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2019年06月09日

誰も乗っていない・・・・。

これは警察関係に勤務している知人男性から聞いた話である。



彼が勤務しているのは警察の中でも交通関係の部署になる。



友人達で飲み会があったりすると、いつも友人達から攻撃の的にされている。



車を運転している者なら、殆どの人が最低でも1度や2度は警察に捕まって



高い違反金と罰則点数を科せられているのではないかと思う。



だから、そんな時には皆のそんな不満が彼に集中砲火となって注がれる。



もっとも彼が悪いのではなく悪いのはあくまで交通ルールを守らなかった



本人だとは分かっているのだが、やはり友人という事もあり、日頃、警察官に



面と向って言えない愚痴や不満が一気に爆発してしまう。



中には、今度からお前に連絡するから、違反点数だけでもなんとかしてくれ!



と頼み込む奴もいるが、実際、過去にはそんな事がまかり通っていた時代も



あったらしいのだが、今では全てがしっかりと管理されておりそんな不正行為は



例え、警察署長本人であっても無理なのだと断言していた。



そして、俺は以前、オービスという速度自動監視カメラによって2度捕まっており



それに関する不平不満を言った事がある。



そして、彼は俺をなだめる様に諭しながら話してくれたのがこんな話だ。



オービスは完璧で絶対なのか?と聞く俺に対して彼は、



まあ、機械だから人間の感情が入らないだけ正確だとは思うけど・・・・。



でもな・・・・オービスに写った画像の中にはごく稀に使用できない画像が



あるのも事実だな・・・・。



そう言ってから、彼は不思議な話を始めたのだ。



まず、オービスに映るのは人間だけではないという事。



勿論、ハンドルを握るドライバーが写っている訳だが、その助手席には



ありえない程の大きな女がドライバーの顔を覗き込んでいる。



また、車の屋根に張り付くようにして男が車内を覗き込むのが写っていたり、



ドライバーの背後に写る不気味な顔と、そして後部座席からドライバーへと



伸びる無数の長い腕が写り込むこともあるらしい。



更に、スピード違反をしてオービスのカメラが作動した際、そこには真っ黒な



影が写り込む場合もあるらしい。



そして、どうやら、その影というのは高所にあるカメラを覗き込む人の顔らしく、



その不気味な



顔は一度見てしまったら忘れる事は出来ないそうだ。



そして、最も多いのが、オービスに写された車の運転席に誰も座っていない事が



あるそうだ。



勿論、無人の車であり、そんな車がヘッドライトも点けず、夜の国道や高速道路



を走っている。



当然、そんな場合でも車のナンバープレートはしっかりと撮影されているから、



車のナンバーからドライバーを特定しようとすると、必ずと言って良いほど、



車は既に廃車手続きがされており、そしてドライバーも事故で亡くなっている



のだという。



また、山間部を走る高速道路などでは、車以外のモノが写り込む事が



あるのだという。



それは、白い着物を着た人間の列。



速度超過の車が撮影された際、偶然にそんなモノが一緒に写る事があるのだという。



そして、その人の列は、車が走っているのもお構いなしといった感じで、



高速道路を横切っているらしい。



そして、そんなものが写り込んだ場合にはしっかりと、そして迅速にそのデータは



削除されるそうだ。



そして、そんな不思議なモノが写り込む中でも最も厄介なのは、ハンドルをしっかりと



握り高速で車を走らせているドライバーの横で、ニタ~ッと笑いながら



オービスのカメラへ顔を向けて笑っているモノ達だという。



オービスがフィルム式のカメラを使用していた頃は、そんなモノが写ると、



そのネガはすぐにお祓いを受けて然るべき場所へと保管される。



そして、現在のようにデジタル式となった場合でも、そんなモノが写った場合、



すぐにデータは消去される。



しかし、データが消えない場合が殆どであり、更に、その画像を見てしまった者



全てに怪異が発生するらしい。



在りえないモノを見てしまったり,事故に巻き込まれたり・・・・。



中には命を落とす者までいるというのだから、厄介な話だ。



そして、最も厄介なのは、その車はカメラに写った後、間違いなく、その先の道で



大きな事故を起こし、そしてドライバーが死亡しているのだという。



ここまで話し終えて、彼は、



ほらな・・・警察も大変なんだよ・・・・。



とふざけて見せる彼だったが、その眼は笑っているのではなく、明らかに



何かを恐れている眼をしていた。



