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2015年07月22日

七尾市での電話ボックスの怖い話。

サインディスプレイ部 営業のKです。

今日は、仕事中にお客さんから、鳥越にある民家の井戸に女性の幽霊が

座っているという話を聞きましたので、近日中に探索したいと思っております。

しかし、大切な商品のPRもしないで、毎日、怖い話ばかりアップしているのって、

社員としては、最低ですね。反省!

社長、申し訳ありません。

でも、ライフワークのつもりですので、許してくださいね。

え?許す!・・・ありがとうございます(嘘です)

という訳で、今夜も、びゅんびゅん飛ばして怖い話書いていきます。

実話ですので、怖くなくても許してくださいね。

それでは・・・・。


これは、今と違って、街の至る所に公衆電話ボックスが存在していた

頃の話です。

自分がまだ20代の頃になります。

その頃、Kは既に営業というものをしておりまして、その時は確か、

先輩と二人で、別々の車で七尾市の国道を走っていた時の話です。

先輩が先頭を走り、自分があとを付いていくという形だったと思います。

なんで、わざわざ2台に分乗していたのかはというと、まあ仕事上の都合

というやつなんですけど。

で、その時は丁度、夜の9時過ぎで、仕事を終えて、帰路についていて、

いわゆる能登海浜道路に向かって走っていた時の話です。

さすがに、市街地を離れた七尾の山道になると、殆ど車も走っていなかった

様に記憶しています。

で、突然、前方を走る先輩が車を止めたので、自分もその車の後ろに

停車。

で、先輩がこちらに近づいてきて、言いました。

今と違って、当時はポケットベルが唯一の通信手段だったので、ややこしい

話は、直に話すしか無かった訳なんですが・・・。

あのさ。さっきから電話ボックス何個か有ったけど、見た?

いや、電話ボックスが有ったのは気付いてましたけど、どうかしました?と俺。

最初の電話ボックスに女が入っていて、受話器も持たずにこちらを見てたんだけど、

その女、電話ボックスのガラスに両手の手のひらをベタっと付けて、こちら見て

笑ってた。

まあ、それだけなら、変な女、ってだけで終わるんだけど、一個目の電話ボックスに

居た女が、2個目、3個目って通り過ぎる電話ボックスの中に居たんだわ。

間違いなく。

なんかの見間違いでしょ?だって、さっきからかなりの速度で走ってますし。

きっと、似た女の見間違いですよ!と俺。

わかった。分かったから、今度はお前も注意して見ててくれ、と先輩。

そんなやり取りがあって、また2台の車は走り出した。

で、前方に電話ボックスを発見!

今度は俺も気をつけて見ていたが、確かに女がボックスの中に立っていた。

そして、それから現れる電話ボックスには、必ず、その女が立っていた。

髪は今で言うところのボブ位の長さ。服装も普通に今風の洋服だったが、

確かに電話ボックスの中で、その女はガラス面に手のひらを付けた状態で

ヘラヘラと笑っていた。

自分の目を疑いたくなったが、確かに見間違いではなかった。

俺は前を走る先輩の車にパッシングで合図をして、前方にある自販機のある地点で

車を止めた。

そして、先輩の車に走っていき、助手席に乗り込むと、開口一番、言った。

間違いなく居ました。あれ、多分ですけど、人間じゃない様な気がします。

俺の言葉を聞いて、先輩も続けた。

あのさ、今走ってるこの道、結構原因不明の事故が多発してるみたいでな。

皆、なんか変なものを見てるんだ。

ある者は、老婆だったり、ある者は子供だったり・・。

そして、ある者は、今みたいに女を見たらしいんだ。

だから、あれが何かは分からないけど、人間であれ、それ以外のものであれ、

俺達が無事に会社に戻らなければいけないという事実に変わりはないから。

だから、これからは、スピード落として、何があっても大丈夫な位の

安全運転で行くからな。そう言われた。

分かりました。それにしても、この道、さっきから、後続車はおろか、

対向車も来ないんですけど、いつもこんな感じなんですか?と俺。

いや、いつもはもっと普通だよ。だから、早く普通の場所に戻らないとな!

先輩の真剣な言葉に、圧倒され、はいという言葉しか見つからなかった。

それから、2台の車はゆっくりと走り出したが、やはり、それ以後にも

電話ボックスには、しっかりとその女が居た。

しかも、その女は、段々とボックスの扉を開けていて、少しずつ、その体を

ボックスの外に出してきていた。

そして、停まれとでも言うように、手でおいでおいでを繰り返していた。

しかも、その顔は、段々と人間の顔というよりは、般若のような怖い顔に

変わってきていた。

何個かの電話ボックスを通り過ぎたところで、急に先輩の車が停まった。

どうしました?と駆け寄る俺に先輩が、言った。

前方にある電話ボックス。扉が全開になってる。で、あの女が居ない。

確かに前方のボックスは、扉が開け放たれ、あの女も居なかった。

そして、受話器がだらりと垂れ下がっている。

俺と先輩は思案した。

もう大丈夫なのだろうか?

