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2016年02月03日

白山市の高校横の墓地で!

サインディスプレイ部  営業のKです。

しかし、毎日毎日、仕事に関する商品説明や

新商品の紹介もせずに、何をやっているのか?と

自分でもそろそろ自責理念に駆られています。

まあ、たまには、仕事の話も挟むようにしないと・・・・。

というわけで、今夜も怖い話です。

どうそ!



俺の本家の墓は、白山市内にある。

今は、親戚の寺の境内にある墓地に墓を移設したのだか、俺が

小学校の高学年くらいまでは、その寺の近くにある高校に隣接する

墓地に本家の墓があった。

本当に幼い頃から、お盆など、事あるごとに、その墓地に

通った。

そこは、今と違い、水道施設も無かったので、墓にお供えする

花や、墓掃除に使う水は、高校にある蛇口を使わせて貰い、

持参したバケツに水をいっぱいに入れて、親の待つ墓まで

水を運ぶのが、俺と兄の仕事だった。

もっとも、高校の蛇口が使える様になったのは、かなり後の事

であり、それ以前は、そこからかなり歩いた小川まで水を

汲みに行くというものだった。

その頃は、お墓=怖い所、という意識もなく、そんなだから、

当然、信仰心も皆無であったから、お墓参りというものは、

退屈と重労働以外の何物でもなかった。

そして、物心ついた時から、お墓参りには、水汲みを兄と一緒

にやらされていたのだが、今思うと、何か不思議と言うか、

大人になった今でも説明出来ない体験をしていた様に思う。

それは、水汲みに行くと、必ず、首から上がかなり巨大な

お婆さんが、どこからか現れて、俺たちに話しかけてきた事。

話している内容自体は、別に怖くもなく、

水汲み大変だねぇ!

小さいのに偉いねぇ!

などの本当にありきたりな言葉。

ただ、やたらと大きな頭に少し恐怖を感じていたのも事実であり、

俺達は、そのお婆さんが現れないように、水汲みは、かなりの

スピードでこなした。

だが、水をバケツに入れているタイミングで、そのお婆さんは、

必ず現れていた。

そして、それは、水汲みが、近くの小川から高校の蛇口に移行

してからも、毎年繰り返され、俺達は、子供心に、

あのお婆さんは、きっとこの墓地の管理人に違いないと、勝手に

思う様になっていった。

そのうち、さすがに毎年、遭遇していると、何となくではあるが、

少しずつ、話すようになっていく。

そして、そのお婆さんは、

坊や達、どこの家の子?

と聞かれ、

○○の家ですけど。

と答えたりした。

ただ、○○家だと話してからは、

○○のお爺ちゃん、いつも寂しい寂しいって言ってるから、もっと

沢山、お墓参りに来てあげてね。

とか言われると、なんで死んだお爺ちゃんとお話できるんだろ?

と子供心にも、不思議でしょうがなかった。

だから、俺達は、ある時、父と母にその事を話した。

管理人のお婆さんが、お爺ちゃんがいつも寂しがってるから、もっと

沢山、墓参りしろって言ってたよ、と。

すると、親は、この墓地には管理人なんて居ないんだよ。

どこかで会った人に、からかわれたんだよ。きっと。

そう返されてしまい、話は終わる。

それからも、お墓参りする度に、そのお婆さんと話すようになっていった。

すると、俺達が、墓参りに来ると、そのお婆さんは、いつも我が本家

の墓の前に居て、墓の周りをうろうろと歩いているようになった。

そして、俺たちは、ほら、あのお婆さんだよ!

と言うと、親達は、不思議そうな顔をして、

誰も居ないじゃないか!と顔を曇らせた。

ただ、ある時、たぶん、お盆の時期だったと思うのだが、その墓地

に着くと、例のお婆さんが、別の家族の一人の背中にむりやり飛びつき

おんぶさせるようにして、乗っかっていた。

人の背中に乗った状態だと、そのお婆さんの顔の大きさが更に強調され、

とても不気味に映った。

更に、その時のお婆さんの顔は、水汲みの時の温和な顔ではなくて、

凄く気持ちの悪い笑みを浮かべていた。

それが、気持ち悪くて、俺たちは、それ以来、水汲みを拒否する

様になっていく。

翌年、そして更に翌翌年。

俺達は、墓参りにすら、行かなくなった。

親にはいくら事情を説明しても理解して貰えなかったが、それでも

やはりどうしてもあの墓に行き、あのお婆さんと会うのは嫌だったから、

どんなに怒られても、決してお墓には行かなかった。

ただ、何回忌かは忘れたのだが、ある年、法事があり、さすがに

その時だけは、断りきれず、俺達は、再び、お墓参りに行く事になった。

そして、その時は、法事ということもあり、親戚の尼僧さんが、家族に

同行して、墓参りを行った。

お墓に着くと、例のお婆さんは居なかった。

もしかして、もう死んだのかもね。

と、楽観的に考え、俺達は、恐怖の記憶が薄らいでいくのを感じた。

なので、親から、案の定、水汲みを頼まれたときも、二つ返事で

承諾した。

高校の敷地に入り、水を汲む蛇口に近づく。

その日は、部活があるらしく、体育館からも、高校生の声が聞こえ、

それが、とても心強かった。

が、突然、俺たちの前に、あのお婆さんが現れる。

あの温和な顔ではなく、怒りに満ちた顔で!

そして、お前達、どうして、お墓参りに来なくなった?

