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2016年01月27日

マンションに1つだけの空室!

サインディスプレイ部 営業のKです。

こんばんは。

今日は、車を運転しながらヒーター点けてると

暑いくらいの1日でしたね。

それにしても、福岡とか関西の方にも読んで頂いてるのを

知ると、とても嬉しくて小躍りしたくなるような気分です。

で、今日のお話は、自分が大学時代、住んでいた

マンションでの話です。

思い出しながら書いてても、結構怖くて、ついつい何度も

後ろを振返ってしまいました(泣)

実は、私、超怖がりです。

でも、怖い話は止められないんですよね。

なんでだろ?

というわけで、今日も、怖い話、スタートです。



以前、大学時代は親戚の経営するマンションに住んでいた事が

ある、と書いたが、これは、その時の話。

親戚は、兵庫県の芦屋市という所に、何件かのマンションを

所有しており、それを賃貸していた。

まあ、俺の母親の妹、つまり叔母が、芦屋市の資産家に嫁いだ

というだけの話だったのだが。

もっとも、本業は別に果樹園をやっていたので、そちらで忙しく、

俺が住まわせて貰っている間は、管理人の補助的な仕事も

やらされる事が多かった。

俺は、大学の授業が無い日は、基本的に色んなバイトをこなし、

生計を立てていたので、仕事を手伝うといっても、夜か、もしくは、

日曜日などの休みの日限定だったのだが。

とはいえ、1円も払わずに、立派なマンションの1部屋に住まわせて

貰っていたので、文句も言えず、せっせと管理人の仕事に精を出した。

俺の部屋は、1階の一番端の部屋だった。

そこで、電球の球を交換したり、お知らせの回覧を回したり、案外

忙しく使われた。

そして、芦屋というどちらかといえば、高級住宅地にも係わらず、

そのマンションの住民には色んな人が居て、それも今思えば、とても

勉強になった様に思うのだが。

そのマンションは、基本的には満室状態なのだが、常に空いている部屋が

あった。

最上階で、見晴らしの良さそうな部屋。

しかし、叔母夫婦は、俺が知る限り一度も入居者募集の広告をだした事が

無かった。

というよりも、空き部屋の情報を聞きつけて部屋を見に来る客がいても、

即座に、満室です、と断っていた。

それなら、ということで、俺は一度、叔母に頼んだ事があった。

今の1階の部屋から、最上階のその部屋に移れないか、と。

しかし、答えは、NOであった。

けち臭いな~というのが、その時の感想だったのだが、その後の

その部屋の秘密を知ってからは、二度と頼むことは無くなった。

ある日、各部屋の前の廊下に電気の球切れが無いか、チェックしていた

俺は、不思議な事に気付く。

例の最上階の部屋の前を通ると、中からクラシックの様な音楽と、

シャワーを浴びる音が聞こえてくる。

普通なら、そんな音が漏れてくる事も無いのだろうが、その時は

ちょうど夕刻であり、まだ誰も帰宅していない静かな時間帯だった

ので、しっかりと、そして間違いなくシャワーの音が聞こえてくる。

それに、部屋の明かりも、微かに漏れている。

その時は、誰か入居したのかな?位にしか思わなかった。

本音では、まだ、その部屋が諦め切れていなかった俺としては、

残念とか悔しいという気持ちもあり、ついついその部屋を

見回る時には、ついついチェックするようになった。

そして、次にその部屋の前を通った時、音楽は聞こえず、ただシャワー

の音だけが聞こえてきた。

部屋からは明かりも漏れている。

しかし、前回と違ったのは、たぶんシャワーのお湯だと思われる液体が

その部屋の玄関から、廊下に流れ出ていた事。

俺は、急いで叔母に電話した。

そして、すぐにその部屋に行って、注意するから、というと意外な

返事が返ってきた。

