2016年12月31日

最恐の侵入者!

こんばんは。

サインディス不プレイ部 営業のKです。

今日は大晦日。

2016年も、残すところ、あと僅かですね。

本当なら、年越しそばを食べて、紅白でも観て、

心静かに新年への準備をするところなんですが・・・。

大晦日に、1人で怖くない話をせっせと書いている

私って、何なのだろうか?と自問自答しております(笑)

でも、やはり新しい年は、怖くない話と共に迎えたいですよね?

ちなみに、私は、怖くない話を朝方まで書き溜める予定ですが、何か?(涙)

というわけで、今夜も怖くない話、スタートです。

もしかしたら、長い文章になっているかもしれませんが、ご容赦を(笑)


これは、金沢市の野町という所で1人暮らしをしている俺の友人の話である。

彼は、もう40代だが、未だに独身であり、釣りとギャンブルを至上の

喜びとして人生を送っている。

だから、結婚にも興味がなく、それでいて、ちゃんと一戸建ての家に住み、

それなりに充実した毎日を送っていた。

そして、その日、彼はいつものようにパチンコから帰宅すると、そのまま

居間でビデオを見ながらビールとコンビニ弁当で、一日の疲れを癒した。

そして、いつものように、そのままの状態で知らぬ間に寝入ってしまう。

まあ、こんな事は日常茶飯事なのだが、その時は、全てがおかしかった。

いつも、ウトウトと寝てしまったとしても、1時間程で目が覚め、

慌てて寝室にいき、ベッドに入る。

ところが、その晩、彼が目を覚ますと、時刻はもう午前2時を回っていた。

しかも、消した記憶は無いのに、電気が消えていた。

いかん、いかん、と思い、彼は部屋の電気を点け、いつものように慌てて

寝室へ行こうとした。

だが、その時、彼は、何者かが2階への階段を上がっている音を聞いた。

じっと息を殺し耳を傾けて、もう一度、しっかりと、その音を

聞こうとした。

トントントンという軽快な音ではなく、ギシッギシッギシッと一歩ずつ

階段を踏みしめているような音だった。

彼が先ず考えたのは、泥棒なのか?ということ。

だから、彼はそっと近くに置いてある護身用?のバットを持って、そーっと

居間のドアを開け、深呼吸すると、大きな声で

誰だ!

と叫んだ。

こういう場合、やはり、そーっと後ろから泥棒の後をつけていき泥棒を捕まえる

という発想はドラマだけのものであり、やはり恐怖が先に立ってしまうらしく、

出来るなら、泥棒が自分の声に驚いて、何も盗らずに逃げていってくれるのが、

最善の安全策だと考えてしまうらしい。

記憶に間違いが無ければ、彼は柔道の有段者だと思うのだが、実際には、

ドラマのようにはいかないらしい。

ただ、その時、彼が発した大声に対して、何の反応も無かった。

驚いたような声はもとより、逃げようとバタバタしている音すら聞こえない。

しようがなく、彼は、大声を出しながら、階段をわざとドスドスと大きな音

を出しながら登った。

そして、わざと聞こえるように大声で

そこに居るのはわかってるんだからな。観念して出て来いよ!

と言いながら、バットを持っている事が判るように、わざとバットで階段を

叩いたりしながら、一歩一歩のぼる。

そして、2階までやって来たが、2階からは何一つ物音はしなかった。

だから、彼は、護身用のバットをしっかりと握り締めた。

今、彼の勇気を支えているのは、手に握ったバットだけだったから。

そして、2階の部屋を1つずつ調べる事にした。

2階には洋間が3部屋あった。

本当は結婚して子供も出来て、という予定で建てた家だったが、1人暮らし

を続けている彼にとっては、2階の部屋は、まさしく開かずの間だった。

右の部屋、そして左の部屋と見て回り、残すは一番奥の部屋だけになった。

そして、その部屋のドアを開け、部屋の明かりを点ける。

2階で一番広いその部屋は、左がクローゼットになっており、家具という

ほどの物は何も置いてなかった。

それに、他の2部屋には誰も居なかったということは、この部屋に泥棒が

隠れている可能性が高い。

部屋に入ると、ギシっと嫌な音がする。

勿論、彼自身の足音なのだが、そういう時は、思わずドキっとしてしまう。

そして、クローゼットの前まで来ると、彼は、一気にクローゼットを

開けた。

出て来い!

