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2015年07月16日

富士の樹海に近づいてはいけない・・・・。

こんばんは。

サインディスプレイ゛部、営業のKです。

今日は昔、参加したセミナーの怖い話です。

それでは、お楽しみください。


今回お話しするのは、かなり以前、俺が26歳位の頃に体験した話です。

その当時は、今みたいに、何でもかんでも、~ハラスメントとか、非難を

浴びないような時代であり、新入社員歓迎会では、無理やり、ビールの一気飲み

は、させられるし、忘年会では、無礼講よろしく、セクハラどころか、それって

完全にアウトでしょ?という様な事が普通にまかり通っていました。

そんなこんなで、大学を卒業して数年、それぞれが役職というものを任せられる

様になると、俺の居た会社では、営業管理職研修なるものを受講するのが、

必須になっていました。

営業管理職研修といっても、営業的なスキルアップというよりも、人間的に

タフになる為のシゴキの場といえるのかもしれません。

内容は、確かに営業として必要な数字のお勉強もありましたが、メインとしては、

羞恥心とか個人を捨てて、完全にグループ毎にテーマに沿って競わせるという

趣旨であり、そこには、男女の区別なく、鉄拳制裁は当たり前で、怒られなじられ、

精神が崩壊するギリギリの所まで追いやられ、そこから活路を見出した者だけが、

会社に戻り、管理職になれるという厳しいものでした。

ですから、当然、脱落していく者も多くて、最初は100人以上でスタートした講習会

ですが、終盤を迎える一週間後の頃になると、残っているのは、声も枯れてボロボロに

なっている男女、30人~40人位でした。

そして、その講習会には、最後の卒業試験として、名物となっている悪名高いイベントが

待っていました。

今、考えると、あり得ないイベントなんですが、当時は、このイベントが目当てで全国の

会社から、数多くの社員が、この講習会に送り込まれていたのも事実でした。

そのイベントとは、各グループ男女10人位でチームを作り、富士山の麓をスタートして、

富士の樹海を通って、目標のゴールを目指すというもの。

持ち物としては、地図とコンパス、そして携帯食料品のみ。

当然、ゴールするまでに2~3日掛かるんですが、テントはおろか、寝袋すら、持たせて

貰えませんでした。

でも、この時は、皆、早くこの研修を終えて家に帰りたいという思いしか持っておらず、

誰も疑問を抱く者は居ませんでした。

まあ、全員がそれ位、追い詰められていたという事なのかもしれませんが。

各チームは、スタート時間も自由ですし、携帯出来る食料も好きなだけという設定

なのですが、1つだけルールがあって、荷物は全員が均等にリュックに背負って

運ばなくてはいけないという事。

ですから、体もボロボロですので、皆、必要最低限な軽い食料、カンパンとか

ビスケット、チョコレート、飴など出来るだけ軽い食料を持って出発します。

各チームには、それぞれ、各人に役割分担が言い渡されていて、チームリーダーは、

全員の役割を管理し、ルートなどで迷った時には、全員で話し合って、全員の意見を

まとめるというのが、仕事になっていました。

出発前には、本気か嘘かは分かりませんが、樹海で迷って命を落としても、一切の

責任は、自分にあるという念書にサインまでさせられる念の入れよう。

俺のチームも男6人、女4人の10人編成で、研修スタート時から、一緒に難題に

取り組んできた気心の知れたメンバーでした。

確か、俺のチームは、全体でも2番目に早くスタートしたと記憶しています。

最初は、全てが順調であり、皆の気持ちの中には、富士山を背にして歩けば、簡単に

ゴールに辿り着けるという軽い気持ちが有ったのも事実でした。

しかし、樹海をどんどん進んでいった2日目、完全にルートが分からなくなり、

立ち往生してしまいました。

あれだけ大きな富士山も大きな木々に阻まれ、空が見えることもなくなっていました。

ちなみに、富士の樹海でコンパスが利かなくなるというのは誤りというか、嘘の

情報です。

コンパスも、ある一瞬だけ利かなくなる地点はありますが、すぐに正常に機能しました。

では、何が問題だったのか。

実は、濃い霧で、辺りが全く見えず、目の前には、登れる筈も無い様な崖がそびえている

様な場所に出てしまったのです。

全員での話し合いの末、そんな状態で歩くのは危険という結論に達し、その日は霧が

晴れるまで、その場所で待機して、体を休めることになりました。

その時は皆、最悪でも明日になれば霧は晴れると確信していました。

しかし、翌日になっても霧は晴れず、全員の脳裏に不安がよぎった時、それは

