2016年01月18日

銭湯での怖い体験!

サインディスプレイ部  営業のKです。

先程は、間違って別の話をアップしてしまい、

慌てて消しました。

何人か、読まれた方がいらっしゃるみたいで。

なんか感じ悪いですよね。

申し訳ありませんでした。

今度は、消しません。

怖い話、どうぞ!



今は時代の流れに勝てず、廃業してしまったのだが、俺が

大学生くらいまで、自宅の近くに、銭湯があった。

壁にタイルで大きな富士山が描かれており、普通の風呂と、熱くて

深い風呂の二つの浴槽があった。

家には当然、風呂は備わっていたのだが、大きくて色々な薬湯が楽しめ、

壁のタイル富士も心を惹きつけるものがあり、何かと理由をつけて

親の許可を貰い、銭湯へと通ったものである。

自分にとっての銭湯は、ただ風呂に入るというものではなく、何となく、

夢の世界に入ったような気分に浸れるというのも魅力の1つだったので、

銭湯には、友達は誘わず、いつも一人で行っていた。

その銭湯は、入り口で男湯、女湯が分かれており、男湯の古い木製の

扉を押し開くと、すぐに番台があり、そこで、料金を支払う。

衣服を脱ぐのも、木製のかごと鍵つきの小さなロッカーみたいなものがあり、

俺は、いつも後者のロッカーを利用していた。

そして、誰もいない時などは、番台に見つからないように泳いだりもしたし、

息を止めて深く潜って遊んだりもした。

また、他に誰かお客がいる時でも、何となく話しかけられたり、こちらから

話したりと、今思えば、立派な社会勉強の場になっていた。

時には、背中一面に大きな刺青をした大人もいるのだが、そういう人は、

周りの大人たちが、見てもぬフリを決め込んでいるのとは対照的に、

俺のような子供には、気さくに声を掛けてくれたり、背中を流して

くれたりしたものである。

本当に夢のような空間だった。

ただ、ある事があってから、その銭湯には、行かなくなってしまった。

今日は、その話をしたいと思う。

その日も、いつもと同じ様に一人で銭湯に行き、番台まで来ると、

まだ他の客は誰も来ていなかった。

ラッキーといった感じで、いつものように、一人で優雅に風呂場に

入っていく。

いつもは、先に体を洗ってしまうのが癖になっているが、やはり

一人でゆっくり湯船に浸かるというのは最高であり、その時も

体を洗うのは後回しにして、湯船へと浸かった。

やはり一人で満喫する風呂は最高で子供の癖に鼻歌まで歌ってしまう。

ここで、一応、説明しておくが、銭湯は、入り口で男湯と女湯が分かれるのだが、

風呂場に入ってしまうと、男女は、大きな仕切りで区切られるだけで、

あちらの声も、こちらの声も筒抜けになってしまう。

だから、いつも鼻歌を歌う時には、女湯の方へ耳を傾け、女湯にも

誰も居ない事を確認してから、というのが、俺の決めたマナーだった。

だから、その日も、しっかりと女湯に誰も居ない事を確認した。

そして、ひとしきり鼻歌を歌うが、男湯にも女湯にも、一向に誰も

入ってくる気配は無かった。

さすがに、一人で湯船に浸かるのも飽きてしまい、何か面白いことは無いか、

と考えてみた。

すると、いつかは、やってみたいと思っていた、ある事を思い出した。

それは、以前、深い浴槽の底に潜って遊んでいた時に見つけたものなのだが、

どうやら、男湯と女湯は、それぞれの深い浴槽のそこにある小さな

四角い穴で繋がっているという事。

当時から、馬鹿であったから、子供心に、もしかしたら子供の俺なら、

その穴を通って女湯に出られるかも?