あんたは、気にしなくて良いから。業者さんに頼むから、あんたは

業者が来たら、その部屋の鍵を渡してあげてね、と。

いや、部屋の合鍵を渡すよりも、俺がすぐに行って、インターフォン

押して、一言注意すれば良いんじゃないの?という俺に

あんたに、そんな事させたら、あんたのお母さんから、怒鳴られるから、

お願いだから、言う事を聞いてくれ、とかなり切羽詰った話し方だった。

俺は、ふーん、分ったよ、と釈然としないながらも叔母の指示を聞き入れた。

その後、業者の人が来て、合鍵を渡す時、業者さんの顔がかなり引きつって

いたのが、その時は謎だったのだが。

それからは、結構不思議な出来事のオンパレードだった。

ある日、その部屋から出てきた女性を見かけた俺は、急いで、その女性の

後を追いかけた。

そして、女性が階段の方へ曲がったので、俺も間髪入れずに曲がると、

その女性は消えていた。

女性が曲がってから、1秒も経ってはいなかったのだが。

また、ある時は、その女性が自室のベランダから、下を眺めており、

俺に気付いて手を振っていた事があった。

ただ、その時の女性の顔が、とても嫌な笑い顔だった。

何かを企んでいるかのような。

幸が薄そうな感じはしたが、それなりに美人で、そして清楚な感じ。

だが、いつしか俺はその女性に対して、嫌悪感や恐怖を抱く様になっていった。

確かに、それは、その女性が、一度もマンションから外出した事が無いとか、

夜になっても、部屋の灯りをほとんど点けないなどの謎めいた部分が

多かったというのも一因ではあるが、ある時、夜遅く帰宅した時、

偶然、ある光景を目にしてしまったから。

俺はその夜、大学の飲み会があり、マンションに帰って来たのは、

午前1時を回っていたと思う。

酔ってはいたが、頭はしっかりしており、帰宅した時に、最上階の廊下の

電球が全て切れかかった様に点滅しているのが気になった。

俺は、酔い覚ましを兼ねて、エレベータで最上階へと向かった。

最上階に着くと、廊下に出て、すぐに曲がると、各部屋が並ぶ廊下に出る。

この前、点検した時は、電球は問題無かったのに・・・と思いつつ、

廊下を曲がると、廊下に誰かがいる。

あの女だった。

そして、各部屋のドアの前に行き、郵便受けから中を覗き込み、ケラケラと

笑っていた。

そして、全ての部屋のドアの郵便受けを覗き終わると、今度は四つんばいになり、

各部屋のドアの下に何かを挟んでいるように見えた。

体が凍りついた。

絶対に狂ってる。

そうとしか思えなかった。

そして、ここに居てはいけない、と生存本能が告げていた。

俺は、ゆっくりと後ずさりしたのだが、音を立てないように動くと、

逆に音を立ててしまうようで、つい、足元の何かを倒してしまう。

やばい。

そう思ったが、その女の動きは、一瞬止まる。

そして、四つんばいのまま、こちらを振返る。

そして、固まっている俺の姿を確認すると、ゆっくりと立ち上がり、

こちらを向いた。

まるで、操り人形のような動きだった。

そして、その顔は、まるで待ちかねた瞬間がやってきたかのように、

満面のニターっとした邪悪な笑い顔だった。

俺は、急いで、エレベータまで戻り、急いで、下ボタンほ連打する。

こうしている間にも、あの女が、すぐそこの曲がり角を曲がって来そうで、

生きた心地がしない。

が、あっけなく、エレベータはやってくる。

俺は急いで飛び乗ると、すぐに1階のボタンを押した。

ドアが閉まり、エレベータが下降し始めたとき、あの女は、ようやく

エレベータ前の廊下に辿りついたのだが、その顔は逃げられたというよりも、

予定通りと言わんばかりの、満面の笑み。

嫌な予感がした俺は、すぐに2階のボタンを押した。

そう1階に着いて、ドアが開くと、あの女が立っている気がしたから。

が、それは俺の思い違いだった。

エレベータが下りる。

そして、次の階を通過するのだが、その時、既にその女は、ドアのすぐ前

