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2017年02月21日

死者を生き返らせてはいけない!

サインディスプレイ部 営業のKです。

今日は本文が長いので、あまり余計な事は話さず、

さっさと始めますね!

それでは、怖くない話、始まります!



これは、俺の友人が体験した話である。

実は古来から、都市伝説を含めると、数々の邪法というものがあり、その中には

死者の魂を蘇らせる、という邪法も存在する。

例えば、四国にある八十八箇所の札所を通常は、1番~88番の順に回るところを

逆に88番から1番に向かって回るという逆打ち、という儀式。

これも、死んだ人の年齢の数まで、続ければ、死者が蘇るというが、例えば、

30歳で亡くなった人を蘇らせようとすると、単純計算で、30年掛かってしまう。

気の遠くなりそうな話だが、最愛の人を亡くした者にとっては、藁にもすがりたい

気持ちで、その邪法に入ってしまう者もいるのかもしれない。

が、今回話すのは、もっと簡単な方法である。

そして、俺の友人は、それを行った為に、大変な目に遭ってしまった。

今回の話はそういう話である。

彼は、結婚してすぐに子宝に恵まれ、元気な女の子を出産する。

初めての子供であり、そして女の子ということもあり、彼ら夫婦は、子供

を溺愛した。

欲しがる物はすぐに買い与え、常に目の届く範囲に置いて、娘を守っていた。

そうして、時は流れ、娘さんは中学3年になる。

学校でも品行方正、家でも家事をよく手伝い、明るく誰からも好かれる

そんな娘に育っていた。

しかし、娘は、ある日、突然、自殺してしまう。

遺書には、学校の先生や友達に対する恨みに加え、親に対する恨みも書かれていた。

彼らは、葬儀が終わってもまだ、娘が死んだという事実を認めることが出来ず、

きっと、誰かに殺されたに違いない、と事件性を主張した。

更に、遺書に自分達への恨みが書かれていた事に対しても、誰かの陰謀に違いない、と

全く受け付けなかった。

ただ、娘が彼らの目の前から消えてしまったという事実は変える事は出来ない。

彼らは、まるで生気が無くなったように、誰とも接触しない生活を送るようになる。

そして、それから2年位経った頃、彼から連絡が来た。

娘の誕生日のパーティをするので、是非参加して欲しいとの事だった。

他の数人にも、同じ様に招待の連絡をしたようで、すぐに彼らからも連絡が

入った。

皆、同じ考えだった。

死んだ娘の誕生パーティとは、どういう事だ?

しかし、彼らの生活を心配していた俺達は、全員がその誕生パーティなるものに

参加する事にした。

当日は、近くのホームセンターで待ち合わせして、車1台に乗り合わせて彼の家

へと向かった。

家に着くと、彼らは満面の笑みで迎えてくれた。

そして、リビングに通されると、凄まじく派手な誕生会の飾りに、俺達は

圧倒されてしまった。

そして、テーブルに料理が並ぶと、いよいよ誕生パーティが始まった。

テーブルには、1つだけの空席があった。

いや、空席というより、きちんと料理もケーキも並んでいるのだが、その席には

誰もいない。

やはり、亡くなった娘さんを偲んでの誕生会かと思っていると、どうやら

そうではないらしい。

そして、いかにも、その席に娘さんが座っているかのように振る舞い、誕生会

を進行していく彼ら夫婦。

俺達の中には、少しずつ違和感が広がっていく。

そして、俺達の中の一人が聞いた。

あのさ。この誕生パーティって、誰の誕生パーティなの?

すると、彼ら夫婦は、少し不機嫌な顔になり、こう返した。

勿論、うちの娘の誕生パーティに決まってるじゃないか?

今年でもう17歳になるんだから・・・・。

俺達は、全員が顔を見合わせた。

そして、俺は言った。

あのさ。ツライ気持ちは分るけど・・・・。

そろそろ、現実と向き合わないとな!

すると、彼ら夫婦は、椅子から立ち上がらんばかりの勢いで、こうまくし立てた。

お前らこそ、失礼すぎるだろ?