という強気の言葉と共に。

だが、そこにも誰もおらず、部屋の中は異常なくらいの静かさが支配している。

もう息が詰まりそうだった。

だから、彼は、急いで、1階にある居間へ戻ろうと、ドアの方を振り返った。

すると、開けっ放しのドアの向こうに誰かが立っている。

鬼女?

彼がそう思ってしまうのも無理が無いほど、それは異形の姿をしていた。

細く痩せた姿で、まるで般若の面を付けたような顔。

白いワンピースを着たまま、その女は直立して立ち、そして彼を睨みつけていた。

彼は、その時、人生で初めて、腰が抜けてしまうという体験をする。

体の力が抜けてしまい、立っている事は出来ず、そのまま後ろに尻餅をついた。

そして、そのまま、後ろにジリジリっと下がる。

彼は、殺されるのではないか?と思ったらしい。

だが、その女は、彼の姿を見て、一瞬、ニャッとした笑みを浮かべると、

そのドアは、静かにスーッと勝手に閉まったらしい。

彼は呆然としながら、どうやってこのピンチを乗り切るかを思案した。

腰が抜けて動けない自分には、窓を開けて助けを呼ぶことも逃げ出す事も

出来なかったから。

ただ、閉じられたドアの向こう側には、先程の女が、彼が部屋から出てくるのを

待っている、という妙な確信はあった。

そうこうしていると、腰に力が入るようになってきた。

そして、何より、彼の手にはバットが握り締められている。

彼はゆっくりと立ち上がると、その部屋の窓を全て開けた。

そうする事で、不思議だか、少しだけ勇気が持てた。

そして、彼は、ただ殺されるくらいなら、少しでも抵抗してやる!という

気持ちがどんどん大きくなっていった。

そこで彼は、手に持ったバットで素振りを何度かして、わざと大きな音を立てて

ドアの方まで歩いていき、深呼吸をすると、一気にドアを開け放った。

バットをいつでも振り下ろせるように構えながら・・・。

しかし、そこには、誰もいなかった。

大きく息をついた彼は、急いで階段を下り、居間のドアノブに手を掛けた。

その瞬間、玄関の方からカチャという音が聞こえた。

もう勢いづいていた彼は、そのまま玄関の方まで走っていくと、玄関のドア

は大きく開かれ、開けっ放しになっていた。

彼は思った。

玄関から逃げたのか。玄関から逃げるっていう事はさっきのアレは、幽霊

なんかではなくて、人間の泥棒に違いない、と。

そう考えると、急に強気になるものらしく、彼は玄関のドアを閉め、鍵を

掛けると、そのまま鼻歌を歌いながら居間へと向かった。

ただ、さすがに先程遭遇した出来事の直後ではなかなか眠る気にはなれず、

彼は再び、居間でテレビをつけて、朝方まで時間を潰す事にした。

しばらくテレビを見ていたが面白い番組はやっていなかったらしく、彼は

再びウトウトとなり、そのまま寝てしまった。

いや、眠りについたと同時に彼は目を覚ました。

またしても、部屋の電気が消えており、朝方までやっている筈の番組も

すっかり消え、テレビの画面にはザーっと砂嵐?が映っているだけだった。

彼はスマホで時刻を確認した。

が、時間は先程、彼が居間に戻ってきてから、30分と経過してはいなかった。

彼の脳裏に先程の嫌な記憶が蘇った。

と同時に彼は金縛りにあう。

動かせない体。彼は必死になって回りの状況を掴もうとした。

すると、何故、真っ先に気付かなかったのか、ソファーに座る彼の

前方に、何かが正座して彼を見ているのが判った。

間違いなく、先程、彼が2階の部屋で見た女だった。

そして、その女は、

おいで~、おいで~、と小さく囁いた。

すると、突然、居間のドアがドーンと開き、そこからバタバタという

足音が部屋の中へ入ってきた。

