› 看板・サインスタッフブログ | 細田塗料株式会社 › 憑依されるということ。

2013年08月27日

憑依されるということ。

営業のKです。

過ぎ行く夏を偲んで怖い話・・・・いきます。


金沢市から、車で1時間もかからない所にスキー場がある。

冬場は、当然スキー客で賑わうのだが、夏場は、心霊スポット

へと姿を変える。

スキー場建設の際、反対住民が抗議の自殺を遂げたり、色んな

事が有ったのだが、実は、役場からスキー場にいくまでの道は、

地元民には有名な自殺スポットなのだそうである。

道路に車が停めてある場合、すぐに自殺体の捜索に取り掛かる

位に頻繁に自殺者が出ている。

そこに、ある年の夏。探検に出かけた。メンバーは俺と友人、計

4人が車一台に乗り込み、出発。

森の中を車で走ると、電灯の下にはカブトムシやらクワガタらしき

ものも沢山おり、今度は、昆虫採集だな、とか言って盛り上がった

のを憶えている。

スキー場に着くと、何件もの宿泊ロッジが見えた。

その時は、川の手前までしか車で行けなかったので適当な所に車

を停め、徒歩にて、ロッジに向かって歩いた。川といってもそれほど

大きい訳ではない。それでも、大きい橋と小さい橋が各一本づつ

架かっていた。

殆どが大きい橋を使ったが、一人が小さい橋を1人で、ふざけながら

渡ろうとした。

で、霊感の強い1人が言った。

その橋の向こう側には、女が立って手招きしてる。止めておけ。

俺にも、見ることは出来なかったが、小さい橋の向こう側から伝わって

くる異様な雰囲気は感じ取る事が出来た。しかし、彼は渡ってしまった。

そして、何ともないじゃん!とふざけている。

知らんぞ!と友人。

そこから、一軒一軒、ロッジを外から探検して回った。

ライトの光で、一瞬、ゴキブリの大群が波のようにうごめくのを見た以外は、

特に何事も無く終了。

しかしである。その時、確かに、沢山の何かが自分達を見ているのを強く

意識させられるようになる。

そろそろ、やばいかな?

霊感の強い友人と顔を見合わせ、その場から急いで退散する事にした。

この時、他の全員がある事に気付いていた。

あの橋を渡ってから、その男は段々と無口になり、先程から、一言も喋らな

くなっていた。

彼も車に押し込み、出発。

すると、彼が小さな声を発した。

許さない、と言ったのか、苦しいと

言ったのかのどちらかだと記憶しているが、とにかく泣き出した。

どうした?大丈夫か?いう自分達に

ぶつぶつと何かをつぶやいている。

車には前席に二人、後ろに彼を含め二人が乗っていたが、後ろに座った

もう一人の要望で、俺も後ろの席に移動した。

ちょうど、彼を真ん中に挟むような形になった。

で、反対側の友人に聞いた。

何で、俺が後ろに来なきゃいけなかったんだ?

すると、友人。

だって、よく聞いてみろよ!声が違うって。あいつの声じゃないよ!

ほぞぼそと話し続ける彼に耳を近づける。確かに彼の声ではない。

というより、男の声ではない。

俺はうつむき、つぶやき続ける彼を揺さぶって言った。

どうしたんだよ?

すると、顔をあげた彼。顔が不自然なのだ。いつもの彼の顔ではないのは、

勿論だが、その顔は、動物的というか、以前、映画で見た狐憑きの人間の

ような顔だった。

そして、今度は、何で、私がこんな目に遭うの?とか、寒い、冷たい、寂しい、

とネガティブな単語のオンパレードであった。

もう、その頃になると、明らかに、それが彼であって彼ではない、声も間違いな

く女性のものである事は、全員が認知していた。

泣きながら、一通り喋り尽くしたのだろうか。今度は、その女は、笑いながら、

殺してやる、とか絶対に逃がさないとか言いながら、暴れ出した。

力自体は、それほど強くなかったので、暴れるのを押さえつけるのは男二人

なら、問題なかった。

どうする?このままじゃ。

俺がそういうと、運転している霊感の強い友人が、アクセルを踏み込み加速した。

ついて来てる。かなりの数。

なんとか逃げ切れるように、念仏でも何でも良いから唱えててくれ。

彼はそう言うと運転に集中した。

ついてきてるって何が?

見たけりゃ止めないけどな。

でも、止めといた方がいいぞ。

目が合うと取り込まれるから。

彼の言葉は的確に思えた。

その間も、その女は、更に大きな声で、もがきながら、ケラケラ笑っている。そうかと

思うと、一転して、泣き声に変わって、車を止めて、と哀願したりする。

どうする?

どうするって、そいつの言葉に耳をかさない方が良いぞ。要は、後ろから迫ってきてる

奴らと同類だからな。

騙されるなよ。

もし、止まって捕まったら、それで全て終わりだと思えよ。

そう言われると、女を押さえる腕に更に力が入る。

鶴来の町が近づいてきた。

すると、ふっとその女が暴れるのを止めた。

予想通りだ。やはり、大きな神社の力で守られているこの町には奴らは入って来れない

らしい。助かったぞ。

何か、わからないが、みんなの力が一斉に抜ける。

そして、車を止めた。

霊感の彼が、憑依されているであろう彼の近くで色々と調べている。

うーん、やばいかな。

これから、知り合いの所に行って

祓ってもらわなきゃな。

でも、そこには、お前らは連れて行けないから、途中で降りてくれ。

そう言われた。

そして、各自の家まで送ってもらった後、彼と憑依された友人は、車で去っていった。

そして、その彼が普通に戻って、我々の前に現れるまで、約1週間かかった。

それほど、手強く危険な霊だったのだという。

ちなみに、憑依された彼に、その話をしてみたが、記憶が完全に飛んでいたのは言うまでもない。


Posted by 細田塗料株式会社 at 22:43│Comments(2)
この記事へのコメント
営業のKさん

強弱はあれ霊感を持ち合わせていた両人でなく、若干向こう見ずな彼に憑依するのは、何かしらの理由があるのでしょうかね?
憑依しやすい方?憑依されたい方?・・・まさかね(泣

皆さん、ご無事で何よりです。
Posted by 中西 at 2017年04月10日 21:00
やっぱりその土地の神社の力って守られてるんですね。
私、家の近くの神社、大好きなんですよね。
ぜったい守ってもらってるなぁーって何の理由もなく確信してたのですが(笑)
先日、何故か娘がふいに「ここの土地っていいよね。気持ちがいいもん」みたいな事を言い出し、

へぇ~と感心した所ですが(笑)
旅行に行ったら、氏神様に挨拶してから楽しもう♪
Posted by メチャ✩ at 2017年06月28日 17:49
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

count