さっきから、此処にずっと娘が座ってるじゃないか?

あっ、ほら、娘が怒ってるよ!

そう言われ、俺達は全員、その場から退散した。

そして、帰り道に友人達とファミレスで話し合い、そして、もう少し様子を見よう、

という結論に達した。

ただ、俺は、あの家に居たときに感じた妙な違和感、まるで何かに見張られている

かのような嫌な視線が気になっていた。

そして、それから2ヶ月位が過ぎた頃、誕生パーティを開いた彼から連絡が来た。

家ではなく、外で会いたいとの事だった。

勿論、俺は即答で承諾し、彼と、とある喫茶店で会う事にした。

喫茶店で待っていると、彼が少し遅れてやって来た。

2ヶ月前よりも、かなりやつれているように見えた。

そして、そこで語られた事が、以下のような内容だった。

彼ら夫婦は、娘さんが自殺してから、それこそ、後追い自殺寸前まで苦しんだ。

が、彼らの出した結論は、どうしたら娘を蘇らせる事が出来るか!という事だった。

そこで、色んな書物や、邪法の能力者などから、何とか、娘を蘇生させる邪法

を知ることが出来た。

それは、ここには書かないが、娘に対する強い思いがあれば、誰にでも出来る

簡単な方法であり、年月も費用も必要としない。

しかし、その為には、それを行う者は、人間としての生活、そして道徳、理性

の全てを捨てなければいけない程の邪法であり、普通はそこで思い留まる。

だが、彼らはそれを実行に移してしまった。

そういう話だった。

ただし、それをやっても、本当に娘さんが蘇る確立など、本当に低いもので、

娘さんが蘇ったように感じたとしても、それは、実は他の邪悪な悪霊が、娘さん

の霊魂を利用している場合が殆どなのだが、彼は今になって、もしかすると、

ソレは娘ではないのかもしれない、と疑問をもってしまい、そうなって初めて、

自分達が犯した大罪に気付いたということだった。

しかし、奥さんはまだ、それに気付いていないらしく、更に違和感を感じている

彼に対する監視の目が凄いとの事だった。

そこで、いつものように、霊能者のAさんに、その喫茶店まで来て貰う事にした。

忙しいから無理という、Aさんを何とか説き伏せて、喫茶店で待つ事に。

すると、予定よりも、30分以上遅れて、Aさんが登場した。

そして、開口一番、

喫茶店の入り口に、覗き込んでる悪霊がいたので、しょう消滅しときました!

相変わらずのAさんに、何かホッとしてしまう。

そして、Aさんは、俺の向かいに座る彼を見るなり、急に怒り出す。

そして、話は何も聞いていないにも関わらず、

はじめまして・・・の人に、こんなキツイ事言いたくないんですけどね。

何考えてるんですか?

人間の死なんて、そんな簡単に誰かがどうこう出来るものじゃないんですよ!

はっきり言って、娘さんは、行き返りたいなんて微塵も思ってません。

というよりも、貴方達、両親の事が心配で、まだ成仏出来ていないんです。

これだけ言うと、突然、店の人を呼び、チョコパフェを注文するAさん。

そこからは、小声で、こう話した。

貴方達がやったことは、昔から存在する降霊術の1つなんです。

でも、集まったのは娘さんの霊ではなく、悪霊ばかり・・・です。

しかも、凄い数の悪霊が代わる代わるに娘さんのフリをして、貴方達夫婦を騙して

ずっと、貴方の家に住み着こうとしています。

勿論、貴方と奥さんに取り憑いて・・・・。

だから、一刻も早く何とかしないと、大変な事になるんです。

それだけ言うと、Aさんは運ばれてきたチョコパフェを一心不乱に味わった。

そして、食べ終わると、

何処かへ電話をかけて、そして喫茶店の本棚から漫画を持ってきて、こう言った。

応援を頼みました。

1人では数が多過ぎるので・・・。

今日、終わらせちゃいましょう!さっさと。

そして、持ってきた漫画を読み出した。

心配そうな顔の彼に、

まあ、そういうことらしいから、もう心配しなくて良いよ。

と言うと、彼は

本当にすまん。この恩は必ず返すから!

