2016年01月24日

雪にまつわる怖い話

サインディスプレイ部  営業のKです。

酷い降り方ですね。

明日の朝が本当に楽しみで泣けてきます(涙)

明日は、きっと雪かき三昧の1日になりそうな予感。

こんな雪の日に、いつも思い出す話をひとつ。

それでは、どうぞ!



冬になると、思い出す話がある。

怖いというか、不思議というか、とにかく今でもアレが

なんだったのか、と理解できていない。

その日、俺は友達と連れ立ってスキーに出掛けた。

その日の雪は、前日からの降雪もあり、積雪はかなりの量だった。

まあスキーと言っても、俺はその時既に過去の骨折の痛みで

スキーを挫折していたから、あくまでスキー場までの送り迎えが

主な仕事?だったのだが。

メンバーは、友人の男2人と女2人。

それぞれが、まあ付き合っている訳でもなく微妙な関係。

それでも、もしかして、スキー場で関係が進展できれば、という

下心丸出しのメンバーだったと思う(笑)

それで、何故、俺が運転手として、重宝されたかと言うと、

当時はまだ主流ではなかった4WDに乗っていた事。

そして、その車がラリー仕様に改造されており、かなりの

積雪の裏道でも走破できそうだったから。

まあ、こんな理由でガス代プラスαのバイトとして雇われたのだが、

確かに、WRCラリーに憧れていた俺は、当時のマツダのワークスカラー

仕様のマツダ・ファミリア4WD/GT-Aという車に乗り、純正の

LSDではなく、機械式のLSDを装備し、タイヤも雪道用のラリー用

スタッドレスを履いていた。

なので、そういう理由で頼まれると、まあ、まんざらでもなかったのだが。

で、スキー場でスキーや、その他諸々の楽しい出来事を満喫した彼らを

乗せて、帰路についたとき、それは起こった。

その楽しい出来事のお陰で、俺以外の方たちは、すっかり熟睡状態。

暖かい車内では、それこそ天国にような状態であろう。

しかし、国道は、スキー帰りの車で完全に渋滞している。

ただ、運転している俺にしてみれば、話し相手もおらず、眠気覚ましに

窓を開ける事も出来ず、ずっと睡魔と闘い続けるという辛い展開に。

もうそれなら、ラリー走りでも楽しんでやる!とばかりに、渋滞している

国道を避けて、裏道へと車を方向転換。

裏道は、ほとんど車の通った跡もなく、快適だった。

フェイントモーションとか、色々と派手な走り方をしつつ、車を走らせる。

向こうのほうには、先ほどまでいた国道の渋滞の列が見えている。

俺は、他人を乗せているという責任もあったので、遊び走りをしながらも

速度的には、それほど危険の無い範囲で走っていたのだが・・・。

俺の車は、コーナーの内側を攻めすぎてしまい、側溝の蓋がない場所で、

前輪がしっかりと嵌ってしまった。

その勢いで後輪が少し浮いてしまっている。

その衝撃で、同乗者の4人が起きてくる。

どうした?なにかあったの?

そう聞かれて、俺は、事情を説明した。

しかし、携帯電話などあるような時代ではなく、全員でなんとか

車を持ち上げようとしたのだが、結局断念した。

男3人では、しっかりと嵌った前輪を持ち上げる事は不可能だった。

ただ、今思うと、その時、寒いからと車内で待機?していた女性2人も

手伝うか、もしくは、少なくとも車内から出てくれれば、もしかしたら、

前輪は持ち上がっていたのかもしれないのだが・・・。

で、車のガソリン自体はしっかりと残っていたので、車内で誰かが

通りかかるのを待つ事にする。

そして、それから2~3時間後、ようやく一台の車が通りかかる。

俺たちは、事情を話すと、その車の方は、電話のある場所まで行って、

すぐに助けを呼ぶから安心してください、との心強い言葉。

さらに、もしも望むのであれば、女性2人だけでもこの先の

役場まで運びましょうか?と言ってきた。

いや、運命共同体ですから、と言いかけた俺の横をわーい、と嬉しそうに

その車に乗り込む女性陣。

女の本性見たり、という瞬間であった。

で、その後は、男3人で車の中で助けを待つ事に。

1時間・・・2時間、かなり長い間待っていたが、いっこうに助けは来ない。

そうしていると、辺りはもうかなり暗くなってきた。

おい、こんな道、暗くなったら、もう誰も通らないぞ。きっと。

助けは本当にくるのかな?

