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2017年02月03日

白山市の誰も知らないトンネル!

サインディスプレイ部 営業のKです。

今週と来週は、珍しく2週連続での会社公休日になります。

明日は妻は仕事で、娘は部活。

なんて楽しいお休みかと思っていたら、お客さんから

土曜の静かな環境で打ち合わせしたいとの嬉しい申し出があり、

丁寧に遠回しにお断りしたつもりなんですが、

いえ、全然大丈夫ですから・・・。

と訳の分からないご返答を頂き、晴れて明日はお仕事決定です(涙)

ということで、今夜も1話ぶちかまします。

ぶちかます、という程、怖い話ではありませんが・・・・

それでは、どうぞ!




これは俺の義理の兄が体験した話である。

実は、白山市の、とある場所に、誰も知らないトンネルというものが

ある。

地図にも載っていないし、トンネルにも名前すらつけられていない。

場所は、あえて詳しくは書かないが、鶴来~白峰に続く道から少し外れた

場所にそのトンネルは存在する。

俺自身、その話を聞いてから、3度、義理の兄の案内で、そのトンネルを

目指した事がある。

目印もあるし、国道からさほど外れていない場所に存在しているにも

関わらず、俺自身、そのトンネルに辿り付けたのは、3回目の訪問の

時であり、その前の2回の探索では、どれだけ探しても見つけられなかった。

そして、3回目の探索で、そのトンネルを見つけた時も、その異様な佇まいに

圧倒されてしまい、とうとう入る事は出来なかった。

もっとも、彼はといえば、かなり遠くから俺を見守っていたのだが・・・。

そして、たぶん、俺はもう、そのトンネルには近づく事はないと思う。

そんなトンネルだった。

しかし、俺の義理の兄というのも、なかなかの強者だとつくづく

感心してしまう。

以前、そのトンネルで体験した話を聞いた時には、その内容から、

普通の人間なら二度と近づかないと思うのだが、合計3度も俺を

連れて一緒にそのトンネルを探してくれるのだから・・・・。

話を本題に戻して、義理の兄が体験した内容を話そう。

その日、彼は趣味である林道ツーリングに出かけた。

いつもは、内川ダム近辺とか鶴来近辺をオフロードパイクでトコトコと走るのだが、

その日は何故か、走ったことのない林道を走りたくなったらしい。

そして、色んな場所をウロウロしては国道に戻りと、しているうちに、そのトンネル

に辿りついたのだという。

そのトンネルは、外から一見すると、そこにトンネルが存在しているとは誰も

思わないだろう。

それくらい、樹木や枝葉で、まるで人為的にカモフラージュされているかのように、

まわりの自然に溶け込んでいる。

だが、その木々や樹木を掻き分けると、そこには明らかに人間の手で作られた

トンネルが現れる。

コンクリートなどは使われておらず、岩盤を掘っただけのような岩肌が露出した

トンネルであり、まっすぐに伸びるトンネルの出口というものは、こちらからは

確認出来ないくらいに深いトンネルだった。

当然、トンネルの名前も、いつ作られたかも、記載されていないのだが、かなり

古い時代、それこそ、明治、いや江戸時代か、もしかすると、もっと以前に

作られた遺物であることは、容易に想像出来た。

彼は、そのトンネルを見つけたとき、まるで歴史的な大発見でもしたかのように、

舞い上がったらしい。

そして、なんとかトンネルの内部を確認してやろう、と決断する。

彼1人で!

彼は荷物に常備している懐中電灯を持ち、そして万が一の為に、丈夫そうな

木の棒を持って、そのトンネルに入った。

トンネルの中は、とても暖かく、そしてしっとりと湿っていた。

こういう場所には、蛇が多くいそうだから、注意しよう、と思いつつ、

そのまま進む彼。

彼が5メートルくらい進むと、目の前には、小さなお地蔵様が両脇に

鎮座していた。

そして、その後ろの壁には、見たことも無いような文字で何かが書かれていた。

意味が分るはずもなかったが、何やら不吉なもののように感じたという。

しかし、お地蔵さんがいるのだから、少なくとも、人間の手によって造られ、

そして利用されてきたトンネルに違いないと思い、彼はどうしてもトンネルの

向こう側の出口まで行ってみたくなった。

だから、彼は、そのまま歩を進めることにした。

そこからは順調に進めたという。

そして、歩き始めて1分くらい経った頃、視界の前方に出口らしきものが見えた。

ちょうどトンネルの中間くらいの場所に感じたという。

そこから、トンネルの出口を見てみると、何やら夕焼けのような赤い光がトンネルに

差し込み、幻想的な景色だったという。

かまぼこ型のトンネルの出口から、赤い光がぼんやりと差し込み・・・・

そこで、彼はふと、ある事に気が付いた。

赤い光に浮かび上がったトンネルの出口には、明らかに人型の影のようなものが

映り込んでいる。

誰かいるのか?

彼は、もしかすると、このトンネルは大発見などではなく、この地域の人が日常、

普通に利用しているものなのではないか?

