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2016年12月17日

犀川沿いのビルの窓から・・・。

サインディスプレイ部 営業のKです。

明後日の日曜日~土曜日までは毎年恒例のクリスマス・ライブで

夜は深夜まで、トナカイの着ぐるみを着て頑張らなくては

いけませんので、怖くない話の更新が出来なくなります。多分。

お陰様でチケットも完売です。

でも、もしかしたら、やっぱり我慢出来なくて、怖い話を

アップするかもしれませんが・・・・(笑)

それでは、今夜も怖くない話、いってみますか。



これは、俺が社会人に成り立ての頃の話である。

その日、先輩に連れられて片町へと繰り出した。

2軒ほど飲み屋を廻ったところで、お開きになり解散。

何となく飲み足りない気分だった新入社員4人で、その中の一人が

住んでいるという犀川沿いのマンションへ徒歩で移動していた。

時刻は午前1時を過ぎていたと思う。

季節は夏であり、翌日は仕事も休みだったから、ついつい解放的になり、

朝方まで、その部屋で飲み明かして、仮眠を取ってから帰る算段だった。

片町でつまみや酒を買い込み、ワイワイガヤガヤと深夜にも関わらず

何故か盛り上がっていた。

皆、何か面白い事に飢えていたのかもしれない。

と、1人が突然、おい、静かにしろ!と俺たちを制した。

他の3人は???という状態だったが、彼が指差した方を見て、

全員が固まってしまう。

もう午前1時を過ぎているから、部屋の明かりは殆ど消えているのだが、

その中に、とあるビルの2階から眩いばかりの明かりが漏れている。

そこは、全面ガラス貼りになっており、回りの暗さと対照的に

闇に浮かび上がっていた。

そして、俺達が固まったのは、ある光景を見たから・・・。

その光景とは・・・。

ガラス窓を背にして、何人もの女性が立っていた。

しかも、全員が裸だった。

人数的には、たぶん、10人位は居たのではないか、と思う。

その女性達は、そのどれもが素晴らしいスタイルをしているのが、窓越しに

見える背中からでもよく分かった。

俺達は、身を屈めた。

全員がもうドキドキであった。

で、俺達が出した結論なのだが、

そのビルの2階は、や◎ざ、もしくは闇の組織のアジトであり、全国から

集めてきた女性を人身売買の為に品定めしているのではないか?

そういうどこかのドラマに出てくるような展開を想像した。

今思うと、馬鹿馬鹿しい発想だが、その時の雰囲気というのは、そういう

発想がピッタリくるような、陰湿な感じがしたのも事実である。

ただ、そこで行われているのが何であれ、俺達にとっては、背中とはいえ

女性の裸は見られるうえに、探偵気分にも浸れるという最高のシチュエーション

であった。

そして、俺達は、通りと犀川の川原を隔てるように立つ、コンクリートのフェンス

に身を隠すようにして、その場に居座り続けた。

もう俺達の誰もがドラマに出てくる探偵役の主人公になりきっていたのかもしれない。

ただ、次の瞬間、窓越しに見えるその光景は、明らかに様子が変わった。

先程まで、裸の女性を窓際に並ばせて、品定めするかのようにしていたが、

今度は、その女性達が、酷い暴力を受けだしたのである。

髪を掴まれ、引っ張られたり振り回されたり・・・。

俺達の居る位置からは詳細は見えなかったが、それでもそこで行われている

であろう、暴力の雰囲気ははっきりと伝わってきた。

俺達はお互いの顔を見合わせ、どうしょうか?と思案した。

彼女達を助ける為に警察に連絡するか、それとも、このまま此処であくまで

傍観者を決め込んでひたすら待ってみるか。

俺達の答えは決まっていた。

そう、傍観者に徹することにした。

そして、そのまま、その窓を監視していると、突然、窓際に立つ女性達が

消えてしまう。

そして、次にその女性達が窓越しに現れたとき、一人ひとり、順番に

大きな刀の様なもので、首を落とされていくのが見えた。

刀を一振りすると、女の首から上が、ゴロンと落ちていき、その首からは

血しぶきがあがった。

それを一人ひとり順番に、特に抵抗する様子も無いまま、女たちは首をおとされていく。

その光景は、リアルであり、とても気持ちの悪い儀式のように感じ、俺達は、

嘔吐する者、嗚咽を漏らす者など様々だったが、皆同様に体は硬直し、

恐怖に体がガタガタと震えた。

そして、こんな殺人を目撃している俺達の方こそ、万が一、見つかれば同じ

様に殺されるに違いない、そんな考えが頭の中を支配していた。

誰もが、早くこの場から離れようと思った。

だが、恐怖の為か、俺達は、その場から腰が抜けたかのように動けなくなる。

そして、俺達の視線は、いまだに、その窓に釘付けになっていた。

すると、今度は、黒服の男の姿が見えて、斬首した女の首を窓際に並べ始める。

その女達の顔は、無表情のまま、窓下にいる俺達を見つめていた。

と、次の瞬間、その無表情な女達の顔が一斉にニターっと笑った。

気がおかしくなりそうだった。

俺達は、どこをどう通ったのかも記憶していないが、気がつくと、友人の

マンションの部屋に居た。

そして、一睡も出来ず、朝を迎えた。

それ以後、その時のメンバーが行方不明になったという話も聞かないのだが、

あの日、俺達は、一体何を見てしまったのか?

全員が同じ記憶を共有していた。

では、あれは集団催眠のようなものだったのか?

今となっては、全てが謎のままである。

そのビルは、今も犀川沿いにひっそりと立っている。




Posted by 細田塗料株式会社 at 17:56│Comments(1)
この記事へのコメント
営業のKさん

>クリスマス・ライブ

良い響きです!

昨日は会社関係の忘年会でしたが、繁華街はクリスマスの装飾と音楽で満ち溢れています・・・そんな風景に溶け込まない?初老に達している事を自覚した・・・宿酔い親父です(笑

その犀川沿いのビルで過去?何があったのでしょうか・・・又それも、全員で目撃してしまうとは・・・斬首され晒された頭部、その顔が笑みを浮かべなければ現実(事件ですがな)?・・・やはり心霊現象なんですかね・・・しかしながらKさん、とんでもない物を見ちゃいますね(泣

それでも壊れない、トナカイコスプレも難なくこなすKさんを尊敬します・・・私はミニスカサンタに興味がありあり・・・失礼(笑

それではライブの成功をお祈りし、次回も怖くない話を楽しみにしております。
Posted by 中西 at 2016年12月17日 22:23
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