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2016年01月30日

卯辰山のその場所には二度と近づかない!

サイン゛ディスプレイ部  営業のKです。

昨夜は結局、新年会で午前2時半まで飲んでました。

苦手な日本酒も沢山勧めて頂き、有意義に土曜日を

棒に振る事が出来ました。



一体、いつまで続くの?新年会。

という訳で、今夜も怖い話、スタートです。

今日は、昔、卯辰山で体験した怖い話。

あの場所には、二度と近づきたくありません。

それでは、どうぞ!




社会人になったからは、車に熱中した。

最初に買った車はホンダのCR-Xという車。

ノーマルでも十分速くて楽しかった。

その次に乗り換えたのは、マツダのRX-7の∞という車。

これは、外観はノーマルのまま、かなりの改造を施した。

マツダスピード、そしてHKS、RE雨宮などのパーツを組み込み、

馬力もかなりのもので、当然、足回りやタイヤにもお金が掛かり、

新入社員程度の給料で、毎月の改造費のローン支払いだけで、

10万は超えていた。

毎日、仕事が終わると、卯辰山や内川ダム、そして森林公園などに

出掛け、ガソリンが無くなるまで走った。

そして、遅刻して会社に行き、上司から激怒されていた。

当然、貧乏な生活であったが、不思議と俺の人生の中でも幸せな

思い出しかないという素敵な毎日だった。

その中でも、卯辰山が、もっとも好きな場所であり、そこに走りに

来ていた知らない人達とも、チームのようなものを組んで、チーム名の

入ったステッカーを貼り、いい気になって走り回っていた。

本当に馬鹿である。

まあ、その後は、人の目を避けるように、医王山などのラリー系の走り場

に傾倒していくのだが。

で、その卯辰山であるが天神橋からの上り下りのコース、そして、鳴和方面

に出る下りのコース、そして山王地区に出る、上り下りのコース、更に、

旧サニーランドから健民公園までの比較的平坦なコースがあったのだが、

大体、走っていると自分の得意なコースが見つけられて、そのコースが

ホームコースになる。

だが、変わり者の俺は、日替わりで走るコースを変えていた。

そして、その日は、シトシトと弱い雨が降る生憎の天候だったのだが、

自宅の車庫で、雨に不向きなSタイヤから、当時は最強と言われていた

ブリジストンのRE71というタイヤに履き替えて、当然のように、

卯辰山に向かった。

卯辰山に着くと、俺と同じ様な馬鹿が先客として5人ほど来ていた。

そして、弱いとはいえ、雨の中を、練習と称して、いつもながらの

危険走行を楽しんだ。

そんな夜、休憩していると、ある奴が、こんな事を言った。

聞いた話によると、卯辰山という土地には、それこそ無数の人骨が

埋まっているらしい。

そして、それは、俺たちが今、立っている場所を掘り起こしても簡単に

人骨が出てくるほどの膨大な数の人骨なんだってさ。

すると、その話が真実かどうかは別にして、いつのまにか、その場が

走り屋トークではなく、単なる怪談大会と化してしまう。

勿論、走りに関する怖い話ばかりなのだが、俺は、あそこの峠で

こんな体験をした、とか、俺は、あの峠でこんなのを見た、とかの

話を聞いていると、流石に背筋か寒くなってくる。

雨の音と、虫の音だけが聞こえる状況も恐怖に拍車を掛ける。

そんな気持ちの悪い雰囲気が嫌だったのか、誰かが、近くの自販機で

コーヒーでも買って飲もうよ、と言い、全員がそれに賛同した。

何台もの自販機が並び、街灯もあるその場所へ移動して、温かい

コーヒーを飲むと、先程の嫌な雰囲気もすぐに消えた。

時刻は、たぶん、午前1時は過ぎていたと思う。

その時、突然、女性の悲鳴が聞こえた。

その声は、もの凄くリアルというか、本当に切迫した大きな声だった。

キャーではなくて、ギャーという感じ。

俺達は、先ほどの怖い話の事は完全に忘れ、今起こっている事件性の

ありそうな何かの事で頭が一杯になる。

そして、誰かが言った。

助けに行かないと!

どうやら、その声は、いつも俺たちが走っている道路の一本手前にある

道の下から聞こえてくるようだった。

その道は、途中までしか舗装されていない様な荒れた道だという事は

知っていたので、車高の低いスポーツタイプの車は避けて、比較的、

荒れた道に順応できそうな小さめの車にそれぞれが分乗する形で

乗り込んだ。

が、1人だけは、行くのを拒んだ。

彼が言うには、その道を下りた所は、以前から変な噂や怪奇現象の

目撃談が絶えない場所であり、先日も、一人の男がガソリンをかぶり

自殺したという記事を新聞で見たという。

それに、こんな夜中に女が一人でそんな所にいる筈はないんだから、と

頑なに、車に乗るのを拒んだ。

それならばお前はここで留守番しててくれ。

俺達はとにかく助けに行くから!

