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2017年02月25日

能登の通夜に出るのは・・・・。

サインディスプレイ部 営業のKです。

今日は仕事でした。

ところで、昨日はテンション低く、弱音を吐いてしまい、

申し訳ありませんでした。

コメントでも色々と助けられ、既に立ち直っております!

ということで、今夜も片町1人飲みです。

まあ、酒でも飲まないとやってられませんからね~

ちなみに、そんなに強くないです。

という訳で、今夜も怖くない話、ぶちかましましょう!

乗ってるか~い?

それでは、始めます・・・・・・。



これは俺が体験した話である。

ある時、俺の叔父が亡くなり、その通夜と葬式に参列する為に、俺は妻と

まだ小さかった娘を連れて、能登のとある町へ向かった。

俺の母親は、能登のとある田舎町出身であり、そこにある本家には、もう既に

叔父夫婦しか住んでいないという状態であった。

どこの過疎地でもそうかもしれないが、その地域に住む者は、就職で都市部に

出るか、結婚して都市部に出るか、の二通りが殆どであり、若者がとても少ない

町になってしまっていた。

とはいえ、叔父の葬儀ともなれば、全国に散らばっていた親戚一堂が、その場に

集まり、とても賑やかな葬儀になっていた。

俺も久しぶりに合う従兄弟達とついつい盛り上がってしまったのを覚えている。

しかし、通夜が始まると、様子は一変してしまう。

一体どこからこれだけ大勢の人間が集まったのか、と思える程の村人達が、

集まり、広い本家ですら、手狭に感じるほどだった。

ちなみに、この辺りの村では、通夜は自宅で、そして本葬は公民館で、というのが

一般的だった。

実は、本葬でも、ある種のドタバタがあったのだが、今回書くのは、通夜に

起こった奇妙な出来事についての話である。

それだけ大勢の人が集まった通夜であるが、どうやら通夜に参会した者は、

基本的に一切喋ってはいけないのだそうだ。

だから、人は溢れかえっているのに、何故か不思議なくらいの静かさがあった。

実際は、小声で喋る者も居たのだが、やはり年配の者に注意されて、黙り込む。

逆にいえば、年配の者、つまり、その地域で執り行われる通夜に、何度も参加

しているような者は、異常なくらい厳格に口を開くのを拒んでいた。

そんな妙な空気が流れていると、そのうちにお坊さんが1人だけ来て、お経が始まる。

そして、大きなザルのような物が参列者の所に回ってくる。

それは、通夜が始まる前に教えられていたから、すぐに対応できたのだが、要は

参列者は、そのザルの中に手持ちのお金を入れて、故人が亡くなってからの三途の川

の渡し賃として使ってもらうのだそうだ。

そんな習わしを知らない者には、対応できないような、その地域だけのルールと

いうものが存在しているのは興味深かった。

実際、そこに参列していたものは、老若男女すべてが手持ちのお金をそのザルの中

へ投げ入れていた。

そして、異常だったのが、そこからである。

しばらくお経を読んでいたお坊さんが、急にお経を止め、こちらに振り向き、

何やら深刻そうな顔で語りだした。

そして、何を言ったのか、といえば、つまり、故人(叔父)は、とある魔物が

魂を持ち出そうとして、この家に入ろうとしています。

ですから、私達、お寺の者は、交替で明日の本葬が始まるまで、ずっとお経を

読み続けなければいけません。

そして、その魔物は、もうしばらくすると、この家に入ってきますので、

もしも夜通しの参列が無理な方は、今ここでお帰りください。

なお、親族の方は、故人を護る為に、身をもって夜通しのお経にご協力

ください。

こんな内容だった。

最初は、田舎の通夜にしては、なかなか面白い趣向だと思い、興味津々で

様子を伺っていたのだが、参列者の様子、そして親族の様子を見ていると

どうも、冗談ではない、というのが伝わってきた。

そこで、血のつながりの無い、妻と娘は、宿泊先のホテルに帰らせた。

そんなこんなで、結局残ったのは、親族全員、約20名と勇気ある近隣住民

の方3名ほどだった。

そうしていると、交代要員のお坊さんも到着し、そこで、残った者達に、お坊さん

より説明が始まる。

もうすぐ此処に、魑魅魍魎の類がやってきますが、もしも、それに気付いても

決して声を出さないように!

