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2015年12月30日

深夜の駅で起こる怪異!

サインディスプレイ部 営業のKです。

誰も書かないみたいですので、一応。

本年も、ネット通販をはじめ、皆様には大変

お世話になりまして、心から御礼を申し上げます。

来年も変わらぬご愛顧のほど、

何卒宜しくお願い申し上げます。

尚、当社は、

平成27年12月29日~平成28年1月4日まで

休業となりますので、宜しくお願い致します。

ネットショップは、いつでも注文OKですので、

こちらも宜しくお願い致します。

という事で、ご挨拶も一応終わったところで、

怖い話、スタートです。


1日1話を目標に頑張りますので、興味があれば

読んでやってくださいませ!


それでは!

夜の駅で徹夜作業をする事があった。

駅名は言えないのだが、お客さんから、どうしても人手か足りないと

頼まれて、しょうがなくボランティアという形で参加した。

もっとも専門的な技術など有る筈もなく、主に雑用と使い走りが

主な作業なのだが。

夜の駅というと、最終電車が出てしまえば、シーンと静まり返った

静寂が続く様なイメージがあったのだか、実際には一時間に何本かの

貨物列車が猛スピードでホームを通過する為、その前後は、安全の為、

作業も中断となる。

作業には、総勢で10人位が参加していたのだが、遥か向こうに見える

ホームまでの作業を朝までに完了させなくてはならず、度々ある中断が

とても、もどかしかった。

作業には、2時間に一度、5分位の休憩があった。

雑用のみの俺は、疲れてはおらず、コーヒータイムの他のメンバーとは離れて

ベンチに座り、ぼーっと辺りを眺めるだけであった。

そんな時、あるものが視界に入ってきた。

俺が今いるのは、大きなショッピングモール近くの一番端のホーム。

そして、そこから一番遠くにある逆側の一番端のホームに女が居て、

こちらに向かって大きく手を振っていた。

最初、見間違いか?と思った。

何故なら、夜のホームで作業するには、かなり厳重な点呼とチェックを

必要とし、一般の者が入り込むなど、不可能だったから。

だが、その女は、白いワンピースを着たまま、笑顔でこちらに手を振っている。

そして、その首も右に左に大きく振られている。

駅員の家族の方なのか?

そう思い、辺りをくまなく見渡すが、その女が手を振っているであろう範囲

にいるのは、俺だけであった。

もう一度、よく考えてみる。

知り合いでこんな夜間の駅に入れる女性は記憶に無い。

それに、その女は、よく見ると、どこかが妙なのである。

遠近感がおかしくなる様なバランスをしている、とでも言えば良いのか。

此処から、あそこのホームまでの距離はかなりあり、作業をしていない

あのホームの照明は当然、全て消えていた。

なのに、その女は、何故あんなにはっきりと見えているのか?

そして、こんなに距離があるのに、あの大きさで見えるというのは、

実際にはありえないし、もしもそれが可能だとすれば、女の身長は

優に3メートルは超えていないといけないのである。

そして、全体のシルエットに対して、首から上、顔だけが異様に巨大だった。

俺は、あれは見てはいけないものだと、確信した。

そうしていると、休憩を終えた他のメンバーが戻ってきた。

どうした?顔色悪いぞ?

仲の良いメンバーにそう言われ、思わず、言ってしまった。

あの向こうのホームにいる女、見えますか?

そうして視線を、あの女に戻すと、その姿は完全に消えていた。

誰もいないじゃん?お前には見えてるの?

そう言われ、

いや、もう消えてますね。

さっきまで、間違いなく居たんですけどね。

そういう俺に、その人は真顔で返してきた。

あのな。駅で夜間に作業をしていると、霊感がある奴の中には、本当に

見えてしまう奴もいるそうなんだけど、その見えてるモノっていうのは、

いつもはホームの下で蠢いている自殺した霊達なんだったさ。

たとえ、この駅で自殺がなくても、線路なんて繋がってるから、そういう

自殺霊は、線路を伝って、簡単に移動してくるそうだ。

そして、自分の姿が見える相手を探すんだそうだ。

で、自分の姿が見える人間イコール自分の悲しい気持ちを理解してくれる

仲間と勝手に判断して、そのままホーム下に連れて行かれるんだそうだ。

まあ、俺は見えないから、関係ないけど、もしもお前が見えてるのなら、

死にたくなければ、絶対に見えてる事、気付いてる事を悟られるな。

これって、冗談じゃなくて、本当の話だからな。

そういう科学で説明できないものって、いまだに沢山あるんだろうけど、

そういうのって、単に都市伝説として処理されちゃうし、お前がもしも

そういうのが原因で死んだとしても、原因の分からない死因なんて、

全て心臓発作か、行方不明で簡単に処理されて終わりなんだから。

だから、自分の事は自分で守れ!

