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2017年02月09日

葬祭会館の隣に住むということ・・・・。

サインディスプレイ部 営業のKです。

今夜からまた冬型が強まるみたいですが、皆様、

お風邪など引かれていらっしゃらないでしょうか?

うちの娘は、学校が推薦入試の為に休みだったのですが、

私が朝、家を出る時、そして仕事が終わり帰宅した時、

全く同じ場所で同じ格好で寝ていました。

本人曰く、超疲れてて、超眠たいんだそうです・・・。

まあ、それだけ寝られるのも、いわゆるひとつの

才能かと思う事にしました(涙)

ということで、二日ぶり?の怖くない話です。

どうぞ~!



これは俺の友人の話である。

友人は、金沢市内のとある場所に住んでいる。

片町からも近く交通の便もよく、とても住みやすい場所である。

ただ、1つ普通と違うのは、彼の住むアパートの隣が、葬祭会館だということ。

勿論、彼がそのアパートに入居する以前からそこには葬祭会館があった。

彼もそれを承知でそのアパートに入居している。

ただ、彼が入居してから、その葬祭会館が建て直された。

そして、それから色々と怪異が起こるようになった。

実は、その葬祭会館が建て直されてから、彼は偶然にもそこで行われた

知人の葬儀に参列したのだという。

2階の会場へ上がり、開式までの間、廊下で待機しているとき、ふと、

窓から見ると、どうも彼の部屋の窓のすぐ隣が、ご遺体が安置されている

場所だということがわかったらしい。

では、実際にはどんなことが起こるのかと言えば、

①夜に帰宅して家に入ろうとすると、見知らぬ人が近寄ってきてペコリと

頭を下げる。そして、その人は、白装束を纏っており、隣で行われる

葬儀のご遺体なんだな、とわかった。

②夜中にふと目を覚ますと、部屋の中を白装束を着た人の列が通っていく。

③夢の中で、以前、亡くなった知人が良く出てくるようになった。

こんな感じであり、どれも慣れてしまえば、怖いモノではなく、何か被害を

被るというものではない。

何より、隣に葬祭会館が出来た事で、家賃が少し下がった事の方が

彼には嬉しかったそうである。

ただ、一度だけ、とても怖い体験をした。

内容は、こんな感じだ。

その日、彼は仕事中に用事で自宅付近まで来たので、節約しよう、と思い、

自分のアパートで昼食を済ませる為に、一旦帰宅した。

駐車場に営業車を停めて外に出ると、1人の老婆がウロウロと徘徊していた。

とても品の良さそうなお婆さんだった。

なので、彼は、どうしました?と優しく声を掛けた。

すると、その老婆は、顔を彼の方へと向け、ニヤリと笑った。

その笑い方がとても邪悪なものに感じた彼は、そのまま、会釈して、

逃げるように自分の部屋へと入った。

そして、部屋でテレビを見ながら昼食を食べ終えると、そそくさと部屋を出て

営業車へと向かった。

もう先程の老婆の事など、すっかり忘れていた彼は、そのまま車に乗り込むと

急いで駐車場から車を出そうとした。

すると、つい今までは、視界にも入っていなかった老婆が突然、車の横に立っていた。

危ない!と思い、彼は車を急停車させたのだが、それが先程の老婆だと判ると

再び、急いで車を発進させた。

相変わらずニヤニヤと笑っている老婆の顔からは、不気味さしか伝わって来なかった

から。

そして、それから彼はすぐに仕事に戻り、お客さんの所を回っていると、時刻は

既に午後8時を回っていた。

かなり疲れていた彼は、会社に電話をかけ、このまま直接家に帰る旨を伝え、

帰路につく。

途中で、弁当と缶ビールを買い、アパートに到着すると、隣の葬祭会館で通夜が

行われていた。

そこで、彼は昼間の老婆の事を思い出し、気味が悪くなったので、そそくさと

自分の部屋へと急いだ。

そして、部屋の鍵を開けていると、背後から声を掛けられた。

年老いた女性の声だった。

彼の頭には、昼間の老婆の気味悪い笑い顔が浮かんだ。

だから、そーっと用心深く、ゆっくりと振り返った。

すると、そこには案の定、昼間の老婆が立っていた。

何故か昼間よりも身長が高くなっている気がした。

そして、老婆は、

もし・・・・もし・・・

と言いながら彼に近づいてきた。

彼は、それを見た途端、恐怖で固まってしまったが、何とか部屋のドアを開け、

家の中へ逃げ込む事が出来た。

そして、ごめんなさい・・・疲れてるので・・・・。

としきりに外にいるであろう老婆に謝り続けた。

それでも、老婆は、どんな用事が有るのかは判らないが、相変わらず、もし、もし、と

声を掛けてはドアをノックしてきた。

だが、彼が一心不乱に手を合わせていると、その声は、いつしか聞こえなくなっていた。

彼はこのとき、確信していた。

今、隣の葬祭会館で行われている通夜は、たぶん先程の老婆の通夜に違いない、と。

それは、老婆が昼間とは違い、明らかに白装束を身に付けていたからに他ならない。

それから、彼は何とか落ち着こうと、テレビでお笑い番組を見ながら、買ってきた

弁当と缶ビールを胃袋に納めた。

しかし、まるで何かにずっと監視されているような気がして、全く落ち着けない。

それで、彼は、その晩は、夜を徹して起きていよう、と心に決める。

だが、疲れと缶ビールの酔いのせいか、彼はそのまま知らぬ間に寝入ってしまう。

そして、夜中に酷い耳鳴りがして、目を覚ます。

時計を見ると、午前2時を回っていた。

そして、彼が点けたまま寝た筈の照明が、完全に消えていた。

彼は体に力を入れてみた。

金縛りにはかかっていないのは確認できた。

だが、部屋の重苦しい雰囲気は、いつもとは完全に異質なものだった。

彼は、急いで部屋の照明を点けようと立ち上がった。

すると、部屋の隅に何かがいる気配がした。

彼は、とりあえず照明を点けようと、何度もスイッチを押すが、全く反応がない。

そんな時、またしても、あの声が聞こえた。

もし・・・もし・・・もし・・・もし・・・

彼は凍りついた。

あの老婆だ!

