2013年08月26日

百物語の夜に。

営業のKです。

4話目、いきます。


百物語というものをやった事があるだろうか?

江戸時代に始まったといわれており、何人かで怪談を一話づつ話していき、100話目の怪談が終わった時

、怪異が起きるとされている。

だから、通常は99話で止めておく事が多いし、実際に、百物語の怪談本なども、99話で止めるのが暗黙の

了解となっている。

俺が百物語をしたのは、今から10年以上前。

何かのサークルで旅館に泊まった際、誰がが始めたものに参加したという形である。

ただし、この時は100話まで、きっちり達成するという決まりだったと思う。

俺も確かに百物語で本当に怪異が怒るのか、興味は有ったのでその趣旨にも賛同した。

雰囲気作りの為に灯かりはろうそく1本だけにし、窓や戸は完全に締め切った。それから全員で輪を

作って座った。

そして参加した10人の一人一人が知っている、もしくは体験した怪談を話していくのだが、結局のところ

、普通は、それほど多くの怪談を知っている訳も無く、半分を過ぎた辺りから、話すのは、俺ともう

1人だけになってしまった。

最初は、怖くなっての途中退場は禁止と決めてあったのだが、ある程度、

話が終わった頃には、怖いから限界とか気分が悪いという理由で10人のうち、3人が途中退場した。

それでも話は進み、丁度80番目位の怪談が終わった頃だった。

急に風が止まり、辺りが静寂に包まれた。

そして急にロウソクが消えた。

全員、息を呑んだが、すぐにロウソクの火は再び点けられた。

風は完全に止まっているのに、相変わらずロウソクの火は揺れている。

そこで、ある事に気がついた。

途中退場した3人のスペースに誰かが座っている。

顔までは確認出来ないが確かにそのスペースは誰かが埋めていた。

たぶん、他の参加者達もそれに気付いているのか、全員が口を閉ざし一言も喋らない。

それでも、途中で話を止めるのも逆に怖いので話を進める。

そして、90話位の頃だったと思う。

どこからか、声、それもお経のようなものが聞こえだした。

そして、締め切った戸は風も無いのにガタガタと揺れ、4階にあるこの部屋の窓に人が顔を寄せている。

その窓の外は足場など無く、それが人ではない事は明らかだった。

しかし、今のところ、害は無い様なので、そのまま話を続ける。

一話一話がとても長く感じ、他の参加者達の苦しそうな息遣いも聞こえる。

その間も、空気はより一層重くなり、息が詰まるような圧迫感に包まれていた。

そして、99話目が終わる。

その途端、まるで誰かがいたずらしたかのように、急に襖戸がバンっと開いた。

そして、ロウソクの火が大きくなる。

すると部屋の隅に誰かが座っているのが見える。

着物を着て正座して部屋の四隅を固めるように座るそれら。

まるで、100話目が終わるのを待っているような気がした。

このまま100話まで話したら、とんでもない事になるのでは?と思っていると誰かが大声を上げ

て立ち上がり、一気に走って部屋の電気をつけた。

これが良かったのか、怪異は消えていた。

それから、場所を移して反省会?をした。

参加した全員がそれぞれ違った恐怖の見たり聞いたりしていたようであった。

ある者は、隣に座ったモノから逃げられないように手を掴まれ、またある者はずっと背後から、

囁くように話しかけられ、ある者は、何者かに足を掴まれ、またある者は、じっと女に顔を

覗きこまれていたという。

そして部屋の電気をつけた本人に話を聞いたとき、背筋に寒気が走った。

俺の後ろに女が立っていて、一話終わるごとに、少しずつ近づいてきており、丁度99話目を

終えた時には、その女の手は俺の首を締めようと手をかける直前だったというのだ。

あのまま、100話まで話していたら、と思うと怖くて堪らなくなった。

そして、怪異は100話が終わった時に起こるのではなく、それまでの間に徐々に起こり始め、

100話というのは、それまでの怪異の総決算としての怖い終わりを意味するものだと分った。

それは死かも知れないし、一生消えないトラウマかもしれないが。

とにかく、怪談を話していると、霊が酔ってくるというのも本当であると実感した。





Posted by 細田塗料株式会社 at 22:13│Comments(2)
この記事へのコメント
営業のKさん

今日の福岡、朝から冷たい雨がシトシトと降り続き、薄紅の花びらが地面を覆っていきますよ・・・ですが桜花を散らす枝からは、力強い緑葉が姿を見せています・・・息吹を感じますね。

嘘も百回重ねれば事実となる・・・そんな諺?もあった様な・・・お百度参りの願掛けもそうですが、百と言う数は一つの節目なんでしょうね。

いや〜部屋の灯りが点いて良かったですね・・・亡者にとって百話の終りと言う演出じゃなくても、何の躊躇いもなかったはずですからね(泣
Posted by 中西 at 2017年04月10日 20:21
じゃーこれを100話読んだあたりだったのかなー
私のスマホが、アラームでも電話でもなく、いきなりずっとバイブで振動しだして、
ん?なんでバイブがずっと鳴ってるの?どーやって止めるの?
とわからない事が起きたのは♪←こじつけにもほどがある?w

本当でもかわいーレベルだなっおいっと(笑汗

でもね、いきなり読んでてTwitterしてないのにTwitterアカウント画面が出てきて、なんでやねん!?と突っ込んだりもあ~~る。

てか今日は読むのもコメントもそろそろおしまいにしよー
( ´・ω・`)
Posted by メチャ✩ at 2017年06月28日 20:13
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