そして、そんな話を聞かされた時、俺はある記憶を思い出した。



その時、俺は家の用事で、北陸自動車道(高速道路)を大阪に向けて車を走らせていた。



時刻は午後11時を回っていたと思う。



そんな真夜中の北陸自動車道になると、通行する車は少なく、たまに見かけるのは



長距離トラックのドライバーくらいのものだった。



そして、福井県の敦賀トンネルに差し掛かった際、突然、カーオーディオの音が



小さくなった。



気のせいか?とも思ったが、しばらくすると音楽は聞こえなくなり、その代りに



読経のような声が聞こえてきた。



どうしてカーオーディオからそんな声が聞こえてくるのか理解出来なかったが、



次第にその声はスピーカーというよりも車内全体から聞こえる様になった。



俺は思わず、カーオーディオの電源を切った。



一瞬、訪れる静寂・・・・。



だが、次の瞬間、俺は確かに聞いた。



何処まで行くの・・・・・・?



もっと速く・・・・・もっと早く・・・・・。



という声を。



その声は確かに後部座席から聞こえてきた。



過去にも似たような経験があった俺は決して後ろを見ない様に、前だけをしっかり



見て運転を続ける。



その時の俺は冷静を装ってはいたが、かなり焦っていたのかもしれない。



後部座席から聞こえてくる声はどうやら子供の声の様であり、そしてその声は



少しずつだが確実に運転する俺に近づいて来ているのが分かった。



トンネルの中を走る俺はスピード感が全く掴めなかった。



そして、ふと、スピードメーターを見ると、時速150キロを超えていた。



ヤバい!



そう思った俺は、アクセルから足を離すと同時に軽くブレーキを当てた。



その瞬間だった。



突然、ハンドルが大きく左に切られた。



バランスを崩す車を必死に立て直そうとするが、車はトンネルの中を右に左にと



大きく蛇行して進む。



そうしているうちに、次第に速度が落ちてきたのが分かった俺は一気にブレーキ



ペダルを踏み込んだ。



車はトンネルの蔭すれすれのところで斜めになりながらも停止した。



心臓が早鐘の様に鳴り続けていた。



そして、俺は確かにその声を聞いた。



ちぇっ・・・・つまんないの・・・・。



という声を。



車を何処にもぶつからせずに停止出来たのは奇跡に近かったし運が良かったとしか



言えなかった。



いや、一つ間違えば間違いなく壁に激突して死んでいたのだと思った。



後方から車が来ていないのを確認した俺は再び車をゆっくりと発進させた。



すると、目の前に在りえないものが視えて、俺はまた急ブレーキを踏んで



停止した。



俺の車の5メートル位前には、白い囚人服のようなものを着た無数の男女が



トンネル内を横断していた。



全員がこちらを見ながら、ゆっくりと進んでいた。



しかも、それは歩いているというよりも、立ったまま前方に滑っているような



不思議な動き方だった。



そんな無表情な男女の中に僅かだが子供の姿も視えた。



そして、子供だけは何故かうすら笑いを浮かべている。



固まったように俺は動けなくなっていた。



早く目の前の人の列が通り過ぎて欲しかったが、なかなか前へと進まない。



俺はその時、思った。



もしかしたら、俺は生きてこのトンネルから出られないのではないか?と。



その時だった。



後方から大きなトラックが近づいて来てトンネル内で停止していた俺に



けたたましくクラクションを鳴らした。



一瞬、ビクッとして俺はその人の列から視線を外した。



そして、トラックが近づいて来た時、俺の目の前に居た人の列はまるで何かに



吸い寄せられるかの様に、横を通り過ぎていくトラックの車体へと



貼りつくのが視えた。



そして、俺の前からトラックも人の列も一瞬で消えていった。



大きく深呼吸した俺は、そのままゆっくりと走り、次のサービスエリアに



入って朝が来るのを待った。



朝になり、出発しようとした時、サービスエリアの掲示板に事故渋滞という文字が



表示されていた。



大型トラックの単独事故で死者が出た事も伝えていた。



もしかしたら、あの時のトラックが・・・・。



そう思った俺は、次のインターチェンジで高速から降りるとそのまま国道を



は知って目的地へと無事に着く事が出来た。



あの時、もしかしたら、自分が死ぬ運命だったのか、と思うと今でも



恐ろしくなる記憶の一つだ。


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:05│Comments(0)
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