声を出してしまうと、此処に居る全員が危険になるのはもとより、故人の魂も

間違いなく地獄へと連れ去られてしまいますから。

そんな説明だった。

そして、説明が終わると、お坊さん達は、さっさとお経を再開する。

俺は、といえば、まだ半信半疑であり、怖いというよりも、明日の朝までずっと

正座してお経を聞かなければいけないという事実にうんざりしていた。

それでも、親族が故人を護らなければいけないといわれては、断るわけにも

いかず、俺は暇つぶしに渡されたお経の本をダラダラと読んでいた。

そして、どれくらい時間が経った頃だろうか。

突然、酷い耳鳴りがして、俺はハッと顔を上げた。

すると、玄関のほうから、通夜が行われている部屋の中を覗きこんでいるモノが

いた。

上手く説明できないが、セミのような顔に髪が生えており、体には何も着ていない。

その体というのも、まるでエジプトのミイラのようなものであり、そしてその細い

手足は異常に長く、身長も天井に着きそうなくらいだった。

そして、それが、ノシッノシッと畳の上を歩いて、お坊さんの方に近づいていく。

不思議な事に、誰も気付いていないのか、参列者はもとより、親族の者も誰一人

驚いたそぶりをする者はいなかった。

そして、その謎が判ったのが次の瞬間。

参列者の1人が、眠りに落ちるように、その場に崩れてしまう。

そして、座ってはいるものの、その場で俺以外の人間が眠っている事に

気付かされる。

それが、お坊さんの前を堂々とすり抜け、そして故人の棺おけの前で屈みこんだ。

そして、おもむろに、棺おけを開けると、どうやら叔父の顔をじっと見ている

ようだった。

俺は、呆気にとられてしまい、ただ呆然とその一部始終を凝視していた。

すると、ソレは、突然振り返り、参列している者達の方を睨みつけた。

そして、ヌッと立ち上げると、参列者の顔を1人ずつ覗きこんでいく。

しかし、その状態でも、参列者の誰もが、そりバケモノの存在に気付くはずも

なく、その場で眠り続ける。

だから、俺も、その場は、眠ってやり過ごそうと考えた。

何故なら、あんな顔ですぐ近くから覗かれて、平静ほ装う自信など無かったから。

俺は目を閉じた。

何故かお経を読む声が心地よく、俺は本当にも無理に落ちそうになる。

そして、長い時間が経過したようにも感じられ、俺はそうッと目を開ける。

すると、そこには先程のモノが、俺の目の前におり、首をかしげるようにして、

俺の顔を覗き込んでいた。

たぶん、小さく、ヒッという声は出たと思う。

が、心霊体験を数多くこなしてきた?俺は何とか悲鳴を上げることはしなかった。

そして、それからも、しばらくの間、俺の顔を覗き込んでいたソレも、急に立ち上がり、

そして、そのまま玄関のほうへと歩いていき、そこで消えた。

それから、10分くらい経過した頃。

俺も既に我慢の限界に達していたのだが、お坊さんが突然、お経を止めて、言った。

もう大丈夫です。よく頑張りました!

この声に、皆、びっくりしたように起きていたのだが、その後、誰に聞いても、ソレ

の姿を見たものは、居なかった。

ただ、お坊さんが帰り際、俺に言った一言が記憶に残っている。

よく頑張りましたね。あのモノは、故人の代わりに貴方を連れて行こうとした

みたいですが、どうやら貴方は何か強い物に護られているらしい。

とにかく良かったです。無事で。

こう言われて、やはりあれは夢ではなく、俺以外に、お坊さんにも見えていた

のだと気付かされた。

この地域の通夜でも、ソレが出るのはとても珍しい事らしい。

この特殊な通夜は実在する。




Posted by 細田塗料株式会社 at 17:01│Comments(3)
この記事へのコメント
営業のKさん

風はまだまだ冷たく、路面が凍結している阿蘇山外縁、地震で隆起陥没した道路は復興には程遠い・・・迂回を重ね現場到着、無事仕事を終えて帰還出来た事に感謝です。

これまた、物凄い体験ですね。
お通夜の席に表れた異界の使者のその容姿、まるでバルタン系の異星人じゃないですか(泣
そんな事が現実にあるんですね・・・海に近い立地、漁師町故の怪異なんでしょうか?

強い力で守られ生かされているKさん、幾多の危機は有りましたが、私もこの歳まで生かされているのは、何かしらの理由があるのでしょうね・・・改めて、出来る事を出来るだけ頑張ろうと決意した次第です。

それでは、次回も怖くない話を楽しみにしております。
Posted by 中西 at 2017年02月25日 19:37
k様
凄いじゃないですか!!
他の方には見えないのにk様とお坊様だけ見えるなんて・・・
k様はやりたくないだろうけど開山して寺を構えたらどうでしょう。
会社名とって細塗寺なんてゴロも良さそうだし・・・・
最近若い方が寺に行って写経や座禅、更に寺コンなんて行事もるみたいですよ
Posted by ちんぱん at 2017年02月25日 22:17
去年能登有料が解放されてから、ドライブがてら気多大社参拝帰りに古墳の湯に浸かりに行ったり、夏には和倉温泉の花火を見に行きましたね。他にものんびり見て回りたいとこが沢山あって、いい処です。
でも古墳もあるぐらい、長い歴史の中で伝承されてきた土着の魔物は、手強いですかね?お坊さんにも封じきれない、退治できない流れ者。太古の昔に大陸から渡ってきたのか?じょうしゅうえん?旅館のCMで陣太鼓叩くお面のモノも、水木シゲルが描く外国の妖怪っぽかったりなんて。
怖い話なんだけど、ファンタジーな、うまく言えないけど、好きな話です。
Posted by ポン太 at 2017年02月28日 03:29
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