彼にそう告げると、俺達は、1台の車に4人が乗り車をスタートさせた。

俺達の頭の中には、何かあったかは知らないが、危機的状況の女性を

助けたりすると、もしかして美談として新聞に載るかも?という安易な

考えもあったのかもしれないが、それでも、人命救助をしなくては、という

変な使命感が俺たちを突き動かしていたのは言うまでもない。

しかし、よく考えると、俺達は殆ど毎日、卯辰山に走りに来ているのに、

その道は通ったことがなかった。

もしかしたら無意識に避けていたのかもしれない。

というのも、先程の彼が言ったように、その道は、街灯も無く、有るのは

暗闇だけ。

そして、その暗闇の中を走っていると、なんだか別の世界、例えるなら

地獄にでも落ちていくような気分になった。

そうして、走っていると、舗装された道は、突如として、未舗装の砂利道へと

変わった。

凄いな、この道!

皆がそう思ったに違いない。

下りの角度もかなり急だし、下手にブレーキを踏んだりすると簡単に

横滑りを起こす。

最初、ヒーロー気分で盛り上がっていた俺たちだが、いつしか誰も

喋らなくなる。

すると、前方に少し開けた場所が見えた。

おい、あそこでUターンしようぜ!

もう誰もいないよ。こんな処に。

さっきのは、たぶん猫か犬の鳴き声を聞き間違えたんだよ。きっと。

その解釈には、誰も納得してはいなかったが、ここから早く立ち去りたいと

思う気持ちは皆同じようで、車に乗る全員が、前方でのUターンを

信じて疑わなかった。

勿論、ドライバーも含めて。

だが、車はUターンのタイミングを逃す。

何故なら、そこには、たぶんそこで焼身自殺を実行したであろう焼け跡

が、しっかりと確認出来たから・・・。

本当に焼身自殺があったんだ?

皆が呆然とその黒い場所を見つめた。

が、その時、車に乗る一人が

あっ?

と大きな声を出した。

前方のヘッドライトが照らした場所から少しずれた所に女性が立っている

のが見えた。

きっと、先程の悲鳴は、この女性の悲鳴なのだろう。

皆がそう思った。

だが、一人として車から出て助けに行こうとする者は居なかった。

それは、全員が同じ事を考えていたから。

それはつまり、先程の悲鳴は、いま目の前に立っている女が発したものに

違いないが、それはたぶん、俺たちを含め、誰かをおびき寄せる為の

罠に違いないということ。

車は、出来るだけその女をヘッドライトが照らさないようにバックする。

が、今度は別の一人が声を上げる。

囲まれてる!

俺達は、一瞬なんのことか理解出来なかったが、すぐにその意味が分った。

俺達の乗る車の回りに、俺たちを取り囲むようにして、合計5人の男女が

立っていた。

そして、その者達が人間ではない事はすぐに分った。

浮いているのだ。

地面から少し上の高さに素足の足があるのが見て取れた。

そして、それらは待ちに待った獲物が罠にかかった喜びからか、

その顔は、目がギラギラし、口元には笑みを浮かべていた。

どうする?とパニックになるドライバーに、

とにかく車を発進させろ!と大きな声が飛ぶ

その間も、車を囲むそれらの輪は、どんどん小さくなっていく。

ドライバーは、なんとかそれらの間を抜けて、今来た道を駆け上がろうと

した。

すると、まるで、車に体当たりでもしてくるように、それらの中の一人が

飛び掛ってくる。

しかも、先程、聞いたような大きな悲鳴のような声を上げながら。

その瞬間、ドンという鈍い音がした。

轢いたという事だと、すぐに理解した。

人間ではない、と分っていても、人を轢いてしまったドライバーは、

そこでブレーキを踏んでしまう。

車は停止し、一瞬、静寂が訪れる。

が、次の瞬間、突然、ドンっとそれらは車の窓に顔をくっ付けてくる。

ひっ、と全員が声を上げる。

すぐ間近で見る、それらの顔は、焼け爛れていたり、酷く崩れていたり。

もう、着ている服装でしか、男女の区別がつかない程であった。

泣きそうな顔で、再び車を発進させようとする。

が、車は、何かに押さえつけられているように、全く動かず、

エンジン音だけが、虚しく響いた。

すると、今度は、そのエンジンすらストンと停止してしまう。

エンジンスターターのセルを回しても、セルモーターすら

回らなかった。

俺達は、その時、自分たちの身に、これから起こる事は想像しない

様にした。

そんな事をすれば、それこそ気が狂ってしまいそうだったから。

再び、静寂が辺りを包む。

そして、先程までは皆無だった霧というか靄のようなものも出てくる。

視界がかなり遮られる。

これも、あれらの仕業なのか?

