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2016年03月03日

深夜に入浴してはいけない!

サインディスプレイ部  営業のKです。

今週末と来週末は、ライブです。

それぞれ、パンクバンドのドラムと、

ジャズバンドのギターという全く方向性の違うライブ。

まあ、どっちも楽しいから良いんですけどね!

それでは、怖くない話スタートです!



これは、たまに一緒に飲む、友人の話である。

彼は、俺でさえ、週末に一度飲みに行くのに、気を遣い、家族のご機嫌とり

に余念が無いというのに、ほぼ毎日、片町に飲みに出るという。

何とも羨ましい限りなのだが・・・。

そんな彼が、飲みながら話してくれた話が、以下である。

彼の家は、奥さんと大学生の息子さん2人、そして彼の母親の5人暮らしである。

彼は、職場が片町に近い子とあって、毎日、仕事が終わると、そのまま片町へ

飲みに出かけ、最終バスで帰宅するというのが、ほぼ日課になっていた。

なので、帰宅してから、一息つき、風呂に入るのは、決まって皆が寝静まった

12時~1時という事になる。

家族も、もう諦めているのか、何も言わず、お風呂だけは、お湯を抜かず、

そのままにしておく。

そして、帰宅した彼は、風呂を追い炊きして、汗を流すというのが、

いつものパターンだった。

酒を飲んでからの風呂は、当然体に良い訳もなかったが、彼は、その

入浴の時間が何よりも寛げる時間だった。

彼の家は、金沢市の郊外にあり、まわりに民家は無く、田園風景が広がっている

だけであったので、彼は、よく鼻歌を歌ったりと、バスタイムを楽しんだ。

が、ある日、1つの出来事が起こる。

彼がいつものように風呂に浸かり、鼻歌を歌っていると、風呂の窓の外から

ヒソヒソと話し声が聞こえてきた。

普通なら、ハッと思い、声を殺して聞き耳でも立てそうなものであるが、さすがに

酔っ払いの悲しさか、その声に向かって、声を掛けてしまう。

そもそも、窓の外は田んぼしか無いのだから、そこから人の話し声が聞こえる

など在り得ないと思わなければならないのだが・・・。

かくして、彼は、

もう夜も遅いですよ~!私も話しに加わろうかな~!

