› 看板・サインスタッフブログ | 細田塗料株式会社 › そのフロアが使われない理由!

2017年01月27日

そのフロアが使われない理由!

サインディスプレイ部 営業のKです。

皆様、コニャニャチワ!

今日の夜は、お客さんの新年会ですので、早い時間に

サクっと、1話アップさせて頂きます。

少し長めかもしれません。

ごめんなさい。

また、

怖くない話ですが、もしかすると、怖くて笑ってしまうかもしれません。

それでは・・・・どうぞ!



俺の後輩が体験した話である。

その後輩は、金沢市内の会計事務所に勤めている。

そして、この話は、その後輩が、その会計事務所に勤め出してから3年くらい

経過した頃の話である。

実はその会計事務所というのが、金沢市内にある、とあるビルの2階の

全フロアを使っていた。

そして、1階には、その他、いろんなショップが入っているらしい。

そして、そのビルなのだが、ビル自体は5階建てなのだが、実際には

彼が勤める会計事務所が入る2階よりも上の階、つまり3階から5階までが

完全に空きフロアになっているらしい。

しかも、異様なのは、2階から3階へと上がる階段が、まるでバリケードの

様な鉄製の壁が作られており、完全に封鎖されているということ。

そして、当然、エレベータもあるのだが、3階から上が空きフロアになっている

という理由で、通常は使用出来ないようにされている。

更に、管理する不動産会社は、テナント募集をしないばかりか、たまに問い合わせ

が有ったとしても、何らかの理由で断っているというから、ビルの入居者の間

でも、事故物件?という様な憶測が飛び交っていたらしい。

実際、その話も全くのデマとは言い切れない様な事例が、いくつも存在した。

例えば、夜に1人居残って残業をしている時などには、3階から、バタバタという

足音が聞こえたり、ズルズルと何かを引き摺るような音が聞こえてきたりする。

更に、真夜中に偶然そのビルの前を通った従業員や、取引先の人が、真っ暗なビルの

中で、3階、4階、5階の窓から、何かボーっとした明かりのようなものが、移動

していくのを見たという事も日常茶飯事であり、また雨の日などには、屋上から

身を乗り出すようにして、下を覗き込む女性の姿が目撃されていた。

そんな感じだから、不動産会社の人が来た時や、古株の社員に、それとなく聞いて

みるのだが、皆、真顔で、

知らない方が良い事もあるから・・・・。

と口を噤んでしまう。

ただ、彼を含め、若い社員達の間では、いつも話題にのぼるのは、

いつか、上の階を探索しよう!

という事だった。

そして、その機会が、ある日訪れる。

2階のフロアの空調が故障してしまい、業者を呼んで屋上に設置してある空調設備

の修理をする事になったのだ。

彼らは、そういう事なら、いつもは使用出来ないエレベータも一時的に使えるように

なる筈だから、その時に、皆で探索してしまおうと意気込んだ。

当日は、社長や偉い方達には、無理やり出張や、急な外出の予定を用意して、

空調業者が来るのを待った。

そして、業者が来ると、待っていた不動産会社の人間と軽く打ち合わせを

していた。

ただ、確かに屋上にある空調設備は大掛かりなものかもしれないが、それにしても

当日訪れた業者の人数は、普通は考えられないような人数であり、全部で

20人くらいが来ていたという。

そして、そのうちの2人だけが、2階のフロアの空調機器の修理を担当し、

それ以外は全て屋上での作業とのことだった。

いよいよ作業が開始され、2人の業者が2階のフロアへやってくると、

待ち構えたようにして、質問したらしい。

不動産会社とは、どんな打ち合わせをしたのか?

そして、何か変わった事は言われなかったか?

そんな質問だった。

最初、言葉を濁していた業者さんも、あまりのしつこさに根負けしたのか、

ぶっきらぼうに答えてくれたらしい。

不動産会社の人に言われたのは以下の2点。

・出来るだけ多くの人数で、手早く作業を終えて欲しいという事。

・作業にあたり、エレベータは利用できるが、絶対に屋上以外のフロアには

行かない事。つまり、エレベータの3階~5階のボタンは押すな!という事。

この2点だった。

ただ、話し終わった業者の人が逆に聞いてきたらしい。

今言った事は絶対に不動産会社の人には言わないで欲しいのだが、実際、自分達も

今回の作業は、???な点が多いのだが、中でも、こんな作業に代金が高くなるのを

承知の上で、大人数を集めさせるというのは理解出来ないのだが、もしなして、この

ビルには何か、いわくの様なものがあるのか?と。

彼らは、いえ、何も無いと思いますよ!と言い、その場は誤魔化したらしい。

それから彼らは作戦会議?を開く。

やっぱり何かあるのは間違いない!と。

そこで、尻込みする者を除いた者達。彼を含む男性社員3人でいよいよ3階から上の

フロアを探索することにした。

自分の会社が入っているビルなのだが、エレベータを利用するのは初めてであり、

彼らは、それだけで緊張してしまった。

そして、やはり最初は怖いので、先ずは屋上に行って作業をしている人に挨拶してから

順番に降りてこよう、という事になった。

ずっと使われていなかったエレベータは、ギシギシとかキーという嫌な音を出しながら

屋上へと上って行った。

それでも、エレベータは順調に上へと昇っていく。

だが、次の瞬間、彼らは凍りついた。

エレベータは、屋上までいかず、そのまま5階のフロアで停止したのだから。

誰もいない筈の5階で誰かがエレベータのボタンを押したというのか?

