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2016年01月05日

金沢市のボート乗り場での怪奇体験

サインディスプレイ部  営業のKです。

本日は、仕事始めでしたが、午後からは恒例の新年会がありまして、

早めに帰宅となりました。

それでは、一日一話の怖い話。

投下します


石川県にある大きなプール。

その横には、大きな池でボートに乗れるようになっていた。

いた、と書いたが、たぶん、今でもそのボート乗り場は存在していると思う。

今回の話は、そのプール横の池についての話である。

昔、結婚する前だから、もうかなり前の話になるのだが。

当時、その池のボートに乗っていると、何処からともなく、女が乗った

ボートが近づいてきては、カップルのボートを転覆させたり、場合に

よっては、何処かへ連れ去ってしまうという実しやかな噂があった。

ただ、確か、記憶によると、実際にボートが転覆したり、利用客が

いなくなったりする、という事件は、実際に起こっていたと思う。

俺も勿論、小さな頃、家族でその貸しボートを利用した事があったのだが、

その時には、楽しい思い出しか記憶になかった。

そして、ある夏の日、そのボート乗り場に友人達と一緒に出掛けた。

勿論、怖いもの見たさも目的ではあったのだが、実際には、友人達も

それぞれ彼女を連れてきており、和気藹々とした雰囲気であった。

そんな危ない場所だったのだが、実際には休日になると、それなりに

利用客も多く、どこにでもある平和な風景が広がっていた。

それから暫くして雨が降り出した。

当然、ボートは止めるのが普通なのだが、その時は違っていた。

そう。

その女が現れるのは、決まって雨の日、しかも雨の降り方は、それほど

ひどくもなかった。

だから、濡れるのが嫌だという彼女達は岸に降ろして、そのまま男3人

が、それぞれボートに一人で乗り込む形で、池へと乗り出した。

だが、雨とはいえ、こんなしょぼい降り方で、例の女が現れるのか、は

疑問だったのだが、とにかく、怖いもの見たさの気持ちだけが

俺たちを突き動かしていた。

その時点で池に出ているボートは、カップルが3隻、そして俺達の

計6隻だったと記憶している。

しかし、例の女は、なかなか現れなかった。

痺れを切らした様に、友人の一人がかなり強引な漕ぎ方で池の中を

縦横無尽に突き進んだ。

小さな島のようなものも有るのだが、その回りを含め、くまなく

例の女のボートが無いか、調べまくった。

だが、それらしき痕跡すら見つからない。

やっぱり噂は噂かもな。せっかく見つけたら、池の中にその女を落としてやろう

、と思っていたのに。残念。

そう大きな声で、その友人は騒いでいた。

その後、そろそろ夕方になり、少し暮れかかった時に、それは起こった。

その時、俺達はボートにも飽きてしまい、そろそろ皆で晩飯でも食べに

行こうかな、と思っていた矢先。

それは、現れた。

ボート乗り場から、一番遠くにある小さな島から、友人の一人がスーッと

ボートを漕いで出てくる。

そして俺達は目を疑った。

確かに、例の女が出てくるのを待っていたのは間違いないが、本当に

出てくるとは正直思っていなかった。

その女は、友人のボートの後ろ10メートル位の場所をスーッと

進んでくる。

遠目にもはっきり分かったのだが、女はボートを漕いではいなかった。

では、何故ボートが進むのか?

ただ、そんな疑問など、どうでも良く感じるほど、その姿は異様だった。

ボートに乗った、その女は、赤いワンピースを着ており、髪は長かった。

そして、両手で日傘を持っているようだった。

そして、時折、日傘の合間から見える顔は般若のようであり、目がカッと見開かれ

口は耳元まで裂けていた。

そして、何よりも、先程から酷い耳鳴りがする。

たぶん岸で待つ者達にも、見えているのだろうか。

大きな悲鳴にも似た声が響いている。

最も近くにいた友人も、その存在には、とっくに気付いていたようである。

必死になってボートを漕ぐ友人。

だが、その女のボートは、いとも簡単に、彼のボートに近づくとそのまま

彼のボートに体当たりした。

あまりの衝撃に、たまらず池に落ちる友人。

だが、その女のボートは、揺れる事もなく安定している。

そして、池に落ちた友人の近くまでボートを進めると、そこで停止した。

そして、友人に手を差し出す。

半分、溺れかかったいた友人は、藁にもすがる思いだったのだろう、その

女の手に捕まろうと手を伸ばした。

その時、ボート乗り場の管理人らしき男性が、大声で叫んだ。

手を掴むんじゃない。連れて行かれるぞ!

その声は、友人にも届いた様で、彼は、伸ばした手を引っ込めた。

その後、しばらくその女は、そのままの状態で、池に落ちた友人を

じっと見つめていた。

そして、我に帰ったかのように、今度は俺達のボートに方向転換し

向かってくる。

しばらくボーっとしていた俺達も、ハッと我に帰り、ボート乗り場である

岸に向かって急いでボートを漕ぐ。

その時は生きた心地がしなかった。

俺達は必死で岸に向かってボートを漕いでいるので、当然、岸にいる人達

しか目に入らない。

だが、その岸にいる人達が、急げ!

もうすぐ後ろまで来ているぞ!

と悲鳴にも似た声を出していたから。

後ろを振返る余裕も無い俺達は、それでも、なんとか、岸へと辿りつき、飛び降りる

ようにして、ボートから降りた。

そして、振返った。

すると、例の女のボートが、本当にすぐ後ろまで迫ってきており、岸に着いた

俺達を見届けると、今度は、先程の友人の所に戻る為に、その女のボートは

180度方向転換した。

だか、その時点で、その友人は何とか自力で泳ぎ、別の岸に逃げ延びていた。

それを確認すると、その女のボートは、スーッと音もなく、水面の中に

潜る様にして消えていった。

俺達は九死に一生を得た。

それから、あのボート乗り場には、近づいていないが、それ以後も

あのような怪異は続いているのだろうか?

その池とボート乗り場は実在する。







Posted by 細田塗料株式会社 at 16:18│Comments(1)
この記事へのコメント
営業のKさん

>手を掴むんじゃない、連れて行かれるぞ!

ボート乗り場管理人の忠告、岸辺からの悲鳴や声援?が物語りますね。
その場に居合わせた物には、その光景がからの確認出来ると言う事ですもんね(泣
皆さん、ご無事で何よりです。
Posted by 中西 at 2017年05月22日 19:16
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