という感じで話しかけたらしい。

すると、外の声は、パタッと止んで、次の瞬間、1人の女性のシルエットが

窓の外に写った。

とても、美人っぽいシルエットだったらしい。

まあ、酔っ払いの感性など信用出来ないのだが・・・。

これまた、普通なら、悲鳴でも上げそうなシチュエーションであるが、

やはり酔っ払いの悲しさで、再び、声を掛けてしまう。

おお!一緒にお風呂・・・入りますか?と。

この時点で、確認しておきたいのだが、彼の家の風呂は、通常よりも高い位置

にあり、普通に胸から上が、窓に写るとしたら、その女性の身長は、どんなに

低くみても、3メートルは必要という計算になる。

だが、その時は、そんな常識など、彼の頭には、カケラも存在していなかった。

そして、彼がそう言うと、また窓の外からヒソヒソと話す声が聞こえ、少しずつ

遠ざかり、そのまま聞こえなくなったという。

それからである。

彼の入浴タイムに怪異が連続して起こるのは・・・。

最初は、彼が体を洗っていると、風呂場のドアをトントンと叩かれた。

そこから、どんどんエスカレートしていく。

例えば、彼が風呂からあがり、洗面台の前でドライヤーで髪を乾かしていると、

スーッと廊下を、女が通っていった。

その女は、まっすぐ前を向き、そのまま滑るように移動していったという。

また、彼が、湯船に浸かっていると、誰かが浴室のドアの前に立っている

のが、見えた。

家族の誰かかと思い、誰?と何回声を掛けても返事は無く、しばらくすると、

そのまま後ろに下がるようにして消えた。

また、ある時は、窓ガラスに、指でなぞって書いたような女の顔が書かれていた。

それは、今書いたばかりのように、水滴が垂れていたので、誰かがいたずらで

書いたのか?と思い、窓を開けて確認したのだが、外から書かれたと思っていた

その女の絵は、明らかに浴室内から書かれており、ぞっとしたという。

さすがに気になった彼は、最近、風呂に入っていて、変なことはないか?と

尋ねたが、誰も、何も変な事はない、という。

つまり、不思議な現象は彼にだけ発生していたらしい。

普通なら、それだけの怪奇現象が発生したのだから、飲むのを止めて、家族が

起きている早目の時刻に風呂に入るものなのだが、彼は、そうしなかった。

そして、運命の日が来る。

その日も、彼は、片町で飲んで帰り、真っ暗な家に帰宅した。

で、いつものように、水を一気に飲み干し、その後、風呂場に行き、追い炊き

を開始した。

時刻は、もう1時をまわっていたという。

追い炊きをしている間に彼は、着替えやらバスタオルやらを用意する。

いつもの手馴れた行為である。

で、追い炊きで、適温になった頃を見計らって、彼は風呂場に入る。

その時は、いつもの風呂がまるで別の風呂場のように、とても寒く

感じたという。

なので、彼は、すぐさま湯船に浸かる。

そして、ノー天気に、明日はどの店に飲みに行こうか、などと考えていると、

以前耳にしたヒソヒソと話す声が聞こえてきた。

だが、1つ違うのは、その声は明らかに外ではなく、浴室内から聞こえてくる

という事。

だが、誰の姿も、浴室には見えなかった。

また飲みすぎだのかも・・・。

彼は、そう思いつつも、さすがに気持ち悪かったので、さっさと体を

洗ってしまおう、と湯船から出て、体を洗い出す。

で、髪をシャンプーしている時、偶然、背後が気になり、正面にある鏡を

見ると、そこには、彼の背後に、2人の女性が立っていた。

服を着たままの状態で立っており、目の前の鏡には、その女性達の胸から下が

はっきりと映っていた。

ヒッと声をだした彼は、自分がまだシャンプーの途中であり、泡が邪魔になり、

全てが見えないというピンチに気付く。

そして、背後にある恐怖を振りほどこうとするように、必死にシャンプーの

泡を目を閉じたまま、洗い流した。

そして、シャンプーの泡が消えた時、もう一度、鏡で背後を確認する。

すると、そこには、先程立っていた2人の女が、今度は座っており、その姿の

全てがはっきりと見えたという。

何故か、2人とも寸分違わぬ同じ顔をしており、着ている服も同じワンピース

だったという。

はっきり言って、綺麗で端正な顔立ちだったのだが、2人の女の顔は、同じ様にして、

薄気味悪い笑みを浮かべていたという。

無防備な裸で、こんなピンチに遭遇した時、俺ならどうするか、は分らないが、

彼は、浴槽の中に逃げ込んだ。

だって、2人とも、浴室のドアの前に居たんだから、浴槽しか逃げ場ないだろ?

というのが、彼の言い分だった。

すると、よく見ると、二人の女の後ろ、つまり浴室ドアの前にも、老婆らしき

人影がはっきりと映っていた。

どうすれば良い?

彼は、必死に考えたが、答えなど見つかる筈も無かった。

すると、今度は、自分が今入っている湯船の下から気泡がブクっと湧き上がった。

すると、先程まで浴室内から聞こえていたヒソヒソ声が、今度は湯船の中から

聞こえたという。

彼は、思わず湯船を見ると、彼が今使っているお湯は、血の様に赤く染まっていた。

そして、次の瞬間、湯船の中から、スーっと女が現れた。

全く音も立てず、少しずつ少しずつ、女の顔が湯船から浮いてきた。

骨と皮しかない程、痩せ細り、髪も抜け落ちた様な女だった。

若いのか若くないのかも判断出来なかったという。

そして、その女の髪からは、ポタポタと雫が湯面に落ちていた。

また、その顔に笑みは無く、明らかな憎悪に満ち満ちていたという。

そして、一瞬、ニタっと笑ったように見えた。

すると、次の瞬間、彼は、足を引っ張られた。

足をすくわれた彼は、背中が風呂の底についてしまう様な形になった。

当然、息など出来る筈もなく、彼は、もがいた。

バチャ、バチャとお湯の中で彼はもがくが、まるで溺れてしまったように

方向が掴めなくなり、それでも、彼の目には、湯船の上の風呂場の灯りが

見えたという。

俺は、このまま風呂で溺れて死ぬのか?

彼は、そう思う。

すると、今度は、スーッと手が伸びてきて、彼の顔を湯船の底に押し付け続けた。

そして、その手の指の隙間から、先程の女の覗きこむような顔が見えていた。

今度は、明らかに笑っていたという。

彼は、そのまま息ができなくなり、意識を失った。

彼は、当然、死んだと思ったらしいが、目覚めると、1人浴槽の中で倒れていた。

自分で抜いた記憶は無かったが、風呂の栓は抜かれ、お湯は全て空になっていた。

彼は慌てて、風呂場から出て、その夜は、そのまま一睡も出来ずに、

ガタガタと震えていたらしい。

もしかしたら、俺は夢でも見ていたのか、と思ったらしいが、翌日に、

風呂の浴槽に詰まった大量の長い髪の毛と、少しだけ残っていた赤いお湯を

妻に指摘されて、改めて、昨夜の出来事が、リアルな体験なのだと

恐怖したという。

この話を聞いて、もしかすると、年間、相当数の人間が入浴中に寝てしまったりして、

命を落としているが、その中には、こんなケースもあるのでは?とついつい

考えてしまった。

そして、当の彼であるが、その日以来、きちんと家族が起きているうちに風呂に

入るようになったらしいが、それは、帰宅時間を早めただけであり、その後も

ほぼ毎日の片町での一人飲みは、続けているらしい。

この話は、実話である。




Posted by 細田塗料株式会社 at 20:18│Comments(2)
この記事へのコメント
営業のKさん

自宅の、しかも浴槽で、そんな体験はしたくないですね(泣

浸かっている湯船から、ゆっくりと深田恭子さんが・・・だったらうれしいかも?

羨ましい一人飲みはまだ続いているのでしょうか?
怪異の方は治まっているなら幸いですね(笑
Posted by 中西 at 2017年05月21日 21:59
初めまして。いつも興味深く拝見しております。
友人さん、ご無事で何よりですね。
日頃から家族が寝静まった深夜(灯りはキャンドル)、湯船に浸かりながらケータイでホラー小説を読むのが日課な私ですが、怖くて夜しか眠れそうにありません←

季節の変わり目、ご自愛下さいね。
これからも更新楽しみにしてます(^^)
Posted by 後野茉莉 at 2017年09月07日 23:13
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