彼らに緊張が走る。

彼らは、エレベータのドアが5階で開いたら、すぐにドアが閉まるように、

閉じる、のボタンを連打した。

しかし、次の瞬間、5階へと到着したエレベータは、やっくりとドアを開き、

そのまま、そこがあたかも終着点であるかのように、一向にドアが閉まらなかった。

沈黙が流れた。

が、彼らの1人が、

ちょうど良いだろ。さっさと探索してしまおうぜ!と言い、その言葉に

急かされるようにして彼らはエレベータから降りた。

そこは、カーテンを閉めている訳でもないのに、昼間だというのに、異様に

暗かった。

それでも、進めないほど暗いという程でもなかったので、彼らは周りを警戒

しながらも、ゆっくりと前へと進みだした。

すると、突然、背後のエレベータが閉まり、そのまま屋上へと上がっていった。

完全に取り残されたような気がして、居てもたってもいられなくなる。

そこで、彼らは、2階に残った仲間へと携帯で電話してみる。

だが、ありえない事に、携帯の電波は圏外を示していた。

少しずつ、暗闇に目が慣れてきた彼らは、近くに落ちている武器になりそうな物を

拾った。

それは、ほうき、とかモップなどの掃除用具であり、とても武器と呼べるようなものでは

なかったが、それでも、その時の彼らには、それだけでも十分に心強いものだった。

それにしても、そのフロアの焦げ臭いような、カビ臭いような臭いは、酷いものだった。

彼らは、片方の手で鼻をつまみながら、一歩一歩前進した。

目が慣れて視界が確保できるようになると、色んな事がわかった。

そこは、以前は、事務所として使用されていたらしく、オフィス用のデスクが

整然と並べられていた。

まるで、つい今まで誰かがそこで仕事をしていたかのような気さえしてくる。

そして、そこで、先頭をあるく1人の足が止まった。

どした?

と問いかける他の2人。

しかし、次の瞬間、先頭にいた1人が、逃げろ!と言いながら反転し、エレベータの

方へと走り出した。

他の2人も、何?どした?と前方を伺う。

すると、彼らは見てしまったらしい。

前方のドアが少し開いていて、そこから顔を半分くらい出している女の姿を!

その姿は、異様であり、まるで首だけがするりと伸びてドアの隙間から覗いている

ようであり、また、その顔は、怖いくらいに彼らを睨みつけていた。

他の2人も、先頭の1人に続き、エレベータの方へと逃げ出した。

しかし、エレベータまでたどり着き、ボタンを押すが、どの階を押しても

全く反応が無い。

どうする?

お互いが顔を見合わせる。

すると、背後からピタッピタッと濡れた裸足の足で、ゆっくりと近づいて来る

ような音が聞こえてきた。

もうすぐ先程のモノが、ここまで来てしまう!

そう思った彼らは、急いで階段を目指した。

階段は、予想通りというか、当然なのだが、普通に使用出来た。

ただ、更に暗く、そして何やら濡れているようであり、彼らはゆっくりと

一歩ずつ、確実に4階への階段を降りていった。

4階へ降りると、彼らは、すぐにエレベータの方へと走り出す。

階段を降りていっても、2階には、バリケードがあり、逃げられない、ということが

判っていたから。

そして、再び、ボタンを連打した。

しかし、彼らの願いも虚しく、何の反応も無かった。

すると、彼らの1人が小声で言った。

おい!おい!と。

他の2人がそーっと振り返ると、そこには、5階とは違い、机などは存在せず、

広い空間が有るのみだった。

そして、その中央付近には、何やら坊さんのような集団が一心不乱に何かを

呟いていた。

それは、彼らにも、何かのお経のようなものだということは、判ったらしい。

そして、次の瞬間、突然お経のような声がピタっと止まり、その集団が、一斉に

彼らの方を向いた。

彼らは、思わずヒッと声を出してしまった。

すると、その声に呼応するかのように、その坊さんらしき集団は、うねうねと

地を這うようにしながら、こちらへと近づいてきた。

再び、彼らは、階段へと逃げた。

もう、音を出さないように等と、気にしていられなかった。

そして、3階へと暗い階段を降りて行く。

しかし、その階段は、両脇にまるで人形のようなものが置かれており、暗さと

相まって、更に不気味だった。

しかし、彼らはすぐに気付く事になった。

それらは、人形ではなかったという事に。

彼らがゆっくりと降りて行くにしたがって、その両脇の人形達は、ゆっくりと

彼らの方へと、覆い被さってきた。

目が慣れてくると、それは明らかに人間の姿をしており、そしてその顔や

動き、そしてまるで頭の中に囁いてくるような低い声が、それらが

決して人間ではないことを彼らに教えていた。

捕まったら、終わりだ!

