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2017年02月20日

その道を走ってはいけない!

サインディスプレイ部 営業のKです。

今日は雨の1日でした。

私もかなり雨に降られましたので、少し風邪ぎみですかね。

しか~し、こんな事では、私の怖くない話にかける情熱が

くじけることはありませ~ん!

まあ、文章が書けなくなったと思ったら、何日か後には、

また書けるようになったりと・・・・・。

困ったもんですけどね(泣)

それでは、今夜も怖くない話、スタートで~す!



これは知り合いの女性が体験した話である。

彼女は、趣味と聞かれれば、走る事、と即答するくらいに走るのが好きである。

実際、そこそこ遠くまでわざわざ出かけていっては、地元主催のマラソン大会に

出るというくらいだから、本当に好きなのだろう。

だから、彼女は仕事から帰ってから、そのまま着替えて、約1時間ほど走った後、

風呂に入り夕食を食べる。

そして、朝はといえば、毎朝5時に起きて1時間ほど走ったあと、シャワーを

浴びて、軽い朝食を摂り、仕事に出掛けるというのだから、恐れ入ってしまう。

そんな彼女なのだが、いつもは、やはり女性であり危険である、という理由から

しょうがなく街中のそこそこ車や人も通っている道を走るのだが、やはり信号待ち

が有ったり、人や自転車を避けながら走らなければならず、いまひとつ楽しく

ないのだという。

だから、彼女は、仕事の帰り道などに、何処かに良いランニングコースは

ないものかと、常に探りを入れていた。

そんなある日、いつもとは違う道を車で走っていた彼女は、まさに理想どおりの

ランニングコースを見つける。

そこは、住宅街の中にもかかわらず、車の通りは少なく、信号もない。

しかも、まっすぐな道がどこまでも続いている感じであり、その道が何処へ

続いているのかは判らなかったが、

この道なら、きっと気持ちよく走れるに違いない、と彼女は確信した。

そこで、その日帰宅すると、さっそく着替えをし、昼間見つけた場所まで車で行き、

そこからいよいよ、彼女は走り出した。

残業のおかげで、時刻は既に午後10時近くになっていた。

走り出すと、その道は予想以上に走りやすく、そして気持ちが良かった。

これからは毎晩、このルートを走ろうと彼女は決心する。

しかし、こんな走りやすいコースにも関わらず、走り始めてから他のランナーとは

誰一人出会うことはなかった。

それどころか、通行人、車なども全く見かけなかった。

それでも、左右に民家が在り、心細いという気持ちはなく、むしろ、自分だけが

こんな素敵なコースを見つけた!という優越感に彼女の走る足には、更に力が入る。

そんな時、ふと、後ろから誰かが走ってくる足音が聞こえてくる。

とても軽快な足音であり、そして、その足音はグングンと近づいてきた。

抜かされる時に、挨拶しなくては・・・と彼女は思った。

しかし、その足音は、一定距離まで近づいた後、ずっと同じ距離を保って彼女を

追って来ているようだった。

自分よりもペースの速い相手に、後ろにつかれるのは、なにか急かされているようで

落ち着かない。

なので、彼女は、走りながら後ろを振り返り、

どうぞ、お先に行ってくださいね~、と言ってみた。

しかし、振り向いた視界には、誰もいない。

だが、相変わらず、足音だけはしっかりと聞こえてくる。

彼女は、何度か振り返ってみたが、彼女の後ろには、ただ暗闇が広がって

いるだけ。

彼女は、少し怖くなったが、そのまま走り続けた。

止まったら、恐ろしい事が起こりそうな気がしたから。

そして、その時、彼女はある事に気がつく。

左右に在る家が、どれも1つも明かりが点いていないのだ。

それは、まるで廃墟群の中を走っているようだった。

さっきまでは、どの家も明かりが点いていたのに・・・どうして?

彼女の不安は、更に高まる。

しかし、相変わらず、背後からは、はっきりとした走る足音が聞こえている。

彼女は恐怖で無意識のうちに、走るペースを上げた。

しかし、どんなにペースを上げても背後から聞こえる足音は消えなかった。

どうすれば?

彼女は必死に考えながら走った。

すると、突然、彼女の耳元で声が聞こえた。

おぶっておくれよ~、おぶっておくれ~

老婆の様な、しわがれた声だった。

その声を聞いて、彼女の恐怖は限界まで達した。

もう走るペースなど関係なく、ただがむしゃらに走った。

それでも、彼女の耳元から聞こえる老婆の声は消えなかった。

それどころか、何者かの手が彼女のウェアの背中を掴んでくる。

彼女は、老婆の霊が、自分におぶさってくる姿を思わず想像してしまう。

恐怖で声も出なかった。

そんな時、彼女は前方に何かの明かりが在るのが見えた。

あそこまで行けば助かるかも!

彼女は最後の力を振り絞って走る。

しかし、背中を掴んだ手の力は強く、なかなかスピードが出なかった。

それでも、彼女は走り続けた。

心臓が止まりそうなほどの速い鼓動を感じながら。

そして、ようやく彼女がその明かりの近くまで来た時、彼女は思わず立ち止まってしまう。

最後の望みだった、その明かりは、墓地の所在を示す看板だった。

そして、呆然と立ち尽くす彼女の背中に衝撃が走り、何かが覆い被さってきた。

やっとおぶってくれたのかい・・・・・

そう言って笑う老婆の声を聞きながら、彼女は意識を失った。

そして、それからしばらくして、通行人に発見され助け起こされた。

そこには、心配そうな顔で彼女を見つめる見知らぬ男性がいた。

そして、事情を話すと、彼女の車が停めてある場所まで送ってくれた。

その際、見えた窓の外の景色は、普通の民家が並び、明かりが灯り、そして

歩道には人、道路にも普通に車が走っていた。

まるで、狐にでも抓まれた感覚だったが、それでも背中には、あの老婆に

掴まれたときの痛みがしっかりと残っていた。

その後、無事、自宅までたどり着いた彼女は、その晩は恐怖で一睡も出来なかった。

彼女はその後も走ることを止めていないが、走るのは、いつもの賑やかな通りと

決めているそうである。

この道は、金沢市内に実在する。





Posted by 細田塗料株式会社 at 19:44│Comments(2)
この記事へのコメント
営業のKさん

こちら福岡も今日は雨風共に激しく、高速道路での運転に気を使う程でしたよ・・・気温は高めでしたが、寒暖を繰り返しながら本格的な春が訪れるのでしょうね・・・私の懐には何時も冷たい風か吹くだけ・・・もうええっちゅうねん!

皆さ〜ん!
Kさんが金沢の魑魅魍魎、狐狸妖怪、妖怪変化、百鬼夜行・・・後はえ〜と・・・とにかく金沢の裏側を暴露してますよ〜お気を付け下さいね(笑

学生時代は陸上部に所属、夜のジョギングはスピード感や距離感が掴みづらくトレーニングには不向きだ・・・と、単に臆病で恐がりなだけの私が持論を申しました(笑

おふんお婆さんと来れば、次ぎは抱っこお爺さん?
それでは、次回も怖くない話を楽しみにしております。
Posted by 中西 at 2017年02月20日 21:37
はじめまして。コメントさせて頂きます。
最新からここまで順番に読ませて頂きました。
この話しでも感じたのですが、体験した方は、
ある瞬間から異世界に入っているような感じになる事が時々ありますよね。
或いはある時点で意識だけが飛んで異世界を見るような。
これってどちが言い得てるんでしょう?
少し疑問に思ったので書かせて頂きました。
お体が元気になられることを祈っております。お大事に。
Posted by ひで at 2017年05月14日 08:49
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