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2016年01月01日

地下通路に現れる女!

サインディスプレイ部 営業のKです。

皆様、新年あけましておめでとうございます。

本年も何卒宜しくお願い申し上げます。


という訳で、

紅白も見ないで、心霊スポットに行ってきたお馬鹿ですが、

一日一話、ひっそりと始めさせて頂きます。

それでは。


いつの頃からかは、はっきりとは覚えていないのだが、俺にはトラウマに

なっている記憶がある。

なっている、と書くと、単なる過去の記憶と思われるかもしれないのだが、

これは、今でも忘れた頃に現れる厄介なモノ。

そして、つい最近も知人と一緒に体験してしまった事実である。

今回は、そんなトラウマの話をさせて頂きます。

俺には、昔から、霊感というか、そんな感じのものが備わっているのかも

しれない。

占い師などの話を信じるとすれば、幼い頃に亡くなってしまった1つ年上の

姉の影響だという事なのだが。

まあ、それはさておいて、今回の過去から現在までのトラウマになっている

現象に関しては、どうも霊感の有る無しは、全く関係が無い様である。

一番最初に体験したのは、たぶん小学生の高学年くらいだったと思う。

自分の家は金沢市内にあるのだが、国道沿いということもあって、

小学校の近くには、地下道がつくられている。

そう。

なんの変哲も無い地下道が。

その地下道で体験したのが、きっとファーストコンタクトだったと思う。

その頃は、地下道というもの自体、俺にはあまり馴染みが無く、それ自体が

たぶん好奇心の対象だったのだと思う。

だから、よく友達を誘っては、地下道で遊んだりしていた。

勿論、晴れた日は、元気良く外で遊んでいたのだが、雨が降った日などは

地下道が恰好の遊び場になっていた。

本来は、地下道で遊ぶ事自体、学校からは禁止されていたと思うのだが、

そういう規則を破るという興奮も手伝ってか、いつも雨が降ると、そそくさと

地下道に向かった。

地下道は、声が反響し、そこで声を出すだけでも何故か不思議な気分になれた。

だから、専ら下校時に地下道を使う同級生たちをびっくりさせたり、とにかく

どんな事でも、しっかりと遊びとして成り立っていた。

だが、ある日の出来事を境にして、地下道は、出来る限り使わない様になった。

その日は、親が仕事で遅くなってしまい、いつもなら兄と遊ぶのだが、生憎

兄は友達の家へ遊びにいってしまい。

それで、確か、テレビで怖い番組をやっていて、一人で家に居るのが、怖くなり

友達の家へと出かけた。

が、あいにく友達は不在だった。

そこで、何を思ったのか、いつもの地下道へ足が向いてしまった。

勿論、夜間、地下道に入る事は学校から禁止されていたのだが、どうしても

怖くて家には居られなかった。

地下道に入ると、結構、外を走る車の音も聞こえてきたし、何より、夜でも

その地下道を利用する大人は、寂しくない程度に、そこそこは居てくれた。

で、俺は何をしてそこで一人で時間を潰したかといえば、地下道の通路に

描かれた花の名前を、端から順に暗記していくこと。

日頃から花の名前などには興味も無かった俺にとって、花の名前の暗記は

それだけで、かなりハードルが高かった。

何度も何度も覚えなおしては、順番に暗記していく。

そうこうしていると、どれだけ時間が経ってしまったのか、既に外を走る

車の音も聞こえなくなり、また、人の通行も完全に無くなっている事に

気付いた。

そこで、ふと、誰かの視線に気付いて、そーっと振返ってみた。

そこには、20代くらいの背の高い女性が立っていた。

俺からは、10メートル位離れた場所でその女性は、俺の方をじっと

見つめていた。

思わず目が合ったことに焦ってしまい、急いで目を逸らす。

すると、その女は口を開いた。

何してるの?

大人が子供に話しかける言葉としては、普通、こんなものであろう。

ただ、その女の口から出た声のあまりの奇妙さに体が硬直した。

男のような低い声と女の甲高い声が混じった様な表現し難い声だったから。

俺は、硬直したまま、その女の方を見た。

すると、その女は、俺から、もう2~3メートル位の距離に近づいていた。

え?なんで?足音聞こえなかったのに?

それに、そんな短時間、一瞬の間に、こんなに近づけるの?

