2016年01月29日

霊を召喚した夜

サインディスプレイ部  営業のKです。

取りあえず、飲み会前に、一話アップしておきます(笑)

それでは、どうぞ!



故意的に霊を召喚(呼び出す)する方法としては、色々なやり方が

あるようである。

簡単なものでいえば、後ろの正面だあれ、という童謡を一人で

歌ってみる。そして後ろを振返ると・・・・というもの。

そして、以前、ブログでも書かせて頂いた、ひとりかくれんぼ、も

かなり確実性が高いのかもしれない。

なかには、こっくりさんの様に、人間の心理的作用を利用したものや、

四国お遍路を反時計回りに巡礼するという逆うちというものも

あるらしい。

まあ、審議のほどは定かではないが・・・。

そして、そのどれもが、望んだ死者の霊を呼び出す方法ではなく、

不特定の霊を呼び出す方法に他ならない。

なので、その場合、現れる霊が、一体の場合もあるし、複数の場合も

当然考えられる。

で、今回、お話しする方法も、かなり確実に霊を呼び出せる、と

言えるのかもしれない。

本当に、馬鹿なことばかりやっているなぁ、と自分でも呆れている

のだが、まあ若い頃の・・・という事で。

で、そのやり方というのは、いたって簡単なものである。

丑三つ時、つまり午前2時~2時半に、大きな鏡で合わせ鏡をするだけ。

これだけ書くと、簡単過ぎる、と思われるかもしれないが、実際には、

それなりの大きな鏡を2枚用意することは、それなりに大変だったし、

なにより、午前2時に、霊を召喚する儀式を行うというのは、それだけで、

かなりの恐怖が伴うものだった。

その日は、用意周到に場所も下調べし、とある廃墟の1階で、その儀式を

行う事にした。

その場所は、廃墟とはいえ、民家やコンビにも近くにあり安心という事と、

何があってもいつでも外へ逃げられるようにと、1階を選んだ。

当日は、全員が、大きな懐中電灯と、護身用のバットなどを持参し、

明かりは、大きなロウソクだけ、という雰囲気作りにも気を遣った。

夕方明るいうちに、その場所に、大きな鏡を運び込む。

夜だとさすがに怖いという理由で。

で、事前に、その廃墟を見てまわる。

1階は、荒れてはいるが、それなりに広く、ホコリっぽいことを

除けば、かなり快適な場所である。

そして、続いて2階の探索へ。

2階へ上がる時、まず、階段がかなり朽ちて崩れている事に気付く。

そして、2階そのものは、幾つもの部屋に分かれており、中には鍵が

掛かっていて開かない扉もあった。

壁には、ところどころに、

○○参上!とか

呪ってやる!など

心霊スポット特有の書き込みも見られる。

この場所は、決して金沢市の心霊スポットとして認知されていない筈

なのだが。

そして、床には、何体ものゆいぐるみが散乱している。

ここで、誰かがひとりかくれんぼでもやったのだろうか?

