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2017年03月11日

昔其処にはドライブインシアターがあった。

サインディスプレイ部 営業のKです。

相変わらず、体調が悪いです。

にもかかわらず、部屋に篭もって怖くない話を

せっせと書いている私は変人なんでしょうね?

ということで、変人がお送りする、怖くない話、

今夜もスタートです。

どうぞ~



これは俺の友人が体験した話である。

以前、石川県にもドライブイン・シアターなるものが存在した。

車に乗ったまま、映画を鑑賞出来るという画期的?なシステムであった。

現在でも全国にはまだドライブイン・シアターが残っているらしいが、

石川県のそれは、話題性だけが先行し、結局短い期間だけの営業で

終わってしまったのだが・・・。

そのドライブイン・シアターを友人が鑑賞した時の話である。

石川県のソレは、車で指定枠内に車を停めて、FMラジオで音声を

聞きながら巨大スクリーンの映像を見る、というものだったらしい。

勿論、1人で観ている人もいたのかもしれないが、実際にはカップルでの

利用が殆どだったらしく、彼もその時は彼女と映画を楽しんだ。

ただ、本当かどうかは定かではないが、その指定枠の中には、ある理由から

使用を控えている枠もあったのだという。

ただ、利用者が多い場合には、やむを得ずその枠を利用する事もあったそうで、

その日は彼がその枠に当たってしまった。

その理由とは、怪奇現象が起こるから・・・というものだった。

そして、そんな事は露知らず、映画が始まる前から、イチャイチャとまるで

別の場所でも来たかのように、楽しい時間が過ぎた。

だが、いよいよ映画が始まると、ついつい映画に集中してしまい、のめり込んでしまう。

そして、そんな時、突然、トントンと窓がノックされた。

係員の人かと思い、

はい?

とぶっきらぼうに返事し、窓を開けた。

すると、年齢不詳で汚い身なりの女が、車の中をジロジロと見回しながらこう言ってきた。

私の車知りませんか?

彼は、変な奴が来たとばかりに、

いや、知らないけど!

と睨みつけると、その女は、他の車の方へと行ってしまった。

彼と彼女は、

変な奴だったね。

と言いつつ、再び映画の画面に集中する。

それから、どれくらいの時間が経った頃だろうか。

実は、彼はその間も、

このシーンって予告編のCMに使われてなかった?

とか

この俳優って、あの映画にも出てたよね?

とか、問いかけていたのだが、彼女からの反応は一切無かった。

だから、彼は、

どうした?気分でも悪いの?

と言いながら彼女の方を見た。

その瞬間、彼は心臓が止まるかと思った。

なんと、そこには知らない女性が助手席に座っていた。

その女性は、無表情のまま、まっすぐ映画の画面を見ている。

彼は、混乱した頭で色々と考えた。

横に座っている女は誰だ?

彼女は車に乗ってから、一度もドアを開けてはいない。

それなのに、横に居る女性は、間違いなく別人。

着ている服も全て同じなのに、背格好、そして何より横顔が全く違う。

だとしたら、彼女は、どこに行ってしまったのか?

考えれば考えるほど、答えが見つからなかった。

彼は、突然、知らない女が隣に座っている恐怖と説明の出来ない現状に

途方に暮れてしまい、とにかく一度、車外に出て、この場から逃れようと

考えた。

そして、隣に座る女に気付かれないように、出来る限り静かに車のドアノブを

引いた。

しかし、ロックが掛かっているわけでもないのに、ドアはびくとも動かない。

彼は焦り、ドアノブを何度も引いた。

しかし、結果は同じだった。

彼は逃げ場のないピンチにある意味、パニックになっていたのかもしれない。

彼は突然、窓から逃げようと、車の窓を開けた。

しかし、何度レバーを押してもパワーウインドウは反応してくれなかった。

そして、彼は恐る恐る隣を見た。

すると、助手席に座る女は、首だけを彼の方へと向けて、そして恐ろしい形相で

彼の顔を見つめていた。

彼は一瞬、ヒッと声を出してしまう。

しかし、すぐにその場を取り繕うと、こう言った。

いや、熱くってさ。何か。だから夜風にでも当たろうかと思って・・・。

だが、女は相変わらず無言のまま、怖い顔で彼を見ている。

彼は視線を映画に戻した。

すると、映画のスクリーンに映されている映像がおかしかった。

そこには、暗闇の中、燃える一台の車が映し出されていた。

これは何の場面なんだ?

彼は思ったという。

すると、突然、助手席に座る女が口を開いた。

凄く熱かったんだ。

でも逃げようとしたけど逃げられなかった・・・・

私は全然悪くないのに・・・・・

自殺じゃない。殺されたんだ・・・・・

だから、絶対に許さない・・・・

だから・・・・

ここに停まっていた私の車、知りませんか?