そう思い、少しがっかりした。

しかし、次の瞬間、そのガッカリ感は、恐怖へと変わる。

そのトンネル出口の影は、どんどん増えていき、そして、列をなして、こちらへと

近づいてきた。

そして、その動きは、歩くというよりも、滑るように平行移動しながら、スーッと

いう感じでどんどん近づいて来る。

彼は、急いで、今来た道を戻ろうと振り返った。

すると、彼が今通ってきたトンネルの入り口からも、同じように、影が長い列をつくり

こちらへと近づいて来る。

彼は、何処かに身を隠す場所がないか、と辺りを見渡した。

しかし、横穴らしきものも無く、有るのは、入り口付近にもあったものより、少し

大きなお地蔵さんだけ。

彼は仕方なく、お地蔵さんの横にうずくまるようにして、それらをやり過ごそうとした。

入り口と出口から近づいてくるそれらは、近づくにつれて、その姿を露にした。

ボロボロの服を着た女。

それも、戦国時代の農民のような格好だった。

そして、それらは、キョロキョロと辺りを見回しながら、直立した姿勢のまま、

宙に浮いたように、スーっと近づいて来る。

そして、その顔は、どれも、怒り、恨みなどが満ち溢れた異形の姿をしていた。

彼は、完全に恐怖で固まってしまい、そのままガタガタと震えながら、何とか、

それらのモノ達が、そのまま彼の前を行き過ぎてくれる事を神に願った。

そして、うずくまり、下を向いたまま、小さな声で、南無阿弥陀仏、と

唱え続けた。

それからどれくらいの時間が経過しただろうか。

彼は、気配が消えたように感じ、そーっと顔を上げる。

彼は大声で叫びそうになった。

そこには、先程の女達が、彼を取り囲むようにして、彼の顔を覗き込んでいた。

生きている事がバレたら、殺される!

彼は、そう感じたという。

だから、震える唇にグッと力を込めて我慢し、そして再び目歩閉じて俯こうとした。

だが、それよりも早く、その女達は、その顔をグッと彼に近づけ、彼の顔を凝視

してきた。

目も閉じられず、すぐ目の前に異形の女達の顔がある、ということを想像しただけでも

恐ろし過ぎるが、彼は、何とか堪える事が出来た。

なんとしてでも生きて帰る!

彼を支えていたのは、それであった。

しかし、彼の目の前にいる異形の女達は、どうやら彼が生きている人間であり、そして

必死に堪えているというのが、分っていたらしい。

執拗に彼の顔や頭を触り、そしてゲラゲラと下品に笑う。

そして、次の女に交代し、彼を触り、そしてゲラゲラと笑った。

彼にとってそれは無限に続くように長く感じたという。

そして、最後の女がゲラゲラと笑い終えると、その女達は、スーッと

二手に別れ、入り口と出口に向かって移動し始めた。

彼は、

助かったのか?

そう思うと、思わず涙がこぼれたという。

それでも、もしかして、と思い、顔は動かさないように、目だけで

それらの動きを追った。

そして、それらがトンネルから出て行ったのを確認する。

彼は、ホッとして、腰が抜けたような状態になった。

しかし、一刻も早く、この場所から出なければ、と思い、ガクガクする足で

立ち上がろうとした。

すると、上の方から、一際甲高い笑い声が聞こえた。

彼は固まったまま、ゆっくりと上を見上げた。

すると、そこには、まるでコウモリのように、トンネルの天井からぶら下がった

異形の女がいた。

そして、可笑しくてしょうがない、といった感じでケラケラと笑っている。

彼は、もう完全に腰が抜けてしまい、それでも這うようにしながら少しずつ

トンネルの入り口へと進んだ。

しかし、その彼の目に飛び込んできたものは、再び列をなしてスーッと

近づいて来る異形の女達だった。

彼は、そのまま意識を失ったらしい。

そして、次に彼が目を覚ますと、トンネルの中は、完全に真っ暗闇であり、彼は

勘だけを頼りに、入り口を目指した。

そして、無事、トンネルから出た時には、辺りはもうすっかり夜になっていた。

それが、俺の義理の兄がトンネルで体験したことである。

そして、彼が言っていた。

あのトンネルには、もう二度と入る気はないけど、たぶん、あのトンネルの向こう側

の出口まで行ったら、もう戻って来れないんだろうな。

きっと、トンネルの向こう側には、あの世というものが広がっているのかも

しれない!

そう言っていた。

このトンネルは、白山市の誰も知らない場所に、今も存在する。




Posted by 細田塗料株式会社 at 20:12│Comments(1)
この記事へのコメント
営業のKさん

そうですか〜私も明日は早朝より宮崎行き、片道3時間の旅・・・いや仕事です(泣

手彫りのトンネルと言えば、遡ること江戸時代、禅海和尚がノミで手彫りしたと言う中津市耶馬溪の「青の洞門」が有名ですが、もちろん観光地です。

最近は各所に高速道路が開通し、その通行中の車窓には鬱蒼とした山中、木々に埋もれた人気のない家屋が観られる事もありますが、そこに通ずる通路には地図にないトンネルが存在するかも・・・知れませんね。

訪れる毎に見つかる訳ではないそのトンネル・・・まさに彼方の世界への通路なんでしょうね。
以前はヤマハのセローで林道散策に出掛ける時期もありましたが・・・小心者で良かった(キリッ!

それでは、次回も怖くない話を楽しみにしております。
Posted by 中西 at 2017年02月03日 21:36
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