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2017年01月31日

からくりの家に住むモノ!

サインディスプレイ部 営業のKです。

早いもので、今年の1月も今日で終わり!

明日からは2月ですね。

ちなみに、娘に私が書いた怖くない話を朗読させて

Youtubeにアップし、ユーチューバーとして

一攫千金を目指し、会社を辞めてハワイに移住する、という

壮大な計画は、娘の挫折により潰えました(涙)

声優をめざしているくせに、怖くて読めないそうです(泣)

では、失意のどん底で、今夜もお送りします。

怖くない話!


これは、俺が体験した話である。

俺の母親の実家というのが、能登半島のとある小さな漁村にある。

まあ、観光に力を入れている今でこそ、それなりに開けた町並みになっているが、

昔は、暗いイメージしかない、そんな町だった。

その母親の実家に、俺が夏休みを利用して、家族で5日間ほど滞在したことがあった

のだが、その時の記憶が鮮烈に残っている。

その時、当然のごとく、その地元の友達や従兄弟と遊ぶ事になるのだが、魚釣りや

カブトムシ、クワガタ採りなどで楽しんでいたが、さすがに5日間も滞在していると

さすがに遊ぶのにも苦労してくる。

そこで、誰かが提案した。

からくりの家に行ってみないか?と。

最初、従兄弟をはじめ、皆、親から行ってはいけないと謂われているで、なかなか

首を縦に振らなかったが、それでも、怖がりのレッテルを貼られるのは嫌だった

ようで、結局、全員参加で、その、からくりの家、なるものに行く事になった。

今思えば、アメリカにある、ウインチェスターのミステリーハウスの日本版みたいな

ものだったのかもしれない。

要は、霊に呪われた家主が、その霊達が迷って自分に近づけないように、家の

至るところに、からくりのようなものを設置したというものだ。

例えば、行き止まりの階段や開けても壁しかないドアなど。

本場のミステリーハウスは、いまや、単なる観光名所になっているということだが、

それでも、幽霊などの目撃談が後を絶たないことから、やはり、そういった話には

信憑性もあるようだが・・・・。

話を戻そう。

からくりの家に行く事になった俺達だったが、実際に行くとなると正直大変な行程

だった。

そのからくりの家は、俺達が寝泊りしている集落から、かなり離れており、且つ、

岬の先端にポツンと立っているらしく、自転車でいけるのはわずかな距離であり、

その後は全員が徒歩で山を登った。

子供の足だから、という事もあるのかもしれないが、実際、山を登りきり、岬に

向かって歩き、何とか、からくりの家なるものに到着するまでに、出発してから

かれこれ2時間以上の時間を費やした。

そして、目前に立ってみると、その異様さに圧倒された。

その建物は、その当時としては珍しい洋館だった。

そして、建物自体もかなり大きく、岬の前にポツンと建っているのを見ると、

まるで異国にでも来たかのように錯覚してしまう。

家主の管理が行き届いているようで、家の周りの花壇や、フェンスなど、どれも

綺麗に手入れされており、一体どんな人が住んでいるのか?と妙な興味が

沸いてきた。

そこで、チャイムを押して家の人を呼び出してみようという事になったのだが、

当初、嫌々同行していた何人かは、外から見るだけなら・・・・という約束

だったため、そこで意見が対立。

結局、その場で何人かが帰ってしまい、残ったのは俺を含めて4人ほど

だったと記憶している。

そして、意を決して玄関の呼び鈴を押してみる。

しかし、何度押しても反応が無い。

しょうがなく、俺達は、せめて家の周りを外から見てみよう、と勝手に家の

外周を歩き出した。

2階建ての洋館であり、どうやら屋根裏部屋もあるようだった。

俺達は、あそこにお姫様が囚われてるんだよ。きっと。

などと夢物語で盛り上がりながら、静かに家の周りを見て回った。

すると、突然、上から声が聞こえる。

何しているんだい?と。

もしもこれが、何してるんだ!だったら、全員が一斉に走って逃げていたのだろうが、

その、何しているんだい?は、とても優しい声であり、その声の主であるおじいさんも

とても優しい笑顔だった為、俺達は、ビクっと

驚きながらも、その声に何とか返事をする事が出来た。

凄く素敵な家だなって思ったので、見させてもらっていました、と心にも無い嘘を。

すると、

そうか、そうか。それなら、せっかくだから家の中も見ていくと良いよ!

こう言ってくれた。

そして、玄関の方へ行くように促された俺達は、いそいそと玄関のドアの前で

待った。

すると、大きな木製のドアが開き、そこには、先程のおじいさんと奥さんらしき

おばあさんがニコニコと笑って立っていた。

そして、俺達を家の中のリビングに招きいれてくれたうえに、紅茶とケーキまで

振舞ってくれた。

家の中は、からくりの家といわれているのが不思議なくらいに、整然としており、

そして明るい光が随所に差し込み、怖いという印象は完全に吹き飛んでしまう。

そして、子供の怖いモノ知らずさ、というか、誰かがおじいさんに聞いてみた。

この家って、色んな仕掛けがあるんですよね?と。

すると、おじいさんの顔が一瞬強張ったが、ずくに笑顔に戻り、

それなら、色々と仕掛けを見せてあげないとね!

