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2016年12月28日

真夜中の電話に出てはいけない!

サインディスプレイ部 営業のKです。

今日が仕事納めでした。

で、今夜も午後8時からお客さんの忘年会です。

ちなみに、明日は午後6時から忘年会

そして明後日は、午後8時から忘年会

昨晩の忘年会は、帰宅すると、午前3時でした(泣)

頑張るしかないですよね?

うん。頑張ります。

といいつつ、日毎に冷たくなる妻の視線に耐えながら、

今夜も怖くない話、いきましょう!


これは、ちょうど娘が生まれる少し前の話である。

妻は出産を控えて病院に入院しており、俺は自宅でひとり寂しく

暮らしていた。

といっても、やはり独身時代に戻ったような気分で自由な時間も満喫

していたのだが、やはり仕事から、暗く明かりの点いていない家に

帰るのは寂しいものだった。

勿論、出産の為の入院とはいえ、別の病気も併発していたので、

仕事の帰りには必ず病院へ行き、その日有った事をお互いに話す

事が日課になっていた。

その日も、仕事の帰りに病院へ立ち寄り、面会時間ギリギリまで

妻のそばに居た。

そして、翌日は休日ということもあり、そのまま1人で外食をし、

映画を見てから帰宅した。

それから、居間でテレビを見ていて、そのまま眠ってしまった。

そして、突然の電話で目が覚めることになった。

時刻は午前1時を回っていたと思う。

突然、電話が鳴り、ビクっとして起きた。

そして、こんな時刻の電話なのだから、きっと緊急事態に違いない、と

思い、急いで受話器をとった。

もしもし?

すると、

◎◎病院ですが、Kさんのお宅でしょうか?

はい。そうですが。何かありましたか?

そう俺が答えると

奥様の容態が急変しまして・・・。

とにかく、急いで来て頂けますか?

わかりました。すぐに伺います!