あんなに寂しがってると忠告してあげたのに・・・。

もうお前達の言う事は信用できないから、これからはずっと此処に居て、

毎日、お墓をお参りしてもらうからね!

そう言うと、そのお婆さんは、俺の手をしっかりと掴んだ。

俺を渡すまい、と兄が逆の腕を掴み、引っ張ってくれたのだが、

その力は、本当にお年寄りなのか、と思わせるほど強いものだった。

大声で助けを呼ぶ俺と兄。

が、何故か、声が全く出ない。

なんで?

そう思いながらも、俺はズルズルと引きずられていき、俺は涙で

顔がグシャグシャになっていたと思う。

その時、そこに突然、親戚の尼僧さんが現れる。

そして、数珠を振って、何かを小声で呟いていた。

すると、そのお婆さんは、

ああ、悔しい、悔しい。

そう言いながら、スーッと消えていった。

泣きじゃくっていた俺の頭をしっかりと撫でながら、その尼僧さんは、

もう大丈夫だからね。怖かったね。

と優しく慰めてくれた。

その後、何故か、お墓参りは、中止となり、俺達は、近くの親戚の

お寺へと、家族揃って連れて行かれた。

そして、その道すがら、あの時は、声は聞こえなかったが、お前達の

心の声が、悲鳴が聞こえてきたから、慌てて助けに行ったんだよ、と

いう話を聞かせてくれた。

そして、いつ頃から、あのお婆さんが見えていたのか、何を聞かれ、

どう答えたのか、そして、体に触ったり、触られたことはあるか、

などの細かい質問をされた。

その後、寺に着くと、全員がお堂に集められた。

そして、今から、お前達の親と大切な話があるから、ということで、

俺達は、お堂の外には出ないという条件付で、勝手に遊んでて良い、と

言われる。

が、お堂の中には、怖い不動明王像もあり、更に先程の体験の恐怖も

重なり、とても遊ぶ気分にはなれなかった。

なので、俺達は、適当に寝転がっていると、尼僧さんに言われた。

お前達、どうせ寝転がるんだったら、そんな所じゃなくて、もっと

お不動さん(不動明王像)の足元とかに寄りかかって寝てなさい、と。

子供心にも、そんな事したら、バチが当たるんじゃ、と思ったし、

親も、いや、それは、まずいでしょ?と反応するが、

ほら。いつもは怖い顔のお不動さんも、今日はそんなに怖く感じない

でしょ?

それは、お不動さんが、お前達を守ってくれてるって事だから。

と尼僧さん。

そういわれると、いつもは怖い不動明王像の顔も、不思議と怖くなかった。

だから、俺達は、言われるがまま、お不動さんの足元に纏わり着くようにして、

寝転がり、しばらくすると、そのまま寝てしまう。

しかし、寝てしまう前の親達の会話はしっかりとチェックしていた。

その話とは、細部までは覚えていないが、大筋ではこんな感じだった。

あのお婆さんは、昔からあの墓地を棲家にしている番人であり、通常は

大した悪さもしないのだが、どうも、徳が低いというか、感情が抑え

られない様で、嫌いな奴には、後ろから飛びついて転ばせて大怪我

させたり、気に入った相手には、自分の世界に連れて行こうとする

悪い癖があるらしい。

そして、俺達は、かなり気に入られてしまったらしく、更に、俺に関しては、

直接、手を掴まれてしまっている位、魅入られてしまっている。

今から、何とか御祓いをして、そのお婆さんの念は取り払うが、二度と

俺達に因縁が及ばないように、墓の場所を今の墓地から、どこか他の

場所へ移設したほうが良い、という話だった。

それから、俺達は、起こされ、無理やり御祓いを受けた。

そして、墓は別の場所に移設され、今の場所に移った。

あの時、手を掴まれた俺は、どこに連れて行かれる運命だったのか、は

分らないが、怖くて不思議な話である。

この墓地は、当然、今も実在している。






Posted by 細田塗料株式会社 at 20:03│Comments(4)
この記事へのコメント
体調不良は、回復されましたか?
最近、昼暖かかったと思えば、夜は厳しく冷え込んだりしていますので、お身体ご自愛下さい。
今夜も、怖いお話、ありがとうございました。
Posted by 加賀市 M at 2016年02月03日 20:24
M様、こんばんは。
お陰様で、体調は回復しました。
ありがとうございます。
確かに、今年は寒暖の差が激しいですよね。
また、宜しければ、怖い話にお付き合いくださいませ。宜しくお願い致します。
Posted by 細田塗料K at 2016年02月03日 22:39
営業のKさん

頭が異様に大きい・・・この描写も良く目にします。
最近は里帰りも出来ず、墓参りはご無沙汰になっていますが、以前は母親と良く足を運びました。
ただ、そんな怪異には遭遇しませんが。
その老婆に魅入られた者は、何処に連れられてしまうのか・・・世の中、本当に不思議ですね。
Posted by 中西 at 2017年05月21日 21:48
楽しく怖く拝読しております。まだ先は長いですが。
お墓参りが一時期趣味だったのですが、流石に墓参りの趣味は連れがいないので一人でよく行っておりました。バスが1~2時間に1本とかなので、時間つぶしに墓の前でパン食べたりぼんやりして座ってたりしていますと、墓参りに来た他の方が見てはいけない者を観たような顔で私を見て、観なかったふりをされますね(笑)一度、お坊さんが駆けつけてきて、お互いビビリました。
Posted by くらげ at 2017年10月21日 14:32
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