と言ってくれた。

そして、それから俺達は、家の中を色々と案内される。

家の中には、階段が4箇所もあるのだが、実際に2階へ上げれるのは、その中の

1つだけ、と言った感じで、それこそ、金沢市の忍者屋敷なみの仕掛けが

至るところに存在した。

俺達は、もう完全に素にもどってしまい、完全に探検モードになっていた。

しかし、その間、おじいさんとおばあさんが、何度も何度も同じ質問をしてきた

のが、少し不気味だった。

ところで、君達は、家のひとに、此処に来ることは言ってきたのかな?と。

その度に、俺達は、勿論、言ってきました!と嘘をついた。

そして、もうひとつ不思議だったのは、家の中の至る所にある仕掛けを

見せて貰った時、その仕掛けを開けると、そこに人が居たのだ。

それも、何人も!

おじいさん達は、家の女中さんだよ!と説明してくれていたが、子供にも

それが、家の使用人ではないように感じたのは事実であった。

そして、最上階の屋根裏部屋に行こうとした時、おじいさん達の顔色が急に

変わり、そこは駄目だ!と強く言われた。

しかし、俺達は、全員が聞いたのである。

その部屋から聞こえる、どんどんと、まるで誰かに助けを求めているかの

ような、床を叩くような音を!

そして、再び、リビングに戻ってきた俺達の頭には、得体の知れない不気味さ、と

恐怖しかなかった。

そこで、もう遅いのでそろそろ帰ります!というと、しつこく引き止められる。

そんな問答を何度か繰り返していると、ようやくおじいさん達は、了解してくれた。

そして、その代わりといってはなんだが、君達にお土産を持って帰らせたいから、

少しだけここで待っていてくれ!と頼まれた。

リビングに残された俺達は、顔を見合わせると迷うことなく、おじいさん達が

戻ってくる前に、この家から逃げよう!という結論に達し、静かに音を立てない

ように、家からそっと外へと出た。

そして、外へ出た途端、全員が、全力で逃げた。

まるで、何かに追われているかのように・・・・。

そして、結局、無事に各自の家に全員が帰りついた。

そして、実際、そのからくりの家に行った事は全員の秘密だった筈なのだが、

誰かの口から漏れてしまったようで、俺達全員が親達から激怒されて大騒ぎに

なってしまう。

何故、他人の家に行っただけで、こんなに怒られなくてはいけないのか?と

理不尽さに怒りも感じたが、親達の真剣な顔、そして、泣いて無事を喜ぶ

母親達の顔を見ていると、もしかすると、とんでもない所に行ったのかも?と

いう気持ちになった。

ただ、その時に俺達が親に話した内容。

その家には、おじいさんとおばあさんが住んでおり、その他にも住人らしき

者達が居た!という話から、警察までか動く事になる。

どうやら、その家は、以前、ある事件があってから、無人になっており、もしも

子供達のいう事が本当なら、誰かが無断でその家に住んでいるということになる

との事だった。

だが、実際に警察が調べてみると、人が住んでいる形跡など全く無かったという。

では、俺達があの時、会ったおじいさんやおばあさん、そしてその他の人達は

一体何者だったのだろうか?

そして、君達は、家のひとに、此処に来ることは言ってきたのかな?という質問に

もしも、いいえ、と答えていたら、一体どうなっていたのか?

子供心には、想像するだけで恐ろしくしばらくは1人では寝られなかった。

そして、数年後、再び、その岬に行くと、その家は、跡形も無く消え去っていた。

このからくりの家、は実在した。





Posted by 細田塗料株式会社 at 21:19│Comments(2)
この記事へのコメント
営業のKさん

わっはっはっは!
YouTubeで怖くない話の朗読配信ですか・・・なかなか良いですね。
私は結構なアクセス数になるのでは?と思いますが・・・金沢の魔界認定も確実ですね(笑

北陸番スタンドバイミーと言いますか、思春期の思い出としては強烈ですよ(泣
これも神戸での引っ越しバイトに重なりますが、無人の住居から得体の知れぬ・・・こ・こ・・怖くない話ですね。

それでは、次回も怖くない話を楽しみにしております。
Posted by 中西 at 2017年01月31日 22:48
いつも楽しく読ませて頂いております。
ただ、このページの洋館の写真をみてビックリしました。
この写真は私の実家の近所にある洋館ですよね?
何か、このお話と関係があるのでしょうか?
それとも、たまたま掲載されたのでしょうか?

ともかく、この写真にビックリしました!
Posted by モズ at 2017年05月23日 04:04
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