いや、まだ、嫌な空気が満ち満ちている。何より他の車が一台も通らない。

俺は、意を決して、思いついたことを口走った。

もしかして、あの女は何かをして欲しいんじゃないですか?

例えば、あの垂れ下がった受話器をフックに戻せば、このゲームはもしかしたら

終わるんじゃないないかなって思うんですが・・・。

先輩は少し考えた後、

なるほどな。確かにそうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。

だけど、このまま、何もしなけりゃ、一生この空間から出られないかもしれないし。

やってみるか!

そう言うと、先輩は俺に、電話ボックスの外を見張るように指示して、自分は

電話ボックスの中へ入っていった。

勿論、扉は開けたままだが、それでも、なんとか受話器を手に取った。

先輩の一挙手一投足に視線が釘付けになった。

先輩は、一応、受話器に耳を当てて相手がいるか、確認したが、ツーツーと

いう音しか聞こえなかったそうだ。

そして、受話器をフックに戻す。

その瞬間、その電話が鳴った。

ビクっとなる先輩と俺。

そして、次の瞬間、先輩が俺の方を見て、愕然としていた。

え?という顔の俺に対して先輩が叫ぶ。

お前の横!横に居る!

そう先輩は俺ではなく俺の横に居るものに対して恐怖していたのである。

そして、俺が横を確認するより早く、すぐ真横から、けたたましい位の笑い声。

ゲラゲラという下品な声だった。

固まる俺の手を引っ張って、車に戻る先輩。

早く逃げるぞ!

先にスタートした先輩の車に遅れまいと、俺も猛ダッシュする。

そして、前方の先輩の車な近づくと、ある事に気付いた。

運転する先輩の車の後部座席に、あの女が座っているのがはっきりと見えた。

急いで、先輩の車を追い抜いて、ウインカーを出して、先輩の車を停止させた。

停止させたが、怖かったので先輩が車から降りてくるまで待つ事にする。

そうすると、今度は先輩が、俺の車の車内を指差して、震えていた。

お、お前の車の後部座席!居るぞ!あの女!

いや、そうじゃないです。先輩の車ですと言いながら車内に出て、自分の

車の車内を見ると。

居た。あの女が!後部座席に!

先程まで、確かに先輩の車の後部座席に座っていた筈の、その女は、今は

俺の車の後部座席で満足そうに笑っていた。

取り合えず、逃げましょ!先輩!

そういうと、俺は先輩の車の運転席に座り、乗ってください、と先輩を急かした。

車は、エンジンが掛かったまま、その場所に放置することになるが、今はそんな事は

どうでも良かった。

飛ばしますよ!と先輩に宣言して、車のアクセルを踏み込んだ。

もう、俺と先輩には口を開く元気は無く、だだ黙々と車を走らせた。

そして、何度か、危なく事故りそうになりながら走り、あるトンネルを

抜ける時、その女が、バイバイと手を振っているのが見えた。

そして、トンネルを抜けきった時、自分達は、現世に戻れたようであった。

先程まで、全く走っていなかった車が対向車線はおろか、後ろからもぐんぐん

近づいてきた。

助かったのか?そう思うと、体の力が一気に抜けた。

そして、勇気を振り絞って、置き去りにしてきた営業車のエンジンを止め、

安全な場所に駐車して、そのまま一台の車に2人が乗って会社に戻った。

その間、景色は先程と全く違い、車も走っているし、歩いている人も居た。

そして、民家も。

あれは、なんだったのか、分からないが、その時は、とてもじゃないが、

一人で車を運転する勇気はなかった。

後日、他の営業マンにその車を引き取りに言って貰ったのだが、その車には、

車外からではなく、ロックしてあった車内から、窓一面に手形が沢山付いていた

ということである。







Posted by 細田塗料株式会社 at 22:12│Comments(1)
この記事へのコメント
営業のKさん

自宅備え付け、公衆、ポケベル、携帯・・・過渡期が我が時代そのものなんじゃないかと、回想する私です(笑

走馬灯の様に駒送りを繰り返す女性・・・だかしかし、それはエンドレスでなく、場合によっては見る側に終焉を告げる行為であるんですよね(泣

考えれば、最先端の利器を駆使する亡者達、興味深いですよね。
Posted by 中西 at 2017年04月18日 21:22
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