こう言った。

地獄から湧き上がるような低い声だった。

彼は何の事を言っているんだ?

と思ったが、何も言い返す事は出来なかった。

すると、何やら車の中が暑くなっているのに気付く。

そして、次の瞬間、車の回りが炎に包まれる。

そして火は後部座席にも移り、どんどん燃え広がり、それに従って、車内は、

堪えなれないような熱さに包まれた。

彼は必死にドアノブを引き、窓を叩き割ろうと試みるが、びくともしない。

車内の天井も、どんどん火が回り、そして嫌な臭いの煙に満たされていく。

この時、さすがに彼も初めて声を上げる。

おい!

そして、隣を見た。

すると、隣の女は、彼を見て笑っていた。

そして、笑いながら、女の体は火達磨になり、皮膚は焼け爛れ、髪も全て燃え落ちていく。

彼は悲鳴を上げそうになったが、彼自身も同じ状況にある事を実感して、何とか

車内から脱出しようと試みた。

窓を足で蹴り、物を使って叩いた。

しかし、相変わらず、逃げ道は確保できない。

その時、彼は気付く。

既に自分の体も炎に包まれている事に。

しかし、不思議と痛いとか熱くて堪えられないという感覚は無かった。

しかし、炎は確実に彼を包み、そして彼の皮膚を焼き、髪の毛を焼き、そして

どんどん焼け爛れ、皮膚が溶け落ちていくのが見えた。

しかし、彼は既に動く力さえ無くなった体をシートに横たえたまま、

このまま死ぬのか?

と冷静に感じていた。

そして、助手席で完全に焼け、炭化した女が笑っているのをぼんやりと

見つめながら、そのまま意識を失った。

そして、次に彼が目を覚ますと、そこには彼を心配そうに揺り起こしている

彼女の顔があった。

彼は何がなんだか理解出来なかった。

そして、

どうしたの?

せっかくの映画の最中に寝ちゃうなんて!

もう映画終わっちゃったよ!

と言って笑う彼女をみて、

あれは夢だったのか?

それにしても助かって良かった、と実感した。

そして、後日談になるが、彼がその夜、車を停めた指定枠は、いつもは使用

していない枠番号だということが判った。

そして、更に、細かい場所はわからないが、その場所の辺りで、以前、車から

焼身自殺の女性の遺体が見つかったという事件があった事を知った。

彼はその後、二度とドライブイン・シアターを利用する事は無かったが、今でも

たまに、車の中で焼かれていく夢を見るという事だ。

このドライブイン・シアターは実在した。




Posted by 細田塗料株式会社 at 20:45│Comments(3)
この記事へのコメント
k様
体調悪いのにありがとうございます。
彼女が隣にいるにもかかわらず友人だけに霊が見えてるなんて・・・
どこに行っても出るときは出るんですねぇ・・
波長があってしまったのかわかりませんが。
Posted by ちんぱん at 2017年03月11日 22:32
営業のKさん

気候は良いものの、私の体調もいまいち・・・利き手の手首と肘が悲鳴をあげています(笑
今月の仕事を乗り切れば・・・愛車V-maxに野営道具、そして携帯ラジオと読みかけの本をお供にして当てのない旅に出る・・・なんて夢を見る酔っ払い親父でした(笑

>ドライブインシアター

懐かしいですね〜神戸じゃポートアイランドにあったはず・・・入場した事はありませんが。

彼女と映画鑑賞、楽しい一時を過ごすはずが、そんな体験をするなんて・・・現実ではないものの、自らの肉体が燃え落ちる様を見てしまうなんて・・・そのご友人の無事が何よりです。

それでは、次回も怖くない話を楽しみにしております。
Posted by 中西 at 2017年03月11日 22:49
Kさんこんにちは、
昨夜飲みに行って霊感のある娘に会って色々話をしてきました。

彼女の体験談や霊能力の話しを沢山してくれました。
その内容は、Kさんがここで話してる内容とほとんど同じでした(汗)

この事を書いて良いかと聞くと「全然問題ないよ」と言ってましたので書いています。
で、その娘にブログ見たか?と聞くと、
「見てないよ、絶対見ない!」と言ったので、
何故?って聞くと…
以前、Aさんが言ってた様に「怖い事には関わりたくないから」と、そして「心霊スポットなんて絶対行きたくないし!」と言ってました。
私の地元にもそう言った場所が結構あるし、ここだけは絶対行っちゃダメって場所を3カ所教えてくれました。
その内の2カ所は若い頃面白半分で行った事もあり、
背中に寒気が走りました(泣)

まだまだ、続きあります(^^)/
Posted by T at 2017年05月23日 12:11
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