そう言って、俺は受話器を置いた。

そして、急いで着替えている時、ふと、ある違和感を感じた。

先程の電話の相手なのだが、言葉に感情しか抑揚が全く無かったのである。

まるで、コンピュータで擬似的に作られたような声だった。

ただ、違和感が有ったからといって、妻の容態が急変したというのなら、

急いで病院へ向かうしかなかった。

俺は、急いで車のキーを捜すが、何故か見つからない。

脱ぎ捨てていたズボンのポケットに入れていた筈だった。

しかし、何故か、鍵は見つからず、結局、スペアキーを持って車へと向かう。

が、今度は、玄関の鍵がなかなか掛かってくれない。

これも、何度も何度も繰り返すうちに、ようやく鍵がかかった。

そして、車に乗り込むのだが、今度は車のエンジンがかからない。

セルは回るのだが、なかなかエンジンがかかってくれなかった。

それでも、何度も何度もキーをまわして、ようやくエンジンがかかる。

時間をロスしたと思い、急いで車を発進させる俺。

その時、先程まで俺が鍵をかけようと、苦労していた玄関に誰かが

立っているのがミラーで確認できた。

女だった。

俺は、すぐに車を停車し、ドアを開けたのだが、すぐにまた、ドアを閉めた。

間違いなく、知らない女であり、白い服を着たその女は、大事そうに

赤ん坊みたいなものを胸に抱いていた。

間違いなく、この世の者ではなかった。

ドアを開けた俺に近づいて来るような動きをした為、俺は再び急いで

車を発進させた。

そして、大通りまで出ると、急いで右折し、病院へと向かう。

午前1時を回っているとはいえ、休日の前夜にも関わらず、見渡す限り、

車が1台も走っていない。

が、その時は、不思議だな、とは思ったものの、逆に道が空いていて助かる、と

いった程度にしか考えていなかった。

そこから病院までは、車で15分くらい。

しかも、こんなに空いているのだから、もっと時間を短縮できるかも、と。

だが、そこから病院までの道のりが大変だった。

信号という信号、全てにひっかかってしまう。

急いでいる俺は、ついイライラしてしまう。

と、不思議な事に気付く。

俺が赤信号で停まっている時、必ず右前方に、先程、家の玄関に立っていた

女が、相変わらず赤ん坊を抱いて立っている。

そして、俺が気付くと、その女は、車に向かってスーッと近づいて来る。

それが、どの信号、どの交差点でも繰り返された。

だから、俺は、出来るだけ、その女に気付かないフリをした。

そうしていると、不思議とその女は近づいては来なかった。

で、結局、全然時間も短縮できず、病院へと到着した。

そして、その間、一台の車ともすれ違わなかった。

過去に何度もそういう経験があったから、俺は、今日は霊的なものに

引き込まれているという予感が頭をよぎる。

が、そんな事を考えていてもしょうがないので、急いで車を降りて

病院の夜間受付へと向かう。

ブザーを押すと宿直の係りと話すことが出来て、鍵も開けてもらえる。

しかし、その時はどれだけブザーを押しても何の反応もなかった。

だから俺は、とりあえず入り口のドアのノブを回してみた。

すると、無用心な事に、鍵は開いていた。

俺は、

誰か居ませんか~。入りますよ~。

と言いながら病院内へと入った。

そして、急いで妻が入院している部屋へと向かう。

しかし、何度来ても、深夜の病院というのは、不気味だった。

すると、前方に自動販売機があり、そこに1人の女性が立っているのが

見えた。

が、近づくにつれ、それが、先程から俺に付きまとっている赤ん坊を抱いた

女だということが判った。

しかし、早く妻の待つ病室へと急がなければ、と思い、ひたすら無視して

その女の横を通り過ぎる。

すると、その瞬間、チラッとその女が笑ったように見えた。

そして、次の瞬間、急いで早足で歩く俺の耳元で

ねぇ、ねぇ。

と聞こえた。

俺の足音しか聞こえないのに、その女は、しっかりと俺に付いてきている。

まるで、滑るように移動しなから・・・。

背筋が凍りつきそうになりながら、それでも歩くのを止める訳にはいかず、

更に早足で歩く。

すると、前方にエレベータが見えた。

すでに先程のねぇねぇ、という声は消えており、俺は急いでエレベータの

ボタンを押し、すぐに到着したエレベータへと乗り込む。

エレベータに乗り込み、俺が今まで早足で歩いてきた暗い廊下を見るが、

あの女の姿は見えなかった。

安堵する俺。

その直後、突然、俺の背後から

ねぇ!

という大きな声が聞こえた。

俺は反射的にエレベータを降りると、中には、あの女がヘラヘラと笑っていた。

ボサボサの長い髪の間から、笑っている口元と、それに反するように

強い恨みを持ったような憎しみに満ちた目が覗いていた。

そして、エレベータのドアが閉まると、その女はそのまま見えなくなった。

暫く放心状態で立っていると、誰かが背後から声をかけてきた。

あの・・・・。どうしました?急患ですか?

振り返ると、1人の看護師が立っていた。

そして、事情を話すと、妻のいる病室へと連れて行ってくれた。

突然の訪問に驚く妻だったが、特に容態の急変も無い事を聞き、ホッとした。

だが、このまま帰ると、再びあの女に逢いそうな気がしたので、そのまま

病室に泊まらせてもらった。

翌朝、目が覚めると、気温は低かったが、空は快晴であり、本当に

気持ちの良い朝だった。

そして、昨夜の事は、夢でも見たのかな、と思いながら車までいくと、

車のフロントガラスの曇りに、指で大きく

ねぇ

と書いてあった。

霊の目的が何なのか、いまだに判らない経験である。






Posted by 細田塗料株式会社 at 19:30│Comments(1)
この記事へのコメント
営業のKさん

夜までお仕事、ご苦労様です(笑
職業柄、お客さんからのお誘いは断れない・・・仕方がないですよね(フォローには成りませんが)・・・ご自愛下さい。

真夜中に病院を名乗り、内容も具体的な電話・・・度重なる不具合な出来事と乳飲み子を抱く女性・・・怖くない・・・怖くない話ですよ(泣

対向車も歩行者も皆無、全くの無音の街並み・・・Kさんは度々体験されているご様子ですが・・・そんな異空間を造り出せる霊力って、本当に不思議ですね・・・私は絶対に経験したくありませんが(泣
しかし何事もなく?妻子共にお元気で何よりです。

それでは、次回も怖くない話を楽しみにしております。
Posted by 中西 at 2016年12月28日 21:06
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