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2013年06月29日

(改)彼女は死んでいない?

友人に陶芸で生計を立てている男がいる。

彼は、実は妻と死別していた。

ただ、彼の作品の評価は高く、工房・窯付きのそれなりの

きれいな家に住んでいる。

これは、自分が30歳位の頃なのだが、その彼が、

ある女性と知り合い、すぐに結婚した。

本当に短期間の間に。

で、披露宴にも呼ばれ、その時に特に仲の良い友人。

俺も含めて4人を集めて、こう打ち明けてくれた。

妻とは、芸術つながりで知り合った。

そして、彼女には時間が無い。

病名は伏せるが、余命は、一年弱しかない。

だから、頼むのだが、妻と出来るだけ仲良くしてやって欲しい。

友達が少ないから娘だから。

でも、凄く明るくて性格も良いんだ。

で、仲良くして、残りの一年で出来るだけ楽しい思い出を俺と一緒に

彼女に作ってやって欲しいんだ。

お前らは、友達としての楽しい思い出。

そして、俺は、夫婦としての楽しい思い出を彼女に作るつもりだ。

だから、協力して欲しい。

ただ、彼女の病気の事は、知らない振りに徹して欲しい。

勿論、妻は自分の余命の事は知っている。

だからといって、気配りとか心配とかをされるのが一番嫌いな

女性だから・・・・。

そう言われた。

そして、次の日から、俺達は色んな企画でのパーティーやイベントを

行った。

そのうちに、彼女は、本当に素直で明るくて、とても性格の

良い女性である事がわかった。

打ち解けるのも時間はかからなかったが、徐々に痩せていくのが

はっきりと判った。

しかし、俺達は、あくまで何も気付かない振りを続けたのだが、

日毎にやせ衰えていく姿を見るのがつらかった。

そして、半年位が過ぎた頃、彼から俺達に電話があり、今までの

自分達の協力に対するお礼と、今後は、俺だけでやるから・・・・

と寂しそうに言われた。

容態が悪化したのは容易に想像できた。

そして、次に彼から連絡が有ったのは、彼女が亡くなった時だった。

通夜と葬儀の際も、彼と話したが、不思議と悲しみというものが

伝わってこなかったのだが、皆で、今はそっとしておこう、、

という事になった。

人間悲しすぎると涙が出ないと言われるが、それを通り越して、

とても晴れやかな笑顔を見せる彼に、俺達は、もしかしたら、

死んだショックで、精神が崩壊してしまったのかも、と思った程だ。

で、彼女の一回目の命日に彼の家に招待された。

そして聞いてみた。

少しは気持ち、整理できたか?

すると、彼は答えた。

整理する気もないし、何で?と。

だって俺達でも悲しいんだから、お前はもっと悲しいだろ?

悲しい?全然。と彼。

で、彼が言うには、彼女の体は死んだかもしれないけど、

ずっとこの家で元気だったままの姿で生活してるらしい。

元気で明るい頃のままで。

だから、何も不便は無いし、悲しくも無い。

彼は、はっきりと言った。。

嬉しそうな顔で。

そして、今年も彼女の命日に皆で集まった。

で、俺は言った。

1人暮らしの癖に本当にきれいに掃除してるよな!

だから、1人じゃないって言ってるだろ?

掃除もしてくれるし、料理だってしてくれる。

それも、ずっと若いままだぞ!

羨ましいか?と彼。

???となっている俺達ではあるが、確かに、今食べている

手料理も彼女が得意だった物だし、味も同じ。

それに、家の中に彼女が生きていた時と変わらない生活臭

みたいなものも確かに感じられる。

怖いという感覚ではないが、そういう不思議な事って確かに

あるのかもしれない。

不思議な話だが、怖いとは微塵も感じなかった。


Posted by 細田塗料株式会社 at 18:05│Comments(2)
この記事へのコメント
営業のKさん

温かくて不思議なお話しです。

あの世の道理は分かりませんが、魂にとって成仏してしまう事が、幸せとは限らないのでしょうか。
肉体を無くしても、この世に留まる魂に輪廻は訪れるのでしょうか。

世の中、本当に不思議です。
Posted by 中西 at 2017年04月05日 20:37
これで、よくない霊だった時は痩せ細っていった男性の記事もありましたよね…料理食べたりホテルに一緒に行ってた男性もいましたね…

こーゆー場合は、やはり霊は女性で人間は男性が多いですね…
最近、大峰山とか女人禁制が気になって調べてたりしたんですが、こーゆー事も女人禁制に繋がってたりするのかもですね。

しかしカメラを備えつけて、どうやって料理が出来上がるのか見てみたい…
Posted by メチャ✩ at 2017年07月04日 11:35
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