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2016年11月21日

友人が亡くなった夜に!

サイン・ディスプレイ部 営業のKです。

怖い話を再びUPさせてもらう様になってから、今のところは怪奇現象には

遭遇しておりません。

実際、まだ書いていない話が山ほどあるのも事実ですし、休んでいる間にも

怖くて書けない位の体験が沢山ありました。

正直なところ、本当はもう怖い話をアップするのは止めておこうと思っていたんですが、

営業先で、応援されたり、励まされたりしていると、こういう話ではあっても、

少ないとはいえ、それなりに読んで頂いている方に、ドキドキ出来る時間を過ごす

手伝いが出来ているという事がとても光栄であり、自分自身にとっても貴重な体験だと

再認識させられ、またコツコツと書いていこうと思っております。

まあ、家族の同意もちゃんと得られましたし(笑)

それにしても、お札を家中に貼り、更にお札を握り締めながら、怖い話を

書いている自分は、何者なんだろうと、思ってしまいますね(笑)

それでは、今夜も怖くない話、いってみます。

今回は本当に全く怖くありませんので、悪しからず・・・です。



よく親しい人が亡くなった時、枕元に立つという話を聞くが、俺は

両親とも健在のせいか、今のところ、枕元に立たれた事は無い。

勿論、悪い意味で、知らない人が枕元や横に立ったり座ったりしていた

事は何度も有るのだが(笑)

が、枕元に立たなくても、それに似た経験をした事が何度かある。

一度目は大学1年の時。

彼は、確か四国出身で、お金持ちのお坊ちゃんだった。

住んでいる所も、俺のボロい学生寮とは違い、立派なマンションに

住んでいたのだが、それぞれの仲の良い友人が、同じ寮に住んでいた

事もあり、また当時、同じ400ccのバイクに乗っていた事もあって、

かなり仲良くなっていた。

そして、今も忘れないのだが、その友人の寮で、いつもの様に、夜中まで

話したり、○ビデオを見たり、トランプをしたりと盛り上がっていると、

先輩が、バイトから帰ってきて、牛丼でも奢ってやるから、誰か

買ってきてくれ、という話になった。

そして、ジャンケンをするのだが、運悪くジャンケンに負けたのが、彼だった。

そして、バイクで牛丼屋めざして、出発した。

が、どれだけ待っても彼は返ってこなかった。

そして、ちょうど、午前2時頃に電話が掛かってくる。

警察からだった。

その電話は、彼が事故に遭ったという知らせだった。

牛丼屋からの帰り道、のぼりの右カーブで、何故か、彼は、そのままガードレールに

激突していた。

そして、病院のベッドで生死を彷徨う事になる。

彼の事故を知る全員が、彼の回復を願ったのだが、朗報は聞かれず、そのまま

大学の夏季休暇になる。

大学1年だった俺は、実家での用事あったので、そのまま帰省する。

そして、帰省してから、数日後の夜、確か午後10時は廻っていたと

思うのだが、突然、実家の玄関のチャイムが鳴った。

その時は、母親が玄関に行ったのだが、すぐに俺を呼びに来た。

外にあんたの友達が来てるみたいだよ!

そう言った。

俺は、こんな時間に誰?と思い、玄関に向かう。

玄関に来ると、確かにガラス戸の向こうに人の姿が見えた。

俺は玄関の明かりを点け、誰?と訪ねた。

すると、ガラス戸の向こうから、在り得ない声が聞こえた。

病院の集中治療室に入っている筈の友人の声に間違いなかった。

俺は、○○なのか?と聞いた。

すると、ガラス戸の向こうから、うん!そうだよ!

と聞こえてきた。

一瞬嬉しさが込み上げたのだが、それもずくに消えた。

そんな事は在り得ないのは、少し考えればずくに分ったから。

そして、俺は、なんで?どうした?と聞く。

すると、いや、ちょっと会いたくなってな!と返してきた。

その声は、確かに友人の声なのたが、細く消え入るような暗い声だった。

そして、鍵を開けてくれ!

せっかく来たんだから。

と言う。

今思えば、玄関を開けてやれば良かったのかもしれないと思うのだが、

その時は、正直に言うと、恐怖が先に立っていた。

だから、ただ呆然と立ち尽くすのみだった。

すると、外に立つ友人は、

せっかく来たんだからさ~、と玄関のガラス戸を掴み、ガタガタとドアを

揺らした。

その力は、半端ではなく、家がかなり揺れてしまうほどであり、家族も

何事が起こったとばかりに玄関に走ってきた程だった。

そして、それは、玄関を力ずくでこじ開けようとしていると感じた俺は、

○○、お前、もう死んでるんじゃないのか?

死んだから、こんな所まで最後のお別れに来てくれたんだろ?

と言った。

すると、友人は、玄関の戸から手を離し、そのまま後方に消えていった。

そして、次の日の朝、友人が昨夜亡くなったとの知らせを受けた。

しかし、何故、その友人は、それほど執拗に玄関の戸を開けようとしたのか?

そして、もしも俺が玄関の戸を開けてしまったとしたら、一体どうなっていたのか?

