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2016年02月27日

車内で夜を明かしてはいけない!

サインディスプレイ部  営業のKです。

今日、土曜日も仕事でした。

それにしても、土曜日1日働いて、その後、自宅で怖い話

書いている私は、少し変なのかも(笑)

まあ、お客さんから飲みに誘われたんですけど、さすがに

娘の受験も近いので、断りました。(キッパリ)

まあ、奥さんが怖いですから・・・・

それでは、怖くない話、スタートです!



俺が社会人になってからの話である。

俺の大学の友人に、公務員をしている者がいる。

その友人は、古い大昔のホンダのライフという軽四に乗っており、その車で

日本一週を実行した。

昔のライフというのは、今の軽四からは想像も出来ない位の360ccの排気量しか

ない車であり、ホンダの人気車だったが、非力な車であり、室内もかなり

狭いので、到底、長距離運転には不向きな車である。

最初は、どうせなら、もっと排気量の大きな車で走った方が楽じゃないの?

と皆から言われたらしいが、彼には彼の拘りがあるらしく、愛着のある、その

ホンダ・ライフという軽四で、全国津々浦々をまわり、その土地その土地の

絶景や美味しい物を満喫したいと思いが強かった。

そして、美食にお金を掛ける代わりに、宿泊は全て、その車の中で寝るという

なんとも、変わった旅であった。

その話を聞いたとき、俺は、やっばり公務員って楽なのかね~、と思ったのだが、

彼が、金沢市にも立ち寄り、俺に愛に来てくれた時の、学生時代とは全然違う

逞しさに、なるほど!と納得させられたものである。

そして、今からする話は、その友人が旅の途中で俺に会った時に、語ってくれた

話である。

それは、彼が、新潟県を巡っていた時のこと。

あえて地名は書かないが、新潟市から、かなり富山寄りの場所だった。

その日も、観光というよりも、車を騙し騙し走るという事に専念し、彼の

一日は終わった。

で、近くの食堂で、夕食を食べ、さっさと寝る場所を探し回った。

寝るといっても、車の中で寝るだけなのだが、そこにも彼の拘りがあるらしく、

出来るだけ、人目につき難く、それでいて寂し過ぎないという難しい場所。

色んな場所を走り、探し回り、彼は、海沿いの閉鎖されたドライブインの

駐車場を、その晩、寝る場所に決める。

海風が気持ちよく、そして、車の通行量も、そこそこ有ったというのが、

彼の決断を促した。

かくして、彼は、そのドライブインの駐車場に車を停めると、来る途中で

買ってきた酒を飲んで、1人宴会を楽しむ。

夕日を見ながら、一人で飲む酒は、格別だったらしい。

だが、昼間は、それなりに活気のあった、その場所も夜になると

様相が一変する。

車が全くと言って良いほど通らず、また昼間には気付かなかった事だが、

民家の明かりが全く見えなかった。

しまった。もう少し民家の近くにすれば良かった。

彼は、そう後悔したが、既に酒を飲んでしまっている以上、車での移動は

出来る筈も無かった。

ただ、彼が居るその場所の暗さは、半端ではなく、まるで暗闇に吸い込まれる

様な気になってしまい、怖ささえ感じたらしい。

ただ、彼の心配をよそに、昼間神経を使って運転した疲れも手伝い、酒を

飲み切らないうちに、彼は眠りに落ちてしまう。

それから、どれくらい時間が経ったのだろう。

彼は、背後からゴソゴソと聞こえる音に反応して目が覚める。

最初、犬かなにかだと思ったらしいが、なにやらフーフーという苦しそうな

息づかいが聞こえてきた。

人間なのか?

彼は、いつも寝る時にはドアのロックは当然してから寝るのだが、さすがに

その時は、きちんとドアロックがされているか、を静かに音を立てないように

確認したという。

そして、手を伸ばし、ルームミラーの角度を変えて、寝た状態のまま、後ろの

様子を探った。

そこには、リアウインドウに張り付くようにして車内を伺う、女が居た。

彼は、何かとても嫌な予感がした為、出来るだけ音を立てないようにして、

再び、寝ているフリをしたという。

その女は、それからずっと彼の車の窓の至るところに張り付いては車内の

様子を伺っていたらしいが、10分くらいすると、ペタペタっという足音と共に

遠ざかっていった。

時計を見ると、午前2時を少しまわっていた。

何だったんだ、今のは?