聞こえました。

研修の時に、誰かが樹海の怖い話として喋っていたのが思い出されたのですが、

今、まさに、それが聞こえてきたのです。

それは、お経を読む声。

それも、一人ではなく、大勢であり、その声は近づいたり遠のいたりしました。

霧で辺りが全く見えない状態で、突如、どこからともなくお経が聞こえてきたら。

怪談としては面白いのかもしれませんが、実際にその場に居ると、それこそ、気が

変になりそうでした。

そして、そこで、ある男が、もう1つ、あるものを見つけました。

霧が薄くなっている場所にある木の横に女性が立っていて、こちらを手招き

していました。

こんな非常時でも、研修の習慣というのは凄いもので、全員が泣きそうになりながらも、

どうすれば良いか、出来るだけ冷静に観察し話し合いました。

たぶん、10人という大人数だったことも影響していたと思いますが、その場で、出た

結論は、手招きしている女性についていくという事。

理由は、お経には悪意とか憎悪が感じられるが、手招きする女性からは、怖さとか

敵意が感じられないという理由。

でも、いまこの場所で行動を起こすには十分過ぎる理由だったのでしょう。

全員、荷物を背負い、リーダーを先頭に、その女性の方に向かって歩き始めました。

霧の中、その女性が立っていた木まで来ると、その女性は、更に向こうの木の横から

手招きしています。

本当に、これで助かるのか?という疑問も抱きましたが、自分達が歩き出した事で、

先程からのお経が更に大きな声で追いかけてきましたから、その声からとにかく

逃げたいというのが本音だったのかもしれません。

その女性は、辿り着くと、次の場所で手招きするという事を繰り返し、俺のチームは

いつしかコンパスや地図を見るのも忘れて、視線は常にその女性に向けられました。

そんな風に歩いているうちに、いつしかお経を読む声も小さくなり、やがて聞こえなく

なっていました。

そうなると、全員が、やはりあの女性は自分達を助けようとしてくれていると盲信する

ようになっていました。

どれだけ、その女性の後を追って歩いたのか、わかりませんが、いつしか気が付くと、

車の走る音が耳に入ってきました。

その時、たぶん精神的に我慢の限界に達していたのでしょうか、一人の男がその女性の

方へ走り出しました。

そして。今度はその女性は消えることなく、その場に立っていましたが、その男が

その女性を追い越そうとするその瞬間、ニタ~っと嫌な笑い顔を見せて消えてしまい

ました。

そして、その男は、その先の崖から転落して、骨折することになりました。

確かに、全員が命は助かったけれど、一人が手招きに応じた挙句、崖から転落。

彼女が自分達を救いたかったのか、それとも、道連れにしたかったのかは

分かりませんが、あの最後に見せた笑い顔こそ、きっと彼女の本心なのかも

しれません。

ちなみに、自分達は、その後、車の通る道路に出られたのですが、結局、一人が

大怪我をした為に失格という事でした。

そして、これは後日談なのですが、その男が落ちた崖の横の大きな木の下で

女性の自殺体が発見されたそうです。

不思議で怖い体験でした。

今もこんな研修会はおこなわれているんだろうか?

この研修会は確かに実在した。





Posted by 細田塗料株式会社 at 22:52│Comments(2)
この記事へのコメント
営業のKさん

陸自の訓練並の社員研修ですね(泣
今では有り得ない・・・絶対にないと思いますよ(笑
良くも悪くも時代・・・でしょうか?

けれど私は思います・・・その経験は、その後の人生において色褪せないと・・・怪異は別物ですかね!

表現は正しいとは思いませんが、生死の境を経験する程の体験は、その人生での思考と行動に余裕を持たせると考えます。

先人の言う、苦労は買ってでもしろ、は強ち偽りじゃないと、ただし記事の様な強制か自主かは、判断しかねますが。
Posted by 中西 at 2017年04月17日 21:02
初めてコメント致します。
最近の記事から読み進めて、はやここまで来ました。
中中興味深い話ばかりで怖く楽しいです。

実は今でも似た研修がございます。
管理者養成○校と名を変えておりますが、人格否定から始まり
最後は富士の樹海40kmを行進すると言う内容です。
正直あんなところを歩きたくは無いものですが…会社命令には逆らえませんね。
外せぬ予定があったのでキャンセルになりましたが、3ヶ月前に行く予定でございました…。
Posted by s. at 2017年05月14日 22:07
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