彼らの誰もがそう思った。

だから、彼らは、正直、怖さで硬直していたのだが、それでも力を振り絞って

それらを押しのけるようにして、階段を降りて行った。

そして、振り返ると、5階に居た女、そして4階に居た坊さんの集団が

まるで階段を滑り降りるようにして、グングンと近づいて来る。

彼らは、その場で、迷ったらしい。

そのまま、階段を2階まで下りていけばよいのか?それとも、もう一度、エレベータ

を目指せばよいのか?

しかし、その結論は、半ば強制的に押し付けられる形になる。

2階からは、別の得たいの知れない黒い姿をしたモノ達が、3階へと階段を

上がってきていたから。

彼らは、神様に祈りながら、急いでエレベータの方へ走り出した。

そこで、またエレベータが来なかったとしたら?

誰もがそう考えたが、彼らには、もうその道しか残されてはいなかった。

バタバタと走る彼ら。

すると、前方に明るい空間が見えた。

エレベータが3階で大きな扉を開けたまま、停止していた。

助かった!

そう思ったが、次の瞬間、

もしも、あれに乗れなかったとしたら、もう全て終わりだ!

と考えると恐怖で足がもつれそうになった。

だが、何とか、全員が無事エレベータへとたどり着き、飛び込むようにして

エレベータに乗り込むことが出来た。

そして、起き上がり、2階のボタンを押そうとする彼らの目には、すぐそこまで

やってきている異形のモノ達の姿が映った。

はやく、2階のボタンを押さなければ!と思った途端、自然にエレベータの

ドアが閉まった。

そして、そのまま2階へと降りていき、2階へつくと、ギギーという音と共に

エレベータのドアが開いた。

そこには、心配そうな顔で待っている同僚達の顔があった。

そして、普通の状態ではない、と察した同僚が、エレベータに乗り込み、彼らを

助けようとした。

すると、その瞬間、エレベータの定員オーバーのブザーが鳴り響いた。

確か、空調業者が来た時には、もっと大勢で普通に乗れていた筈のエレベータ。

それが、彼らと彼らを助けようとした二人の同僚が乗っただけで、定員オーバー。

その場に居た全員が凍りついた。

それから、何故か、屋上で作業していた業者さん達は、何事も無く作業を終え、

無事に1階へと降りてきた。

その後、彼らは、本気で社長に直談判して、このビルで過去に何が起こったのか?

ということを問いただしたが、相変わらず、その話は、誤魔化されたまま、終わる。

その後、彼らは、当然のことながら、その会計事務所を辞めた。

そして、今は、別の会計事務所で働いているのだが、実は、いまも、そのビルは

金沢市内のとある場所に、ひっそりと建っている。

そして、相変わらず、3階から上のフロアは、開かずの間になっているという。

この雑居ビルは、実在する。





Posted by 細田塗料株式会社 at 11:33│Comments(2)
この記事へのコメント
営業のKさん

新年会に、お出掛けですか?レレノレ〜ですね(笑

やはり金沢最恐!
エレベーターが導かれる様に5階に止まってからの怒濤の展開、笑っちゃう位に鳥肌もの、本当に怖くない話です、よくぞ生還されましたね(泣
命からがら逃れたエレベーターに鳴り響く過重量のアラーム・・・その箱の天井には、てぐすねにいて機会を伺う魔界の者、者、者が・・・怖くないですね(泣
何故にそんな危険なビルのフロアーに事務所を構えますか・・・私なら仕事が手につきませんよ(泣

それでは、次回も怖くない話を楽しみにしております。
Posted by 中西 at 2017年01月27日 21:08
階段を上るのが疲れるという理由で、安易にエレベーターを使う私。
ボタンを押すのが、この歳になっても、ちょっとワクワクしたりして。(なんと幼稚な中年! 恥ずかしや~)
エレベーターでの怪異のお話を何話か読み、今まで一人で平気で乗ってたことが急に恐ろしいことのように感じました。
でも、長~い階段を目の前にしたら、やっぱりエレベーターを使いたくなるんだろうな(沈)
どうか怖いこと、起こりませんように(祈)
Posted by あでゅう at 2017年12月09日 20:03
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

count