› 看板・サインスタッフブログ | 細田塗料株式会社 › 白山市にある首吊りの木/後編

2016年12月08日

白山市にある首吊りの木/後編

サインディスプレイ部 営業のKです。

今日の夜は予定が有る為、待ってる人はいないと思いますが、

昨夜の続きである、後編をアップ致します。

それでは、適当に楽しんで頂けると嬉しいです。

どうぞ!



~後編~
Aが急いで立ち上がった、その頭上に、ひとりの女性がいた。

いや、いた、というよりも、木の枝から首を吊った状態でぶら下がり、

そして、その視線は、明らかにAを凝視していた。

特に腐乱しているとか、そういうのではないが、長く伸びた首と、

ダラリと垂れ下がった足と手が異様だった。

それは、風のせいではなく、ゆっくりと揺れていた。

俺達は、はっとして、Aに叫んだ!

お前の上も!

そう言われ、上を見上げようとするAに更に叫んだ。

見るな!絶対に!

そう言われ、上を見上げようとする動作を急停止するA。

そして、俺達の方へと駆け寄ってきた。

それと同時に俺達も、一気にAの元へと駆け寄った。

3人が一箇所に集まる。

そして、それぞれが背中を合わせる様にして、辺りを見回した。

異様な光景だった。

首吊りの木からは女がぶら下がり、そして5メートルほどの空間を

隔てた回りの木の全てに、老若男女、さまざまな者達が木からぶら下がっていた。

逃げ場はなかった。

だが、その後に及んでまだ

これって現実なのか?と聞いてくるBの存在で何か、ほっとした。

そして、俺は

ほらな。見ちゃっただろ?

そう言う俺にAが返す。

もう駄目なのかな?

Aの声が震えていた。

多分、1人だったら、絶対にこんな強気ではいられなかったと思うが、

その時は何故か、強気な言葉が出せた。

何より1人ではなかったし、太陽の光も差し込んでいたから。

俺は、

もう眠くないか?眠くないなら大丈夫だよ!

生きてる人間の方が絶対に強いから!

何の根拠も無かったが、まあ、彼らにとっては気休めにはなったようだった。

ただ、そうやって、その者たちを見ていて気付いた事があった。

奴らは、少しずつ、下がってきていた。

そして、もう暫くすると、足が地面に着いてしまう。

一刻も早く逃げなくては・・・と思った。

そこで、俺は続けた。

というわけで、約束どおり、俺は1人で逃げるからな。

付いてきたかったら、ご勝手に!

そう言うと、前方の木からぶら下がっている者の間を抜けようと走り出した。

奴らが何もしてこないという保証は無かった。

だが、このまま、この場所に居たら、間違いなく連れて行かれる。

自殺遺体として、警察に発見される羽目になってしまうという妙な

確信があった。

俺は下を向いて走った。

そして、彼らも俺に付いてきた事は、背後からのバタバタという足音で

分った。

そして、俺達は、無事に、木の間を抜ける事が出来た。

が、その時、突然、森全体から、サイレンのようにブーンブーンという

音が聞こえだす。

怒らせてしまったのか?

それならば、尚更の事、走る足を止める訳にはいかなかった。

俺達は、必死で走った。

黄色いテープを逆に辿るようにしながら、全力で。

少しずつではあるが、サイレンのような音は小さくなっていく。

ただ、間違いなく来た道を戻っている筈なのに、一向に車の停めてある

道路には出ない。

何かおかしい。

そう感じた時、突然、耳元で鳴らされたかのような大きな音が聞こえた。

先程のブーンブーンという音。

しかも、木々にこだまするように聞こえてくる。

そして、先程まで太陽の光が差し込んできていた森の中が、どんどん

暗くなっていく。

何故、こんな事が出来る?

そう思った俺は、思わずいつも身に付けているお守りを握り締めた。

そして、他の2人に

南無阿弥陀仏でも何でもいいから、知ってるのを適当に大声で叫べ!

そうしていると、後方からおーんおーんという声と共に、先程の

モノ達が、ゆっくりと滑るように近づいてくるのが見えた。

どの方角へ逃げれば良い?

俺の頭はパニックになっていたが、他の2人に悟られる訳には

いかなかった。

そこで、

やっぱり、こっち!