そう返してきた。

恩とか、そういうの関係ないから・・・と言おうとすると、すかさずAさんが、

とりあえず、このチョコパフェの代金、お願いしますね~と返した。

何とも言えない不思議な空気が流れたが、そうこうしていると、

1時間くらいで、Aさんが頼んだという助っ人がやって来た。

1人は以前会った事がある女性で、もう1人は初めて見る女性だった。

2人が来たのを見て、Aさんが、

それじゃ、早速行きましょうかね!

と重い腰を上げた。

彼の家には、Aさんの車に全員が便乗して向かった。

なんでも、悪い霊が近寄れないように、御祓いをしてあるとの事だった。

彼の家に到着すると、何故か急に天候がわるくなり、強い雨が降りだした。

そして、もう夕暮れ時だというのに、家の中には一切明かりが点いていない。

まず、彼女らがやった事は、家の周りに結界を張ることだった。

そして、それは家に悪霊を入れない為のものではなく、家から悪霊たちを

外に逃がさない為のものだという。

先程は呑気な顔をしていたAさん他2名の女性も、かなり緊張した顔つきになっている、

大丈夫なの?

そう聞く俺に、

さすがに数が多いですからね。でも、何とかしなくちゃいけないので・・・。

そう返してくる。

彼を先頭に家の中に入ろうとすると、家の鍵が掛かっていない。

留守なのかな?

という俺に、

相変わらず、平和な思考回路ですよね?と冷たい目で見返される。

家の中は、外と比べてもかなり暗い。

彼は、家の照明をつけようと、スイッチを押す。

しかし、電気は点かなかった。

何ならもっと明るい時に出直す?

と聞く俺に、

暗いほうが面白いものが見られるかもしれませんよ、と意味深な発言で返すAさん。

俺達一向は、そのまま、家の廊下を進み、リビングへと進み、ドアを開けた。

そこで、俺は思わず、え?と言ってしまった。

暗いリビングのテーブルに、間違いなく、死んだはずの娘さんが座っていた。

そして、こちらを向いて、不気味な笑みを浮かべる。

首を左右に振ったり、ありえない角度に曲げて見せたり、とホラー映画さながらの

光景に俺と彼は、たじろいでしまった。

しかし、俺達の背後から割り込むように前に出たAさんが、

ほんと、どうしようもない連中の集まりだよね。

そんな、安っぽいB級ホラーなんかで、怖がる奴なんていないんだよ!

と、その娘さんらしきものに担架をきる。

いや、実際、怖がってるのが、ここに2人ほど居ますが・・・・。

それに、Aさんは、確か、怖くてホラー映画は見られないはず・・・・。

という思いもあったが、その場では、口に出せるわけもない。

ただ、実際に想定していた悪霊よりも、タチが悪い霊らしく、俺達は彼女の車の中で

待機するようにいわれ、そそくさと、玄関に向かった。

しかし、今度は玄関が開かない。

リビングでは、既に何か除霊のようなものが始まっているらしく、誰も助けては

くれなかった。

その時、廊下の向こう側から何かが俺達に向かって突進してきた。

手には包丁のようなものを持っている。

俺達は、なんとか、それを2人掛かりで押さえ込むと、それは彼の奥さんだったが、

既に憑依されているのか、見る影も無い不気味な顔になっている。

すると、今度は、廊下をスルスルと滑るように近づくものがあった。

どれも、娘さんの姿をした女達だったが、その顔はどれも、醜く崩れ落ちており、

俺達は、いよいよいピンチになってしまう。

すると、Aさんの友達が、凄い勢いで走ってくる。

そして、何かの言葉を浴びせると、それらは、ユラユラと消えていった。

世話焼かせないでくださいね!

そう言って、元のリビングへと戻っていく。

霊能力のある女性は、俺の知っている限り、全て口が悪いのは、気のせいなのか?

