2016年11月29日

夢の中に現れる女

サイン・ディスプレイ部  営業のKです。

今週は木曜日まで、忙しい日が続きます。

結構、疲れ果ててます。

なのに、怖い話を書いている私は、一体何者なんでしょうかね?(笑)

ちなみに、私は怖い話を聞いたり読んだりするのが、苦手です(笑)

それでは、今日も全く怖くない話、いってみましょう!



これは友人の話。

彼はごく普通の家庭を持ち、妻と娘さんと幸せに暮らしていた。

特に悩みらしいものも無く、毎日が良い意味で平凡であった。

それが崩れてしまったのは、今年の春頃だという。

子供がまだ小さいので、奥さんが子供部屋で一緒に寝ている為、

彼自身は、1人で寝室のベッドで寝ているそうだ。

そして、変な夢を見るようになったのが、今年の春頃だという。

その変な夢とは、彼が座っていると、後ろから両手で目隠しされる。

聞いた事もない女性の声だから、知っている女性の名前を言うのだが、

どの名前を言っても、

違う。もう一回。

そう言われて、また別の女性の名前を言う。

しかし、またしても

違う。もう一回。

この繰り返しになるらしい。

そして、覚えてないんだね?と言って目隠ししている手を外す。

彼は慌てて後ろを振り返るのだが、もうそこには誰も居ない。

そんな夢なのだそうだ。

実際のところ、彼は、その夢の中に出てくる女性の声には聞き覚えが無かった。

だから、最初は、変な夢を見てしまった・・・という程度にしか

思わなかった。

だが、それから、彼は同じ夢を続けて見る様になる。

初めの頃は、週に1回程度だったのだが、その間隔は狭まり、ついには

毎晩、その女の夢にうなされる事になる。

というのも、彼がその夢で見る世界は、彼の自宅の彼の部屋なのであるが、

彼が目隠しをされている椅子の前には、何故か鏡が置かれており、

夢を見るたびに、少しずつではあるが、鏡の角度が変わっていき、

徐々に、目隠しをしている女の姿が見えるようになってきた。

その姿は首から下が見えている状態でも、明らかに人間の女性とは

思えないような姿であり、彼は恐怖した。

爪は伸び、骨だけのような手、そして異様に細い体。

そして、服を着ていない所から見える皮膚は焼け爛れたような、腐乱した

ような皮膚をしていた。

だから、彼は、毎晩、寝る前に、今夜こそは、あの夢を見ない様に祈り、

眠りに就いた。

だが、その祈りは届かず、彼は毎晩、その女に目隠しをされ、名前を

言い当てるように促された。

そして、ついに、その日が来て、彼は夢の中で、その女の顔を全て

見てしまう。

髪は抜け落ち、腐乱した顔からは、何か青白い液が垂れていたという。

見ないように視線を逸らせようとしても、それは叶わなかった。

そして、いつもは振り返ると居なくなる筈の女は、彼の背後に立ち、

満足そうに、今まで彼の目隠しをしていた自分の両手を満足そうに

見ていた。

そして、その顔でニターっと笑うと、

見ちゃったから、もうお終い!

そう言って、その女はスーッと壁の中へ消えた。

彼は、すぐにうなされるように起きた。

だが、その女の顔は、ずっと脳裏に焼きつき、消えなかった。

ただ、それから、彼の夢の中にあの女が出てくる事は無くなった。

その代わりと言っては、なんなのだが、それから、その女は夢の中

ではなく、現実に彼の前に現れるようになる。

車を運転している時、電車に乗っている時、食事をしている時、その他、

様々な状況下で、彼が視線を移した先に必ず、その女が立っていた。

彼は、ストレスと恐怖から日常生活にも支障をきたすようになった。

そして、ある日、彼は事故にあってしまう。

歩道から車道に飛び出したところに、運悪く車が走ってきて撥ねられたらしい。

とても生きていられる様な事故ではなかったという。

かなり長い間、集中治療室で生死の境を彷徨ったが、それでも、彼は

なんとか生還した。

見舞いに行った俺は、

よく助かったな!良かった!良かった!

と喜んだのだが、彼はずっと浮かない顔をしていた。

そして、その時、聞かされたのがこの話である。

そして、彼は続けた。

彼が、歩道から車道に飛び出したのではなく、その女に追いかけられ、車道へ

突き飛ばされたという事。

そして、彼を轢いた車とぶつかる直前、その女が運転席に後部座席から

身を乗り出し、ハンドルを掴んでいるのが見えたという。

そして、彼が轢かれて、救急車が車での間、集中治療室で治療を受けている

間、片時もはなれず、その女が彼のそばに居たという。

最後に、彼は、

こんな話しても、きっと誰も信じてくれないだろうけど?

と呟いたが、俺はその話が全て本当の事だと理解できた。

何故なら、今、話をしているその時にも、彼が話していたと思われる

女がずっと、彼を部屋の隅から睨みつけていたから。

その女は、実在し、誰の夢の中にでも出てくるのかもしれない。




Posted by 細田塗料株式会社 at 21:09│Comments(4)
この記事へのコメント
営業のKさん

怖い話を聞くのも書くのも苦手なKさんが、私には想像に難い恐怖を体験され、それを綴っておられる。
それはただの講談師ではなく、きっと何か示唆を含ませておられる、今を生きる為の糧を伝え様としておられると私は考えています・・・なんて大袈裟ですね(笑

けれども我が身、ましてや家族にまで危害が及ぶ状況下にあったにも関わらず、それでも尚、怖くない話?を更新されるKさん、そしてそれを許容して下さるご家族に、怖くない話愛好家の私は心から感謝致します・・・酔っ払いの戯言を綴りました(笑

しかし、どんな因果をもとに、そのご友人に災いが及ぶのでしょうか?
後ろから目隠し・・・誰だ?のミニスカ・サンタなら私は大歓・・・失礼!

Kさんもお気を付け下さい。
それでは、次回も更新を楽しみにしております。
Posted by 中西 at 2016年11月29日 22:17
きゃー怖い!!
K様お疲れのときはお休み下さい。
休み休みで細く長く続けてほしいので。
ご自愛してください。
Posted by ちんぱん at 2016年11月29日 22:25
理由が明確ではない、というのが恐ろしいですね…

心霊スポットに行ったから、
曰く付きの車を買ったから、
など明確な理由があるのなら、それを遠ざければ怖い目にも合わないけど、
普通に寝てるだけで夢で、そして現実でまで苦しめられる。

怖い………ほんとーーーに怖いです…
Posted by N at 2016年11月30日 15:36
読むたびに恐い(´;ω;`)
でも、また、読みに来てしまふ。
Posted by ぽん子 at 2017年08月21日 20:39
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