そして、2階の探索は問題なく終わったのだが、やはり鍵が掛かったドア

の存在は、少し気になってしまった。

廃墟で、鍵か掛かっている部屋というのも、珍しかったから。

それから、深夜になるまでは、その廃墟を離れた。

食事をしたり、ゲームセンターへ行ったりして、時間を潰す。

そして、午前1時を過ぎた頃、再びその廃墟へと戻った。

今回のメンバーは4人。

ただ、どうしても怖くていやだ、という一人は、車の中でエンジンを

掛けたまま待機という形になった。

そして、それぞれが、デジカメや録音機などを持参して、なんとか

怪奇現象を記録に残そうなどと画策していた。

こういう時の時間が経過するのは、とても遅く感じる。

俺たち3人は、どうせなら、ということで、怖い話を語り合い、

時間を潰す事にする。

しかし、怖い話をする事自体が、霊を呼ぶ行為でもあるそうで、

もしかしたら、馬鹿な俺たちは、2重に霊を召喚してしまったのかもしれない。

そんな事をしていると、ついつい盛り上がってしまい、気がつくと

時刻は、午前2時を少し過ぎていた。

実は、この時、既にその廃墟の至る所から、ピシっとかパシっとかのラップ音

らしき音が聞こえていた。

だから、賢明な人間なら、ここで止めておくべきだったのかもしれない。

俺たちは、それぞれの懐中電灯を出来るだけ鏡に集中するように照らし、

更にロウソクも本数を増やすと、その場所全体がかなり明るく感じた。

少し強気になって、さっさと2枚の大きな鏡を合わせることにする。

3人のうちの二人が鏡を持ち、30センチくらいの間隔を開けて、

鏡を合わせた。

鏡に映る世界はまるで万華鏡のように、幾重にも鏡の世界が重なり、

見ていても、正直、綺麗なものだな、と感嘆するほど。

しかし、幾重にも映りこんだ世界も、奥に行けば行くほど、暗くなり、

異様な空間に見えた。

しばらくは、そのままの状態で待機する。

が、何も起こらない。

いや、実際に起こられても困るのだが、さすがに何も無さ過ぎだった。

その時までは。

次の瞬間、全員が、突然、ひどい耳鳴りに襲われる。

そして、急に、ひどい寒さに身を震わせた。

そのうち、どこからか、ブーンブーンという変な音が聞こえ出し、

それが段々と大きくなっていく。

そして、そのブーンという音は、次第に、念仏のような人が唸る

ような声に変化した。

俺たちは、顔を見合わせて、どうする?という意思交換をした。

このままもう少し、怪奇現象を記録し続けるか、それとも逃げるか?

この時、もう会話も困難なほど、念仏のような唸り声が大きく

なっており、俺たちは、そろそろ撤収しようか、と目で合図しあった。

その時である。

突然、鏡がピシっと音を立てて割れた。

そして、念仏に混じって、女の笑い声も聞こえだす。

ゲラゲラとかクスクスとかヒッヒッヒッみたいな声。

さすがに馬鹿な俺たちでも、危険かな、と思い始め、外へ出るドアを開けようと

した。

が、ドアは開かなかった。

おい、開かないぞ。ドア。

いや、そんなことないだろ?俺がやるよ。

あら、本当にびくともしないぞ。

俺たちは、ドアを代わる代わるガチャガチャしながら、ドアを開こうとしたが、

ドアは完全に塞がれていた。

どうする?とお互いの顔を見合わせた。

すると、突然、2階からバーンという大きな音がする。

2階を探索した時に見つけた鍵か掛かったドアが、すぐ頭に浮かんだ。

俺たちはもうパニック状態で、どうにかしないと、と焦るばかり。

そうしていると、ドアを出たであろうソレが、階段をダンダンと下りてくる

音が聞こえた。

俺たちには、一刻の猶予も無かった。

全員で、開かないドアに体当たりを繰り返した。

何度やっても、相変わらずドアはびくともしなかったが、俺達には

そうするしかなかった。

そして、2階に居たであろうソレはついに1階へと降りてきた。

俺たちは思わず後ろを振返った。

すると、そこには、背丈が2メートル以上ありそうな妙に、首から

上だけが巨大な女が居た。

笑ってはいなかった。

こらちを睨む恨みのこもった目。

明らかな殺意を感じた。

そして、次の瞬間、その女は、突如、耳が張り裂けんばかりの

大きな声で、ゲラゲラと笑い出す。

まるで、逃げられない獲物をあざ笑うかのように。

しかし、そういう時の人間の馬鹿力というのも、不思議なものである。

もう骨が折れようと、頭が怪我しようと、ここにいるよりはマシ。

そんな気持ちだった。

意を決してドアに体当たりすると、先ほどまでの頑丈さとは裏腹に

あっさりとドアは開いた。

俺たちは、後ろを振返る余裕も無く、外で待機している友人の車に

飛び乗り、急発進で、その場を離れた。

その後、俺たち3人は、しっかりと御祓いを受けたが、それでも

3日間ほど、高熱で寝込む事になった。

この廃墟と霊の召喚法は、今も実在する。




Posted by 細田塗料株式会社 at 15:54│Comments(1)
この記事へのコメント
営業のKさん

本当・・・無茶をされてますね(笑
合わせ鏡は不思議な光景という意味で、幼い頃に何度かはやりましたが。

記事に良く表現されている、亡者が登場する際の念仏を唱える様な音、電波なのか音波なのか・・・何でしょうね(泣

車のエンジンが停止せず、皆さんご無事で何よりです。
Posted by 中西 at 2017年05月17日 19:26
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