今思うと、さっきの男、なんかうそ臭い顔していたし・・・。

そう言われると、なんだか不安になってくる。

ガソリンはそれなりにまだ残っているが、万が一バッテリーの残量が

無くなれば、もうお終いだ。

少なくとも、厚手のスキー服を着ている2人よりも、普通の私服の

俺が一番先に死んでしまう。

そこで、バッテリー温存の為に、一度エンジンを切り、寒くなったら、

またエンジンを掛けて温まるという作戦に。

が、エンジンを切っていると、車内はすぐに極寒になってしまう。

辺りはもう既に完全な闇の世界に変わっていた。

すると、前方から、何か明かりが近づいて来る。

おい。あれ見ろよ。助かったぞー、と大騒ぎする友人達を制止する俺。

何故なら、その光は、車のような白くはっきりとした光ではなく、

もっと暗い、まるでロウソクのような光だったから。

そして、その光は、よく見ると、10個以上の小さな光が列をなしており、

そして、その光が、ゆっくりと人の歩く速さで近づいて来る。

いや、車じゃないとしても、きっと助けに来てくれた人達だ。

そういう彼らに俺は、こう冷たく言い放つ。

あの光、よく見ると道路から1メートルくらい上の所を進んでくる。

人間が空飛べるのか?

そういわれ、黙り込む2人。

俺は、もしかしてというか、この地方の方に昔聞いたことがある話を

思い出した。

昔、この地方で、雪の中、修行をしていたお坊さんの一行が、寒さで

全員が亡くなった事があり、それ以後、雪の中で、生きているものを

見つけるとそのまま連れて行ってしまうという伝説。

まあその伝説を信じたという訳ではないが、今の現状からすると、その

線が最も強かったので、俺は、すぐさま車のエンジンを切った。

おい、何するんだよ!

そういう彼らに、

後で説明するから、取りあえず、車の中で死んだフリ。

生きてるのが見つかったら、全員凍死だから。

そう言うと、さっさと死んだフリを決め込む。

あの速度なら、きっとあの光の列は、もう車のすぐ側まで来ている筈。

取りあえず、いまから俺が良いっていうまでは、本気で死んだフリを

しててくれ。

絶対に目なんか開けないように!

友人達の涙目が少し笑えたが、俺も覚悟を決めなくては。

俺は、シートを倒し、死んだフリをしている間も、ずっと薄目を

開けて、状況をチェックしていた。

と、突然、車がグラグラと揺すられる。

ヒッという声を出す彼らに、小さな声で、声を出すな、と叱責する俺。

その揺らし方は、かなり激しく、死んでいるのか、それとも寝ているのか、を

確認しているようだった。

何とか、その揺れに耐えていると、今度は、車のガラス窓の至る所に、

突然、人の顔が現れた。

ガラスに顔をくっ付けるようにして、中を伺っている。

間違いなく、お坊さんらしき顔。

頭は綺麗に剃られ、皆、手には数珠らしきものを持っている。

そして、中を凝視したまま、その坊さん達は、お経の様なものを

唱えだした。

また、ヒッという声が聞こえる。

今度は少し大きな声で。

すると、途端に、そのお経は止まった。

そして、耳を済ませて、その音の主を見極めようとしている。

そのままの状態で、どれくらいの時間が流れただろうか?

俺は、寒さと死んだフリのお陰で、ついウトウトしてしまっていた。

で、再び、聞こえ出す御経の声が遠ざかっていくのを聞いて、ハッと

目が覚めた。

一応、念のため、そのお経が完全に聞こえなくなるまで死んだフリを

続けた。

そして、お経が完全に消えると、俺はおもむろに起きて、彼らに声を

掛けた。

が、返事が無い。

もしかして?と思い、慌てて彼らを揺り動かすと、

えっ?と声を出して、起きてくる彼ら。

助かったのか?

そう言いながらほっとした顔になる。

で、なにがあったんだ?と聞く彼らに、

俺は、起こった出来事を話すことはしなかった。

こんな所でパニックにでもなられたら、という思いから。

その後、うそ臭そうな顔の男が連絡してくれたお陰で、無事に

JAFが助けに来てくれた。

この雪で、トラブルによる出動が重なって、到着時間が遅れたことを

謝られた。

もしも、あの時、車のエンジンを掛けたままにしていたら、本当に

連れて行かれていたのか、は今はもう分らないが、本当に不思議な

体験だった。

この裏道は、白山市に実在する。





Posted by 細田塗料株式会社 at 20:54│Comments(1)
この記事へのコメント
営業のKさん

私はラリー経験はありませんが、一時期流行ったスリックカートが大好きでしたよ。
単純な且つ得意なオーバルコースで、如何に速度を落とさずに前車を交わすかに夢中になりましたよ。
アンダー、オーバーをアクセルとブレーキワークで使い分け車体の挙動をコントロール、場合によっては係りの人にお願いして、そのカートのトーインやキャンバーを調整させてもらったり・・・する訳ないですよ(汗

けと、その修行中に亡くなったとされる僧侶の方々は、なぜ人を死に導くのでしょうか?
世の中、本当に不思議ですね。
Posted by 中西 at 2017年05月17日 17:58
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