そんな馬鹿げた作戦?だった。

相変わらず、誰も入ってくる気配はなく、今を逃すと二度と出来ないかも

しれないという思いが、俺を後押しした。

で、女湯の方にも、しっかりと耳を傾け、無人であることを確認した後、

行動に移した。

深い浴槽は、かなり湯音も高めで潜るのもツライものがあったが、

そんな事は、差の時の俺には、大した問題ではなかった。

息を止めて、一気に浴槽の底近くまで顔を持っていく。

そして、穴の向こう側に目を凝らしてみる。

すると、男湯と女湯は、大体50センチ位の厚さの壁で隔てられており、

しかも子供の体なら十分に通り抜けられる様に見えた。

俺は、体勢を立て直す?為に一度、湯船の上に顔を出した。

相変わらず、誰も入ってくる気配はない。

俺は、もう一度、潜った。

そして、やはり、その穴に顔から突っ込むのは恐怖感があったので、

まず、片足だけを入れて、その先を探った。

子供の足では、やはり向こう側の女湯までは届かない様であった。

もっと、思いっきり足を入れないと無理なのかなぁ?と思い、

更にグイっと足を押し込んだ。

が、足の先には、何か違和感が有った。

何か手のようなものが足にまとわりついている気がした。

ビクっとなり、足を引っ込めようとした。

が、今度はその手はしっかりと俺の足を掴み、向こう側へと引き入れる。

何が起こったのか、全く分からず、足をジタバタさせていると、

急に足が穴から抜けた。

慌てて浮上して、湯船の上に顔を出した。

今のは何?

そんな疑問は有ったのだが、その時のドキドキ感が勝っていた俺は

馬鹿丸出しで、今度は、顔を穴に近づけ、何が有るのかを確かめたい

と思った。

本当に馬鹿である。

思いっきり息を吸い込んで、もう一度、潜る。

今度は、顔が一番下にくる様に、深く潜り、その穴を覗き込んだ。

茶色い薬湯ということもあり、最初は、穴の向こうが殆ど分からない。

が、目を凝らしていると、向こうに微かに物体があった。

女性の顔だった。

そして、目が合った途端に、長い手が伸びてきて、俺の顔を掴んだ。

もがいて何とか振りほどこうとしたが、今度は、全く手がほどけない。

本当に死ぬのだと確信した。

そして、その女の方を睨むと、その女は確かに笑っていた。

ニタニタと。

俺は、俺の頭を掴んでいる女の手を何度も引っ掻いたり、引っ張るのだが、

全くびくともせず、その時は、間違いなく、殺意というものを感じた。

もうどれくらいの時間、潜っているのだろうか。

息は苦しくなり、暑さで、頭もボーっとしている。

もう駄目だ。

そう思った時、突然、大きな手が俺の体を一気に引き上げた。

この銭湯でよく見かける男の人だった。

口は利いた事はなかったが、無口でどこか怖い印象があった男の人。

その人は一気に俺を引き上げると、心配そうな顔で、

大丈夫か?

と声を掛けてくれていた。

そして、番台の人も飛んでくるは、親は呼ばれるは、で軽い騒動になった。

そして、事情を話すと、その時間帯には、女湯には誰も居なかった事。

そして、男湯と女湯の間には、そんな穴は存在しない事を告げられた。

その後、特に病院へ行く事もなく、無事、帰宅できたのだが・・・・。

あの時、みた女は、誰だったのか?

そして、

本当に穴が開いていないとすれば、俺が見た穴は、一体なんだったのか?

謎が残ったが、俺はその後、その銭湯に行く事もなくなり、その後、

その銭湯も廃業してしまう。

今なら、アレが何だったのか、この目でもう一度確かめてみたいと

強く思っているのだが。

この銭湯は実在した。






Posted by 細田塗料株式会社 at 22:37│Comments(1)
この記事へのコメント
営業のKさん

銭湯・・・懐かしいですね。
幼い頃、近場の商店街にあるパチンコ店で、親父が親指で弾いた出玉をお菓子に交換・・・その足で銭湯へ。
帰宅まで待ちきれず、親父が運転する四角く青いダイハツの中でお菓子を・・・帰宅後に晩御飯が食べきれない私に母親のカミナリが・・・本当に懐かしい(泣


今は無きその銭湯でそんな経験をした事はありませんが、不思議な体験ですね。
Posted by 中西 at 2017年05月16日 18:04
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