そして同時に、どうやって部屋に入った?と頭がパニックになる。

そして、ゆっくりと部屋の隅に視線を移動させると、そこには間違いなく、

あの老婆が立っていた。

しかも、先程と比べても比較にならないほど背が高く、天井に届きそうだ。

恐怖で頭がおかしくなりそうだった。

そして、その時、彼は何故か布団の中へ逃げ込んだ。

玄関の方へ逃げても、ドアは開かない、という妙な確信があったのだという。

彼は、布団の中で、体を丸くして、そして一心不乱に祈り、お経を唱えた。

はっきりと覚えているわけではなかったが、今はそれしか出来なかったから。

そして、しばらくの沈黙の後、突然、彼の布団の中に、手が入ってくる。

それは、とても冷たくゴツゴツした細く長い腕だった。

老婆の腕だとすぐに判ったという。

それが、突然、布団の中に入ってきて、彼の両足を掴んだ。

彼は思わず悲鳴をあげる。

そして、その日本の手は、彼の足をしっかりと掴み、布団から引きずり出すように

下へ下へと引っ張る。

老婆とは思えない、とても強い力だった。

彼はジタバタと暴れ、抵抗したが、その力は強く、少しずつ少しずつ彼の体は

布団から外へと出されてしまう。

その時、彼は何も考えないように努めた。

なぜかと言えば、布団の外から、彼を引っ張り出す為に長い腕を布団の中へと

入れ、嬉しそうに引っ張っている老婆の姿を想像するだけで、気を失って

しまいそうだったから・・・。

だが、想像ほ接する恐怖は、人間を強く大胆にするものらしい。

彼は、その時、何か無性に憤りを感じ、ここでは書けないような汚い言葉を

その老婆に浴びせた。

その度に、老婆の手に力が入り、引っ張る力も増したように感じたが、もう

そんな事はどうでも良かった。

彼は、思いつくまま、考えうる限りの汚い言葉で、老婆を罵倒し続けた。

涙を流しながら・・・・。

それでも、彼の体はもう殆ど、布団の外に出されており、残るは、彼の顔

だけになる。

顔だけは、直視しないでおこう、と彼は心に決める。

だが、その時、何故か、彼の瞼は動かなくなってしまう。

そして、次の瞬間、完全に布団から引きずり出された彼の顔の前には、ニヤリと

笑った顔ではなく、完全に激怒したような老婆の顔があった。

彼は、そこで意識を失う。

それから、彼が目を覚ますと、もう昼になっていた。

一瞬、遅刻した!という焦りを感じたが、その時の彼には、無事だった事の

安堵感しかなかった。

その後、会社からの欠勤確認の留守電を聞きながら、彼は思った。

もしかすると、あれは夢だったのかと。

しかし、彼の両足にはっきりと青く付いた細い指の跡が、夢ではない事を

彼に教えていた。

その後、彼の部屋で、怖い怪異が発生する事はなかった。

そして、彼は言っていた。

あの時、きっと、あのばあさんは、俺を連れて行こうとしたんだろうな。

でも、あんなに汚い言葉で大騒ぎして罵倒する俺を連れて行ってもしょうがない

と思い、諦めてくれたのかもしれない、と。

もしも、霊に襲われた時は、大声で罵倒するのも1つの手段なのかもしれない。

ちなみに、彼は、その後も、そのアパートに住み続けている。





Posted by 細田塗料株式会社 at 20:01│Comments(2)
この記事へのコメント
営業のKさん

夕食後に早寝?をしてしまい、今、目覚めましたよ・・・猫と戯れながらの書き込みです(笑
こちら福岡も、平野部で積雪の怖れ有りの予報ですが、どうなる事やら?です。

特技は「睡眠」、良いですね〜これが何時でも何処でもとなれば最強ですね。
しかしながら同じ場所、同じ姿勢で・・・娘さん・・・聖飢魔IIによって蝋人形 にされてなくて良かった〜(笑

旧葬儀会館の時は何事もなく、建て替え後からの怪異ですね・・・何かが良くない変化をしたのでしょうが・・・日常茶飯事で白装束の方々が訪問されるのも困り者ですよ(泣
そのご友人が無事で何よりです。

それでは、次回も怖くない話を楽しみにしております。
Posted by 中西 at 2017年02月10日 01:20
葬儀会館で思い出しました。
私がまだ小学校四年生だった頃の話ですが、道路を挟んで小学校の向かい側の空き地がもう少しで火葬場が建設されそうになったことがありました。流石に近隣の住民の反対にあって火葬場の建設は白紙になりましたが(その空き地は小学校専用のプールになりました)、もし火葬場が出来ていたら…。この話のような怪異に遭遇したかもしれません。
Posted by s at 2017年05月21日 22:19
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