本当に心臓が止まりそうになったという。

そして、次の瞬間、彼は更なる恐怖を体験する。

たぶん、バタバタと入ってきた何かなのだろうが、それが彼の背後に

ピタッと体をくっ付ける様にして立ち、両手を彼の首に絡めてきた。

首を絞める、というのではなく、二つの手のひらが、彼の顔や首筋を

撫でるかのように。

とても、冷たい手であり、彼は思わず、ヒッという言葉を発した。

すると、今度は、両脇から2本ずつの手が伸びてきて、彼の体を

まさぐった。

そして、その手は、しばらく彼の体を這っていたのだが、最後には彼の

両手をしっかりと握った。

こちらも、とても冷たい手であり、人間のそれとは、到底思えなかった。

そのうち、彼は暗闇に目が慣れてきてしまう。

そして、彼が今、置かれている状況を把握してしまう。

前方には、先程の鬼女が正座したまま、彼を睨みつけ、背後からは、同じく

恐ろしい形相をした男が、更に、両脇からは、2人の女の子が彼の手を

押さえつけており、何故か、その女の子の首は、2人とも、まるで

ポッキリと折れているかのように、力なく垂れ下がっていた。

が、彼は金縛りで声も出ず、出てくるのは恐怖により、涙だけだった。

そして、彼はせめてもの抵抗として、目をつぶり、それらのモノを見ない

ようにするのだが、目を閉じることすら、ままならなかった。

部屋には、死臭のような線香のような匂いが充満していた。

そして、次の瞬間、首に掛けられた両手が、彼の首を締め出し、両脇の

女の子が、彼に顔を近づけてきた。

更に、前方に正座していた女が、身を乗り出すようにして彼の顔を覗きこんだ。

首を絞められたせいなのか、それとも、近づいて来る顔の恐怖からなのか、は

判らないが、彼は、スーッと意識が遠のくのが判った。

そして、完全に意識を失うまで、彼の周りでは、

ゲラゲラという気持ちの悪い笑い声が大きく聞こえていた。

その後、彼が目を覚ますと、すっかり朝になっており、彼の前には、

テレビの放送が映っていた。

夢だったのか?

一瞬、そう思った彼だったが、手についたアザ、そして、首についた手の形の

アザが、昨夜の出来事が夢ではない、と告げていた。

彼は、暫く、その家をあけ、ホテルに宿泊したが、それ以後、そのような

怪異は起こっていないという。

この侵入者は、今夜、あなたの所へ出現するかもしれない。






Posted by 細田塗料株式会社 at 18:25│Comments(2)
この記事へのコメント
営業のKさん

いや〜・・・平成28年を締め括るに相応しい、めちゃくちゃ怖くない話ですね(泣

それにしてもKさんをはじめとして、ご親族や友人の方々は幸か?不幸か?あり得ない経験をされていますね(泣
そして魔界金沢・・・恐るべし!
金沢には護身用バットが必需品ですね(笑

そのご友人、もしくは住居、はたまた土地柄・・・何がそんな怨霊を引き寄せる原因なのでしょうか?
怪異現象・・・何が切っ掛けになるか分からぬ・・・だから誰にでも起こりうる事象であると・・・それにしても、ご友人が無事で何よりです

怖い体験は遠慮したいが、怖くない話は大歓迎の私です。
これからも更新を楽しみにしております・・・無理なく永く、続いて行く事を期待して。

それでは、良い年をお迎え下さい。
Posted by 中西 at 2016年12月31日 20:46
k様
大晦日までありがとうございます。
どこかで憑依されて連れてきてしまったのかしら。
あー怖い見たくないけど読みたいです 
Posted by ちんぱん at 2016年12月31日 21:03
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