彼は、すっかり酔いも醒めてしまい、

こんな場所で寝られるはずもない、と思い、車のキーを回した。

が、何の反応も無かった。

セルモーターすら、回らない。

こんなトラブルは、過去にこの車で経験は無かったという。

不安が一気に彼を襲った。

だから、彼は、ダッシュボードに入れてある携帯を取る為に体を

助手席側に大きく倒し、携帯を掴むと、また体を起こした。

誰かの声が聞きたかったのだという。

それが、警察だとしても・・・・。

彼は、携帯の電源を入れ、通話出来る状態になるのを待った。

が、次の瞬間、彼は恐怖のどん底に叩き落される。

運転席の窓に、先程の女が張り付いていた。

髪はおかっぱ頭であり、目は異様に細く、そして横に広がり、黒い喪服のような

着物を着ていたという。

そして、その顔は、満面の笑みを浮かべていた。

彼を見つけたのが、さも嬉しいかのように。

彼は、心臓が止まるかと思ったほどの恐怖の中に居た。

とっさに、体を助手席側に倒し、出来るだけ運転席の窓から離れた。

すると、どうやって瞬間的に移動したのか、その女は既に助手席側の

窓に張り付き、またしても嫌な笑みを浮かべていた。

当然、彼は運転席の方に逃げるのだが、やはり彼が動くよりも早く、

その女は、彼の逃げる方の窓へと移動していた。

そして、何度、それと同じ事を繰り返しただろうか。

突然、後部座席のドアロックが音を立てて上がった。

当時の車は、今の車と違い、ドアロックの構造も簡易的であり、一本の

バーの上げ下げで、ドアのロックと開錠を切り替えていた。

彼は、慌てて、後部座席に身を投げ出し、そのドアを再びロックした。

その様子が、嬉しかったのか、その女は、今度はゲラゲラと声を出して

笑った。

すると、今度は、反対側のドアのロックがひとりでに開錠された。

またしても、彼は、慌ててそのドアに飛び掛るようにして、ドアをロックする。

そして、ドアロックが外されたドアの外には、間一髪のタイミングで、常に

その女が、ドアノブに手を掛け、ドアを開けようとした。

そして、それから、どれくらい、同じ事を繰り返しただろうか。

突然、全てのドアロックが解除される。

彼は、それでも、女を車内に入らせまい、とドアロックする為に、後部座席

に体を投げだした。

何故なら、そのドアの横に既に女が立っていたから・・・。

しかし、次の瞬間、ガチャっという音がして、彼が座っている運転席の

ドアが開けられる。

勿論、その女によって。

その女は、満面の笑みのまま、彼の首に手を掛けた。

間近で見る女の顔と、閉められていく苦しさで、彼は、気を失った。

そして、気付いた時には、既に朝になっており、横を走る道路にも、

昼間の活気が戻っていたという。

俺は、何か幻でも見たのかもしれない。

彼は、そう思ったという。

だが、ルームミラーに写した自分の首には、はっきりと手の跡が残っていた。

この閉鎖されたドライブインは、今も実在するらしい。




Posted by 細田塗料株式会社 at 20:36│Comments(3)
この記事へのコメント
営業のKさん

>ホンダライフ

初代ライフですね・・・懐かしいです。小排気量ながら、良く回るエンジンですね。

私の友人に、ホンダにぞっこんな奴が居りまして、愛車はモリワキレーシングの青色塗装のホンダライフ、バイクは初代REV仕様エンジンとモリワキカラー(青と黄)の400R、そしてフレディー・スベンサー仕様CB750Fを所持していましたよ。
地元の峠で飽きる事なく、一緒に走り回りました。

私はヤマハ好き・・・勿論ケニー・ロバーツ・・・トリコロールカラーリングが大好きですが。

車中泊は、私も良く有りました(過去形)。
今ほど、コンビニや道の駅が有りませんでしたから、高速道のパーキングエリアや現場近くの公園で寝泊まりしましたが・・・恐怖体験は有りませんでした。

しかし、奈良は吉野の夜は、社外に出る事が憚れる程の異界な雰囲気でしたから、小用が怖くて怖くて・・・。

それでは、次回も更新を楽しみにしております。
Posted by 中西 at 2016年02月27日 23:13
訂正です。

ヤマハはストロボライン!
なにせ、酔っ払いですから・・・。
Posted by 中西 at 2016年02月29日 21:34
中西様、こんばんは。
モリワキカラーにスペンサー仕様。
懐かしいですね。
私も一時期、CB750FBに乗ってました。
それに、初代REV仕様の400で、フルバンク中に
REVが切り替わって派手にコケたのを憶えています。切り替わったときの音は最高なんですが、かなり過激で危険なバイクでしたよね。懐かしい!
奈良県の吉野って・・・・。
想像しただけでも怖いです。怖くて当然(笑)
また宜しくお願い致します。
Posted by 細田塗料K at 2016年02月29日 22:11
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