2016年12月15日

怖い絵の女!

サインディスプレイ部 営業のKです。

以前から思っていることですが、何故か私の怖い話は、

深夜になってからアクセス数が増えるんですよね(笑)

私は怖い話を聞いたりすると、夜は眠れなくなってしまいますが、

なかなか強者が多いようです(笑)

まあ、さほど怖い話でもないんでしょうけどね(笑)

それでは、怖くない話、今夜もいきま~す!



世の中には、所有した者が次々に変死を遂げる絵画や、持ち主が変わる

たびに、火災を起こし全焼するのだが、その絵だけは必ず燃えずに

残るという絵画、また、見ただけで、不幸になったり死にたくなる

絵画というものも存在するようであるが、俺の回りでも、

仕事関係の社長さんで、色々と美術品を集めている方がいる。

休みの日などに、骨董品店などを見て廻っては、収集しているらしく、

特に有名な作家の作品などはあまり持ってはいない。

その代わりと言ってはなんだが、無名の作家が書いた絵や陶芸品などが

仕事場の至る所に飾ってある。

その中には、何が書かれているのかすら判らない絵や、そのものズバリの

幽霊画なども有り、仕事中とはいえ、なかなか落ち着かない客先である。

確かに、そんな絵も気味が悪いのだが、それ以上に、俺を不安にさせる

一枚の絵が存在する。

その絵自体は、椅子に座った普通の女性を書いたものであり、なんら

不自然な所は無い。

だが、その絵の女性は見るたびに表情が違うのである。

それに、その場所でお客さんと打ち合わせをしていて、つい視線を感じて

顔を上げると、必ずその絵の女性が俺を見つめている。

大きな絵であり、タッチが荒い油絵なので、気のせい、と言われると

そうなのかもしれない。

先日までは、俺もそう思っていた。

その日、俺は、その会社の社長さんに誘われて、その会社の近くにある居酒屋

で、酒を飲んでいた。

翌日も仕事だった俺は

あの~、出来るだけ早めに帰らせてくださいね。明日も仕事なので・・。

すると、その社長さんは

そんな事言ってると、もう取引停止にするからね!

と言ってニヤニヤ笑っている。

そんなこんなで、結局、居酒屋からラウンジ、ラウンジからバー、と

飲み歩いていると、時計の針はもう午前0時を廻っていた。

あの・・・・社長、もう限界ですから(汗)明日の朝も早めの出勤なので(汗)

そう言うと、それじゃ、一度会社に戻って、ちょっと用事済ませてくるから

もう一軒だけ付き合いなさい!

と言われ、泣く泣く従った。

社長の会社に着くと、当然真っ暗であり、俺はいつもの苦手な絵が飾ってある

部屋へと連れて行かれる。

なんでも、隣にある自宅で用事を済ませてくるから、それまで此処で

待っててくれ!との事だった。

正直、勘弁してくれ!

と思ったが、取引停止はもっと怖い。

なので、じっと、その部屋で待つことに。

暇なので、椅子に座りスマホで、ニュース記事でも読みながら待つ事にする。

かなりの時間、スマホを見ていたと思う。

そして、

社長、遅過ぎ!すぐ来るって、どれだけ待たせりゃ気が済むんだろ?

そんな事をブツブツ呟いていた時、耳元で

ねぇ?

と囁くような声が聞こえた。

え?と思ったが、その部屋が、苦手な絵が置いてある部屋だったこともあり、

無視してみる。

そのまま、スマホから目を離さないようにする俺。

だが、突然、スマホの画面が固まってしまう。

そして、再び、先程より大きな声で

ねぇ?と聞こえた。

決して、顔を上げてその絵を視界に入れないようにしながら、俺は固まった

スマホをなんとか復旧しようとする。

すると、部屋の電気がチカチカと点いたり消えたりを繰り返す。

もうこんな部屋無理(泣)と立ち上がってその部屋から出ようとした。

だが、次のスマホの電源が落ち、真っ暗な画面になる。

そして、その真っ暗な画面の中に、見覚えのある女が映りこんでいた。

例の絵画に描かれた女に違いなかった。

全身鳥肌が立ち、寒気がした。

部屋の電気は、相変わらず点いたり消えたりを繰り返している。

俺は、視線を上げ、その絵画の方を見るしかなかった。

そのまま、俯いているのが、怖くて耐えられなかったから。

ゆっくりと、そーっと俺は顔を上げた。

そこに、俺の目の前に、絵の中の女が立っている事は判っていた。

スマホの画面から、少し視線を逸らすだけで、その女のものであろう

足が既に見えていたから。

その足は、人間のものというよりも、死んで数日、数週間放置された

ような足で、青く血の気は無く、皮膚は割れ、固くなった状態。

正直なところ、そんな足の持ち主の顔など絶対に拝みたくは無かったが、

その得体の知れないものに、上から見つめられ睨まれ続ける事の方が、

俺には恐怖だった。

だから、俺は少しずつゆっくりと顔を上げていった。

足から腰の辺り、そして胸、そして首。

だが、やはり、顔を見る勇気が沸いてこない。

すると、再び、

怒鳴るような声で

ねぇ!と聞こえた。

そして、次の瞬間、その女がしゃがみこむようにして、俺の顔を

覗き込んだ。

もの凄い恐怖だったのを覚えているし、心臓が止まるほど驚いた

のも、しっかり覚えている。

だが、その瞬間、俺は意識を失ったようだった。

そして、許容値を超えた恐怖の瞬間を脳が覚えるのを拒絶したかのように、

俺はその女の顔だけは、覚えないで済んだ。

そして、俺は意識が飛ぶ瞬間に、壁に掛けられた絵画の額縁の中から、

その女の姿が消えているのだけは確認した。

その後、俺は、遅れてきた社長さんに起こされ、そのまま飲みに

連れていかれたが、飲んだ気がしないというか、頭がぼんやりとして、

ひどい頭痛に襲われてしまった。

その晩は、結局3時頃まで飲みに付き合わされたが、翌日、しっかりと

仕事に行ったのは言うまでもない。

ちなみに、その絵画の女は、その後も仕事で訪問した俺に、不規則な表情の

変化と、鋭い視線を投げかけ続けた。

そして、その後にも、額縁から女の姿が消えているのを2回ほど目撃した。

今は、その絵は、手放され、別の持ち主の物になっているそうだ。

皆さんの近くに、その絵画の女が現れない事を願ってこの話は終わります。




Posted by 細田塗料株式会社 at 21:26│Comments(1)
この記事へのコメント
営業のKさん

絵画ですか・・・楽器に車、そして住宅や漫画本まで・・・訳ありな物って多種多様、結構あるんですね(泣

私が使用するオイルジョッキは、かれこれ32年経過しています・・・強烈な念が入っていると思いますので、人手に渡る前に処分します(笑

まぁ〜「ねえっ」の台詞で私の頭に浮かぶのは「ムーミン」や「瞳が微笑むから」なんですが、絵から抜け出て気軽に呼び掛けされて、しかも、そんな姿じゃ・・・それにしても本能が拒絶する程の恐怖体験の後にも尚、ユーザーさんの希望に付き合うなんて・・・前回記事も今回も、プロ魂を発揮する営業のKさんを私は尊敬致します。

それでは、次回も怖くない話を楽しみにしております。
Posted by 中西 at 2016年12月15日 22:46
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