今となっては知る由もないが、その時は、暫くしてから、とてつもない恐怖

に襲われた。

また、こんな事もあった。

その友人は、仕事関係の社長さんの息子であり、俺よりも年齢は少し下なのだか、

いつも、愚痴を言い合ったり、慰めあったりしているうちに、本当に

欠かせない友人になった。

そんな彼がある時、結婚した。

俺は、心から祝福し、彼も幸せそうだった。

しかし、それも長く続かず、夫婦の関係が壊れたのが原因か、それとも、

仕事の悩みが原因かは今となっては分らないのだが、彼はある時、自分の

職場で焼身自殺をする。

自分の体を倒れないように柱に巻きつけ、頭から灯油をかぶっての自殺だった。

最初は、火事の知らせを受けたのだが、結局、翌日、知らされたのは、

彼の焼身自殺という信じられない結末だった。

なにより、彼が自殺する日の昼間、俺は、妻の妊娠を知り、それを伝えたくて

彼を訪ねた。

そして、妊娠の話をすると、彼は、良かったね!おめでと!と小さな声で

つぶやいた。

いつもなら、大袈裟過ぎるくらいに喜んでくれる彼だったから、俺は逆に

心配して、何かあったの?と尋ねたのを憶えている。

そして、その夜、彼は焼身自殺した。

完全に燃え尽きた状態で見つかったとの事だった。

通夜と葬儀に参列した際も、ご遺体は、あまりの酷さに、見る事は叶わず、

その時、喪主である、社長さんから、こう言われた。

○○が、最後に喋った相手が、あんただけど、なんか言ってたか?と。

そして、その後、気丈に仕事場を清掃し、仕事を再開するとの事で、俺が

呼ばれ、メインで使用しているパソコンに火事の灰が溜まっているみたいだから、

掃除してくれ、と言われ、俺は急いで、現地に向かった。

彼が亡くなってから初めて訪れる仕事場は、火事の痕が生々しかった。

そして、パソコンを分解清掃していると、明らかに人間が焼けた灰と分るものが

パソコンの中に、異常に溜まっていた。

人間の焼けた灰という事だが、少しも気持ち悪いという気持ちは無かった。

だた、どんな気持ちで焼け死んでいったのかを考えると、涙が溢れた。

そして、パソコンに異常に溜まった灰は、彼の遺言のような気がして、

社長さんには、このパソコンはもう壊れて使えません、と言ってしまった。

本当の気持ちとは違うのかもしれないが、遺書も残さず、仕事場で自殺

した彼の気持ちを少しでも理解したくて、そんな嘘をついた。

ただ、この時も、実は、彼が死んだ夜、俺は彼に会っていた。

いや、会っていたというより、見たと言った方が正しいのだが。

その晩は、何故か寝付けず、ベッドの入り、眠くなるまで読書をしていた。

そして、午前0時~1時の間だったと思うのだが、突然家の外で

聞きなれた車の排気音を聞いた。

実は、彼は俺と同じでモータースポーツ、特にラリーが好きだった。

だから、当時、日産がラリーに参戦していた時の車である、

パルサーGTi-Rという車に乗り、ラリー仕様のマフラーを

装着していた。

その排気音は、大きく独特であり、すぐに彼の車だと分った。

なので、俺は、こんな時間にどうしたんだろう?と窓の下を見た。

すると、そこには、黒いパルサーに乗った彼が、運転席で笑っていた。

で、アクセルを何度か空吹かししたので、さすがにこんな夜更けにまずい、と

いう事で、俺は、1階に降り、玄関を開けた。

そして、こらこら!と文句を言ってやるつもりだった。

だが、そこには、彼の車は、いなかった。

ただ、夜の静寂だけが、そこには存在した。

しかし、エンジン音や走行音無しで、この短時間にこの場から立ち去る事が

不可能なのは、容易に想像できた。

そして、俺は、いやな予感を抱えたまま、眠れずに朝を迎えた。

最初の友人も、そして自殺した彼も、きっと俺に会いに来てくれたのだと

思う。

さよならを言う為に。

今、思い出すと、悲しい思い出である。





Posted by 細田塗料株式会社 at 23:26│Comments(1)
この記事へのコメント
営業のKさん

連日の更新、ありがとうございます。

以前に御家族にも関連した話があったと記憶しますが、強引?に玄関から入ろうとする目的は何でしょうね。
最期にもう一度・・・と言う情念は嬉しくもありますが、それが強引ともなれば・・・やはり恐怖の他はありませんね。

>虫の知らせ

私の父が亡くなる時刻に、何時もの場所に辿り着けないと言う不思議に遭遇した私ですが、後に思うと「虫の知らせ」だったのでしょう。

つい3日前、世話をしている野良猫がいつになく甘えて来る・・・初めて私の膝の上に乗ろうとする。
2日ぶり、出張帰りの出合いだからと深く考えもしなかったのですが、次の日の早朝には、交通事故で帰らぬ猫となりました(泣
これも知らせなのかな・・・と感傷に浸る日々ですが。

次回も楽しみにしておりますが、無理なくお願いします!
Posted by 中西 at 2016年11月22日 17:29
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