と言って、別の方向へと他の2人を引っ張る。

だが、本当に朝なのか?と思ってしまうほどの暗さだった。

しかし、そんな暗さの中でも俺達は全力で走った。

ただ、全力で走り続けるのにも限界があった。

俺達の走る速度は、次第に遅くなっていき、大きなサイレン音の中、

背後から迫るおーんおーんという声に恐怖した。

もう無理か。

そう思った時、前方に一本だけ光が差し込んでいる場所があった。

俺達は、早く、その光に包まれたくて、再び全力で走る。

だが、その光はどんどんと離れていき、なかなか近づいてはこない。

しかし、もう迷っている暇はなかった。

その間、背後から迫る声は、すぐ近くまで来ており、俺の髪や服を

引っ張ってくる。

そして、他の2人からも、時折、うわっ、とかひゃー、とか声が

聞こえる。

彼らも、俺と同じように、髪や服を引っ張られているのは容易に想像

できた。

と、その時、突然、前方から光がシャワーのように降り注いだ。

すると、あの大きなサイレンの音も、亡者の声も消えうせた。

そして、その光を抜けると、前方に道路が見え、俺達の車も

停まっていた。

急いで、道路まで駆け上がり、3人は無事に車の中へと入った。

そして、急いでこの場所から離れようとしたが、車のエンジンがかからない。

そうこうしていると、車の回りにどんどん霧が出てくる。

そして、その霧はすっぽりと車を包んでしまう。

静まり返る車内。

その時、突然、車の窓がノックされた。

恐る恐る窓の方を見ると、一人の女性が立っていた。

そして、車に顔を近づけて

すみません。ちょっと人を探してるんですが・・・。

そう言った。

みるからに、普通の30歳位の女性。

普通なら、車のドアか窓を開けてしまったかもしれない。

だが、先程の恐怖から、誰一人として、その声に反応しようとしない。

それに、突然の霧や、突然、こんな場所に、たった一人で現れた女。

どう考えても普通じゃなかった。

俺達は、視線を落として、窓を見ないようにした。

すると、突然、窓の外から甲高くケラケラと笑う声が聞こえた。

その声にハッとして窓を見ると、先程、首吊りの木からぶら下がっていた

であろう女が、大きな口を開けて笑っていた。

髪は抜け落ち、顔も腐りきっており、着ている服だけが、先程の女だと

確信できる唯一の要素だった。

そして、そのまま女は霧の中に、後ろ方向へ滑るようにして消えていった。

それからも、何かがドンと車に当たってきたり、窓ガラスや屋根をバンっと

叩く音が聞こえたが、もう外を見る勇気がある者はいなかった。

そして、憔悴しきった俺達は、そのまま知らないうちに意識を失い、

そのまま寝入ってしまう。

そして、突然、窓をノックする音で目が覚めた。

時刻は既に正午をまわっていた。

霧はすっかり晴れ、秋晴れの空の下、2人の警官が外に立っていた。

何してるんですか?

そういう職務質問をうけたが、まともに受け答えする元気もなく、適当に

返答していると、

早く帰ったほうが良いですよ!

と言われ、俺達は、その場を離れた。

その後、霊障により、全員が数日間、高熱に苦しんだのは言うまでもない。

この首吊りの木は、今も白山市の某所に実在している。






Posted by 細田塗料株式会社 at 12:32│Comments(2)
この記事へのコメント
営業のKさん

危機的状況下に平静を装う・・・そんな臨場感溢れる記事に思わず鳥肌ですよ・・・いや怖くない話愛好家の私としては、決して怖かったと言う訳ではありませんから(泣

実在するんですねその場所は・・・興味本意で探索される方がない事を切に願います。
人知の及ばぬ世界が存在する、であるからこそ謙虚や慈愛の心が育まれると信じて止みません。

それでは、次回も更新を楽しみにしております。
Posted by 中西 at 2016年12月08日 18:41
このコーナー楽しみにしているけどあまり危ないスポットは行かない方が良いかも・・・矛盾してすみません。
近所の古い平屋。こんな家なら私のような者でもマイホーム買えるかもと思ったけど頻繁に人が変わる。
人が入ったと思ったらしばらく雨戸閉めぱなし。
また違う人が入っては繰り返し。
大島てるで検索したら過去に一家惨殺があった家。
他の家は青々とした草が生えているのにその家だけは雑草が全て枯れているのです・・・・
危ない所を通る時は心を硬くしてます。
霊感のない私でも通る時は警戒してますよ。
Posted by ちんぱん at 2016年12月08日 22:27
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

count