に立っていた。

あの笑顔を浮かべたままで。

そして、その状況は、どんなにしたの階に行っても変わらなかった。

そして、俺は、自分の犯したある失敗に気付く。

このままでは、2階でドアが開いてしまう。

そして、ドアが開き、あの女が入ってきたら、もう全て終わり

なのだろう、という事は、容易に想像できた。

エレベータは、ぐんぐん下がっていく。

そして、2階に差し掛かった。

神に祈ったが、無宗教の俺の願いなど、聞き入れてくれる神がいる筈もなく、

期待を裏切るように、その女の姿がそこにあった。

2階で停止するエレベータ。

ドアが開く。

女は、両手をダラリと垂らしたまま、笑顔でドアが開くのを待っていた。

俺は、駄目元で、ドアが開ききる前に、思いっきりの力で、その女を

蹴り飛ばそうとした。

そして、その一見、無駄な行為は、予想外に効果的だった。

女は後ろに飛ばされ転んだ。

が、それも一瞬の事で、女はすぐに起き上げる。

重力を無視したかのような、そして操り人形のように。

しかし、再び立ち上がった顔に笑顔は無かった。

怒りと憎しみ。

それしか、感じられなかった。

俺は、慌てて、ドアを閉めるボタンほ連打した。

そして、ドアは閉まり、エレベータは、1階に降下し、ドアが開く。

幸運にも、その女は、そこには居なかった。

俺は、急いで、自分の部屋のドアの前に行き、鍵を開ける。

が、どこから来たのか、あの女が、スーッと近づいて来るのが見えた。

歩いてはいない。

勿論、走ってもいない。

宙に浮いて、平行移動してくる感じが、恐怖を倍増させた。

俺は慌てて、ドアを開け、部屋に入り、そして、ドアの全てのロック

を施錠した。

俺は、部屋の電気も点けずに、耳を澄ました。

カサカサという音が聞こえる。

そして、キーっという音が聞こえて、郵便受けが開いた。

俺は間一髪、隠れることが出来たようで、しばらくは郵便受けから

部屋の中を伺っているのが、手に取るように分った。

すると、今度は、ドアの下から、ゴソゴソと音がする。

廊下の明かりに照らして見ると、どうやら、あの女が、自分の髪の毛を

抜いて、ドアのしたから潜り込ませているようだった。

俺は、出来るだけ音を立てないように、部屋の中に入り、全てのカーテンを

閉めて、声を殺し、耳を済ませた。

部屋の灯りは、点けられなかった。

すると、突然、ガンガンとドアを叩く音がする。

一瞬、ビクっとなったが、なんとか声は押し殺した。

そのうち、ドアを叩く音が消えたかと思うと、今度は窓を叩く音が。

俺は、ベッドに入り、布団にくるまって耐えるしかなかった。

それからも、随分長い時間、ガンガンとかドンドンと叩く音が続いた。

普通、夜中にこんな大きな音が聞こえれば、住民の誰かが起きてきそうな

ものだが、不思議と、誰もその音には反応しない。

たぶん、俺にしか聞こえない音なとかも、とその時は、常識ではありえない

状態を普通に納得してしまうような心理状態であった。

そうやって、布団の中で震えていると、知らぬ間に寝てしまったようで、

目が覚めると、すっかり朝になっていた。

晴れの気持ちが良い朝。

晴れた朝の光は、不思議と勇気をくれるものなのか、俺は、すぐに

部屋のカーテンを全て開けて、急いで、叔母夫婦に電話した。

そして、昨夜の出来事を全て話した。

そのうえで、叔母夫婦立会いの下、あの部屋の女に、文句を

言いに行きたいと申し入れた。

正直、あの女が何者なのか、人間なのかどうかは、うすうす感ずいて

いたのだが、やはり人間である事を信じたいという気持ちも有った

のかもしれない。

またしても、言葉を濁して誤魔化そうとする叔母に、今度という今度は

引く事は出来なかった。

今夜も、もしもあんな事が繰り返されたら、きっと気が狂ってしまう、という

思いがあり、それを叔母も理解してくれた。

叔母は急いで、俺の部屋に来てくれた。