そして、玄関は、普通に開き、俺達はAさんの車の中へと避難した。

そして、それから2時間ほど経過した頃、Aさん達が、いかにも疲れた~という

顔をして、玄関から出てきた。

そして、その後ろには彼の奥さんも一緒にいるようだった。

もうすでに、いつもの明るい奥さんに戻っている。

それから、家の中で、Aさん達が、彼ら夫婦に対して、死というものについて

長々と説教して、俺達は、彼の家を後にした。

車を停めている喫茶店まで着くと、再び、何か奢れというので、好きな物を

どうぞ!と言ったのだが、3人揃って、パフェを注文し、除霊すると疲れるから、

甘いものが必要なんですよ!と言っていた彼女らの言葉には説得力が微塵も無かった。

それから、今度、何かちゃんとしたものを奢るという約束をさせられた後、

俺も解放された。

この蘇りの邪法は実在する。




Posted by 細田塗料株式会社 at 19:42│Comments(5)
この記事へのコメント
Kサマ

ご無沙汰してます。
元気そうで何よりです(^^)

蘇りですか。。。
正直言うと、出来る事ならもう1度話がしたいと思う人はいますが。
蘇らそうと思ったことも有りませんでした。
もちろん、そんな儀式が有ることも知りませんでしたが。。。
「つなぐ」って映画知ってますか?
亡くなった人に生きてる間に1度だけ逢えるのですが
そんな心が温まるような事はやっぱり映画の世界だけですね。
いつもギリギリの所で護られているKさん。
無理なさらないで下さいね。
いつも楽しませて頂きありがとうございます。
長々とコメントごめんなさい。
これからも楽しみにしています
Posted by ファン子 at 2017年02月21日 20:47
営業のKさん

今日の福岡の風は、冷たかったですよ。

映画「ペットセメタリー」を思い出しましたよ。
死者の蘇りを行う・・・切なくもあり空しくもある、本当に人間は罪深い生き物ですね。

私もこれまで、様々な死に直面しましたが、生き返って欲しいとは願いませんでした・・・夢でもし逢えたら、声を聞かせてよ・・・くらいですかね(その願いも叶いませんけど)。

死から学ぶ事も沢山有りますよね・・・生まれて来た事、今生きている事の素晴らしさ、そしていずれ、自らも死と言う役目を果たさなければなりません。
さぁ〜明日も頑張るぞ〜(笑

それでは、次回も怖くない話を楽しみにしております。
Posted by 中西 at 2017年02月21日 21:24
k様
霊も怖いけど生きてる人の執念も凄いですね・・・
死を受け入れるというか理解するって奥が深そうですね。
映画の死国を思い出しました。
Posted by ちんぱん at 2017年02月22日 21:16
再びコメントします、通りすがりです。
コメント欄に依れば皆様色々な映画を思い出されたようですが、私が思い出したのは今昔物語の巻十九、その二話目にあたる『参河守大江定基出家せる語』でした。愛する妻の死を受け入れられなかった大江定基という男の話です。

余談ですが、映画『ツナグ』の原作は、メフィスト賞でデビューされた作家・辻村深月さん。
私はそのデビュー作『冷たい校舎の時は止まる』以来のファンだったりします。
興味のある方は是非(漫画版もありますが、小説の方を!)ご一読くださいませ……
Posted by 通りすがり at 2017年05月25日 21:51
Kさん
こんばんは(^ ^)

バックナンバーを
拝見しています。
一度目より二度目、
二度目より三度目と
拝見する度
新たな気づきもあり
Kさんやコメントされてる皆さんとのシンパシーを感じています(勝手に感じてスミマセン)
皆さんに教えていただいた映画や本を是非探して見ます。

一度だけでも逢いたいと願う人が居るけれど
叶うことはなく
それだけに命の大切さを感じています。
ブログや皆さんのコメントを拝見して
今、生きている事に感謝を感じました。
Posted by とも at 2017年08月16日 21:32
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