そう困惑していると、その女は、ニタ~っと笑い、俺の腕を掴んできて

あの声でこう言った。

もっと楽しい所に連れて行ってあげる。

そう言うと、ジタバタと暴れる俺にはお構い無しに、グイグイと腕を引っ張り

俺を引き摺り始めた。

子供ではあったが、十分危険を感じた。

そして、大声を上げようとしたが、何故か声が出ない。

それどころか、周りの音が全て消えてしまったかのような無音状態。

耳鳴りもひどい。

その時、思い出したことがあった。

地下道で遊んではいけないと先生から注意された時の話である。

なんでも、一年位前に、女子生徒がこの地下道で行方不明になり、今も

見つかっていないという事。

もしかして、この女が?

そう思うと同時に、俺自身も何処かへ連れ去られてしまうのかと恐怖した。

そして、恐怖した途端、突然、声が出るようになった。

助けてください!誰か!

何度叫んだか、分からないが、女は、そんな俺には何も気に留めず、ズルズルと

引き摺り続けた。

その時、何故か、分からないのだが、突然、地下道内の事件を外に通報する

赤いライトが光りだした。

そして、当然というか、すぐに一人の男性が地下通路に下りてきてくれた。

何をしてるの?大丈夫?

そう問いかける男性に対して、俺は一心不乱に駆け出して飛び付く。

そして、あの女の人が・・・・、と言いつつ、振返るが誰も居ない。

結局、その晩は、その男性に家まで送って貰ったのだが、家に帰ると

家族が全員帰宅していて、ひどく怒られた。

だが、怒りながらも、俺の怖かった話は、信用してくれたたようで、

翌日、学校でもその話が問題になり、警察からも事情を聞かれた。

ただ、学校が動こうが、警察が動こうが、どうにもならない事は子供心にも

うすうす分かっていた。

何故なら、あの晩、男性が助けに降りてきてくれた時、確かにその女は俺の

腕をしっかりと掴んでいた。

だが、何故か、その男性は、俺以外は見ていないという。

ただし、不可思議な形で、俺が何かに引き摺られるのは、目撃している、と

の事だった。

あれは、きっと人間ではない、何かなのだろう、と確信していた。

そして、あの女の事は、これ以上喋ってはいけない、そんな気もしていた。

それから、俺は、小学生、中学生、そして高校生の間、必要以上に

地下道を忌み嫌った。

どんなに遠回りでも地下道には近づく事すら拒んだ。

そうして、その時の記憶は、徐々に薄れていったのだか、あの悪夢は

まだ終わってはいなかったようであった。

2度目に見たのは、大学生の頃。

すっかり忘れていたのだが、この金沢ではなく、神戸市でその女とは

再会する事になる。

最初、見た時、なんで?という気持ちと同時に、こんな所まで?という

恐怖が俺を飲み込んだ。

そして、年齢を重ねた俺とは対照的に、その女は、あの当時のままであった。

そして、行き来する人ごみの中にいても、はっきりと聞こえる様な独特の

あの声で、話しかける。

何してるの?

まだ?

いつまで待たせるの?

という言葉が耳元で話すようにはっきりと聞こえた。

それからというもの、地下道を利用すると、かなりの頻度であの女がそこに居た。

そして、いつも聞いてくる。

何してるの?

まだ?

いつまで待たせるの?

どうしても、俺を何処かに連れて行きたいのだろうか?

だが、ある日、金沢市内の繁華街の地下道を歩いていると、またしても、

その女が居た。

そして、いつもとは違い、スーっと近づいてきて、耳元で囁いた。

もう、いいわ。

フフフ。

代わりはちゃんと見つかったから。

それだけ言うと、滑るように人ごみに消えていった。

代わりって何のこと?

嫌な予感の俺に、その夜、電話が入った。

俺の叔父の死を告げる電話だった。

叔父が折れの身代わりになった、とは考えたくはないが、全てが謎のままであり、

そして、それから開放されたという安堵感を感じた。

この地下道の女は、実在する。








Posted by 細田塗料株式会社 at 10:28│Comments(1)
この記事へのコメント
営業のKさん

不思議ですが・・・何のために悪霊?怨霊?は、命を奪おうとするのでしょうか?
まさか悪霊株式会社の営業マンで、月々のノルマがあるなんて事は・・・まるで警察の速度違反の取締み・・・おっと、誰か来たようだ(笑

くれぐれもご自愛下さい。
Posted by 中西 at 2017年05月20日 20:16
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