そう、予想以上に早く。

そして、叔母の後ろには、かなり大勢の大人の男性が帯同していた。

いつかは知らないといけないのかもね、といいつつ、叔母と俺、そして

男達が最上階へと向かった。

そして、例の部屋の前に着くと、インターホンは押さずに、すぐ合鍵で

開錠した。

部屋のドアが開く。

部屋の中は、真っ暗であり、家具すら1つも無かった。

そして、奥部屋を見て周り、そのまま外に出て、再び施錠した。

そして、1階に降り、俺の部屋の前で、叔母が口を開いた。

あのね。知らなくて良い事は言わないし、知らないほうが良いの。

さっき、あの部屋を見たでしょ。人が住んでいる気配は無かった筈。

つまり誰も住んではいないし、あそこには誰も居ないの。

でも、シャワーの音が聞こえたというのは、嘘だとは言わないわ。

他の人からも、そういう話は聞いてるから。

でもね。あの部屋は、水道も止めてあるし、電気も止めてある。

シャワーの水か溢れて漏れてきたのも、事実だろうけど、でもね、

あの部屋の水道計も、それを動かす電気の使用量計も、全く動いていない。

だからといって、あんたの言ってる事が嘘だとは、これっぽっちも

思っていないから。

ただ、世の中には、そういう事も存在するという事。

そして、そういうものには、立ち入らないのが最善の策という事も

理解して欲しいの。

そして、どうやら話を聞いた感じだと、アレに魅入られてしまったみたいだから、

今すぐに、このマンションを出なさい。

このまま、ここに居たら危険だからね。

ちゃんと、別のマンションを用意したから、今すぐに引越しの準備。

異論は全く無かったが、あまりの突然の展開にポカンとしていると、

先程、叔母が連れてきた男達が、俺の部屋の家具を手際よくトラックに

積み込み始める。

そうして、俺は、晴れで安全な別のマンションに、その日のうちに

移り住んだ。

当然、おの女は、そこにまで現れる事はなかった。

ただ、あの部屋で、過去に何かあったのか、は最後まで俺に話して

くれる事はなかった。

この曰くつきのマンションは今も実在している。




Posted by 細田塗料株式会社 at 19:44│Comments(2)
この記事へのコメント
営業のKさん

いや・・・ほんまに怖い体験をされていますね(泣

不思議なのは・・・生身ならまだしも、蹴れた霊はそれに反応して後ろに飛ばされるんですね・・・蹴りを入れた足が通り抜ける、そんなイメージが私には有りましたが・・・いったいどうやって体を形成しているのでしょう・・・本当に不思議です。

私も幼少期に、不思議な体験は有るんですよ。
まだ夏場の就寝時に、蚊帳が使われていた時代、兄は二階、両親と私は仏間に(狭小の家でしたから)寝ていました。
夜中に目覚め私は、蚊帳の裾が持ち上げられ中を覗き込む誰か姿を目にしました。
父か母が便所にでも行ってたのかな・・・と寝床に目をやると、両親は布団の中で寝息をたてていました・・・丁度お盆の時期だったと記憶していますが、土間があり、五右衛門風呂だっそのた当時の記憶が甦ります。

それではまた、記事の更新を楽しみにしております。
Posted by 中西 at 2016年01月27日 20:39
中西様、こんばんは。
いつも、ありがとうございます。
中西様も幼少期に不思議な体験をなされていらっしゃるようですね。私にも似たような体験がありますので、読ませて頂いて、妙に納得してしまいました。
霊体が何で形成されているのかは、分る筈もありませんが、色んな話に、霊に足や手を掴まれるとか、首を絞められたり、はたまた、後ろからドンと押されたりという話も聞きますので。というか何の説明にもなってませんね(泣)今後もブログを宜しくお願い致します。
Posted by 細田塗料K at 2016年01月27日 22:04
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