こんな事も出来てしまうのか?

そんな事ばかり思い浮かぶのだが、肝心のここからの脱出法は、

誰の頭にも浮かんでは来ない。

それにしても、先程から、もうかなり時間、あれらの姿が見えなかった。

そして、誰かが言った。

もしかして、もうあいつら居ないんじゃないのか?

が、他の誰かがすぐに言い返す。

じゃ、お前は、この状態で車の外に出られるのか?

全員の顔が一気に曇った。

その時、車が揺れた。

それは、明らかに車の外から、何者かが揺らしているのは明白だった。

当然、奴らなのだろう。

そして、その揺れは、どんどん大きくなり、それこそ車がひっくり返るのでは

ないかと思えるほどの大きな揺れになってくる。

まるで、俺たちを是が非でも車の外に出させようとするかのように。

車のフロントガラスも、先程から、不自然な浮き上がりを繰り返している。

それこそ、車がひっくり返されたら、窓ガラスは、外れてしまうかもしれない。

全員が、覚悟をした。

その時、突然、上の方から、サイレンが聞こえた。

警察のパトカーだった。

ここは、立ち入り禁止区域ですよ!と拡声器で注意される。

が、いつもはどちらかというと敵である警察が、その時ほどありがたい、と

感じた事は無かった。

すると、急に車の揺れは収まり、霧すら晴れていく。

気のせいか、チッと舌打ちするかのような声が聞こえた気がした。

その後、俺達の乗った車は、パトカーの先導で、元居た自販機そばの

場所まで誘導され、そこで、厳しいお叱りの言葉を頂いた。

が、それすらも、とても幸せな気分で素直に聞き入れることが出来た。

なにより、生きて戻ってこれたのだから。

その後、上で一人残った奴が、あまりに遅いので、警察に通報してくれた

という事。

そして、それほど時間が経っていないと感じていた俺たちだが、実際には、

俺たちが、そこへ向かってから、既に2時間以上、経過していた事を聞いた。

それ以来、俺がその場所に行くことは無かったし、それは、これからも

変わらないだろう。

卯辰山の曰くつきのその場所は実在する。








Posted by 細田塗料株式会社 at 17:36│Comments(2)
この記事へのコメント
営業のKさん

前回の会わせ鏡の記事と言い、今回の峠と言い・・・怖すぎですけど・・・(泣

>CRーX
>RXー7∞

走り屋の選ぶ車ですね〜。
私はバイク好きでしたので、当時、時間があればヤマハRZーRRでサーキットや峠を走り回りましたよ(笑

そしてホンダRS125で本格的なレース活動(自分なりの)を始めましたが、如何せん実力と資金が伴わない・・・結局、中途半端な形で終わりました。

岡山中山サーキット(当時)をベースに三重鈴鹿サーキット、遠くは筑波や菅生サーキットにも遠征しましたが、結果は残せなかったのです。
しかし楽しい思い出は数多く残りました・・・それだけなんですが(負け惜しみ

基本、路面状況が判断出来ない夜に峠を攻める事はありませんが、現加東市から京都に抜ける372号線で不思議体験をしました。
友人宅へ向かう山越えの道中ですが、夜中に洗濯物を干す老婆の姿を見ました。で、帰路についた次の日の昼間、その家では葬式が行われていました・・・何でだろと小一時間。

長々としたコメント、失礼しました。
では次回も楽しみにしております。
Posted by 中西 at 2016年01月30日 21:44
中西様、こんばんは。
いつも、ありがとうございます。
私もバイクは乗っていました。大学では自動車部で、
車はラリー、バイクは、鈴鹿4時間目指して頑張っていました。まあ、専ら、日頃は、六甲山を走り、レースや練習は、中山サーキットによく出かけておりました。凄く懐かしいですね。勿論、私も結果は残せませんでしたけど(笑)しかし、夜中に洗濯する老婆ですか。確かに実際に見たら怖そうですね。しかも、次の日は、その家で葬式ですか。結構、怖い体験されてますよね。中西様も、まだまだ寒い日が続きますのでご自愛くださいませ。
Posted by 細田塗料K at 2016年01月31日 19:03
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