だから、何があっても悟られるな!

いつもと違い真面目な口調に、少し背筋が寒くなった。

そして、そのまま、作業へと戻る。

いつものように、雑用であっちこっちと呼ばれ、必要な物を手渡す作業を

していると、例の女が更に近く、もう2つ向こうのホームまで来ている

事に気が付いた。

思わず声を上げそうになったが、ぐっと堪える。

そして、更に数分後、その女が自分達が作業をしているホームに向かって

線路をゆらゆらと歩いてくるのが見えた。

というか、その姿は、近くで見るとあり得ないほどの大きさで、その顔の

大きさたるや、言葉に出来ないほどの気持ち悪さを呈していた。

が、ここで偶然というか、貨物列車が、その女がいたであろう線路を

駆け抜けた。

あまりにも唐突な出来事に最初は

え?

という感覚だったのだがその直後には

やった!

という気持ちに変わり、小さく声を上げてしまった。

ほっと安心した俺だったが、次の瞬間、背筋が凍りついた。

横に居る。

あえて、見る事はしないが、間違いなくその女は俺のすぐ隣にに立っている。

そして、大きく屈み、俺の顔に近づき、こう小さく呟いた。

死んだと思ったでしょ?

ふふふ。死なないよ。

もう死んでるんだから。

見えてるよね?

死ねば良い、と思ったよね?

そう言われて、もう足がガクガクしていたが、とにかく気付かないフリを続ける

しか、俺には手はなかった。

すると、その女は、

もっと、しっかり顔見せてね。

と言って、俺の顔を覗き込もうとする。

さすがにあの大きな顔で間近から見られたら、もう見えてないフリは

続ける事は不可能だった。

間違いなく大きな悲鳴を上げてしまうだろう。

本当に、もう連れて行かれるしかないのか?

そう観念しかけた瞬間、先刻アドバイスしてくれたメンバーが

急に大声で、怒鳴りかけてきた。

ぼーっとして、仕事サボってんじゃねえぞ!

早くこっちに、それを持って来い。

ついでに、人手が必要だから、他に2.3人連れて来い!

といつもとは違うキツイ口調で命令された。

唖然としている俺に、その人は更に続けた。

ほら、さっさとしろ!走れ!

ハッと我に帰り、俺は作業へと戻るべく、指示された方向へ

全力でダッシュした。

そして、指示された物を取り、他の3人のメンバーを連れて

先程の場所に戻った。

そして、先程、俺が居た場所を恐る恐る、そーっと見た。

すると、例の女は、ホームの下にスーッと消えていく

ところだった。

恨めしそうな顔で、何かを呟きながら。

助かったのか?

そう思い、ほっと一息ついて仕事を続けようとする俺に、そのメンバーは

小さな声で、こう言った。

危なかったな。本当に。

俺もあんなに不気味で大きなのは、見たことがないよ。

俺も実は見えてたんだけど、見えないフリはお前より上手いから(笑)

俺も昔、今みたいにして、先輩から助けてもらったことがあってさ。

怒鳴って悪かったけど、まあ死ぬよりはマシだろ(笑)

そう言われ、その人に礼を言った。

帰り道には、お礼のファミレスを奢らされたのは言うまでもない。

その駅にまつわる怪異は実在する。





Posted by 細田塗料株式会社 at 17:43│Comments(1)
この記事へのコメント
営業のKさん

最初にこの記事を読んだ時は、日常的に見えるとはこう言う事なんだな・・・そしてその眼に写る亡者とは、私の想像していた姿と違うんだな・・・と理解しましたよ。

決してぶれない安定感のある仕事ぶり・・・じゃなくて怪談に、感謝する次第です。
Posted by 中西 at 2017年05月14日 21:41
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