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2017年04月04日

金沢の住宅密集地での怪異!

これは俺の友人が体験した話である。

彼は金沢市内の住宅密集地に住んでいる。

しかも、かなり古い町並みということもあり、隣の家との間隔が1メートル

未満というパターンも当たり前なのだという。

実は彼は俺とはバンド関係の友人になるのだが、バンドは違うが、担当が

同じギターということもあり、よく一緒に練習したり、飲みに行ったりした。

そして、彼は俺とは違い、とても練習熱心であり、仕事から帰宅すると、

必ず寝るまでの間に1~2時間くらい、毎日練習を欠かさなかった。

なんでも、一日でも練習を怠ると、指が上手く動かなくなってしまうらしい。

そんな練習熱心な彼だが、やはり住宅密集地ということもあり、いつも

ヘッドフォンを付けて、外部に音が漏れないようにして練習していた。

一度、隣の家から苦情が来た事があるそうで、それ以来、練習にはヘッドフォン

が必須になっていた。

しかし、ある年、隣の家の家族が、突然夜逃げのようにして居なくなってしまった。

ご近所では、失踪したとか、事件に巻き込まれたとか、色々な噂が飛び交ったが、

確かに家財道具を置きっぱなしにして、家族が完全に居なくなってしまったそうであり、

その家の2階の部屋の窓が、いつも彼が練習している部屋の窓から1メートルも

離れておらず、家の主が不在の家に残されたままになっている家財道具が、はっきりと

見えるとの事であまり気持ちの良いものではなかった。

そして、彼の家の隣に住む家族が消えてから、ちょうど1年後。

隣の家は、古い建物という事もあってか、未だに買い手がつかず、空き家のままに

なっていた。

彼がいつものようにヘッドフォンを付けてギターの練習をしていると、何故か

その日はやけに蒸し暑く感じたらしく、彼は、いつもは閉じている窓を開けて

外の風を入れようとした。

そして、窓のサッシを一気に開いた。

その瞬間、彼は固まってしまった。

なんと、そこには、空き家になっている隣家の窓から、こちらを見つめる女性が

立っていた。

窓と窓の間隔は1メートルも無いので、彼には、その様子がはっきりと見えた。

もう夜も遅いというのに、相変わらず隣家の家には明かりは点いておらず真っ暗な

状態だった。

そんな真っ暗な家の2階の部屋に、知らない女が立っているのだから、誰でも

驚いてしまうだろう。

彼も、ヒッと大きな声を出してしまう。

そして、自分を落ち着かせ、もう一度、確認してみる。

その女は、真っ白なワンピースを着ており、背後の闇から浮かび上がっている

様に見えた。

そして、その顔は、ガリガリに痩せ細り、その目には白い部分は存在しなかった。

ワンピースの袖から垂れ下がる腕が、異常なくらい、細かった。

そして、そんな容姿の女が、真っ暗闇の中で微動だにせず、ジッと彼の顔を

見つめていた。

彼は、あっ、すみません。

と言って、すぐにでも窓を閉めたかった。

しかし、まるで蛇に睨まれた蛙の様に、全く身動きが出来なかった。

彼の頭の中は、恐怖でいっぱいになってしまい、それでも必死で、その女を

睨み続けた。

視線を外してはいけない!

ずっと見続けなければいけない!

と彼の本能が、彼にそう警告していた。

目を離したら殺される・・・

それが彼の恐怖を更に駆り立てた。

彼は必死に、その女を見続けたが、それにも、やはり限界はあった。

彼は、一瞬、瞬きをする位の時間、その女から視線を外した。

そして、次にその女を見た時、それはもう彼の目の前まで近づいていた。

隣家のサッシから、彼の部屋のサッシに飛び移ったかのように、その女は、サッシの

縁にしがみつくようにして、彼の目の前まで近づいていた。

その顔は、ニンマリと笑っている様に見えた。

しかし、その女と彼との間には、まだ網戸が残されており、間に網戸とはいえ、

何かが隔てている事が彼の精神を何とか保たせていた。

しかし、これらよって、女が彼の部屋に入ろうとしている事は明白であり、彼は

更に恐怖した。

しかし、その絶対絶命の状況が彼を開き直らせたのも事実であり、彼は、なんと

その女を罵倒し始めた。

視線を外せない以上、彼に出来るのはこれくらいのものだった。

彼は、それこそ、ここに書けないくらいの暴言や汚い言葉を連発し、その女に

浴びせた。

しかし、その女は、ただじっと彼の顔を見つめながら、その暴言を聞いていた。

そして、それから数分後、その女は、一気に隣家の中へと吸い込まれるように

消えた。

助かった・・・・

と思い、窓を一気に閉める彼。

そして、ホッと深呼吸した瞬間、彼の背後から、女性の声が聞こえた。

お前の家族も、あいつらと同じように連れて行く・・・・

そう聞こえた。

そして、慌てて振り返った彼の眼には、スーッと彼の部屋の壁の中へと

消えていく、先程の女が見えた。

いまのところ、彼や彼の家族には何も起きていないが・・・。

彼は、その時、聞いた言葉がずっと耳から離れず、毎夜、眠れない夜

を過ごしている。

この家は、金沢市の中心部に実在している。




Posted by 細田塗料株式会社 at 20:44│Comments(2)
この記事へのコメント
営業のKさん

こちら福岡では、最高気温は20度越え・・・だったかも知れませんよ。

そして、仕事終りからの道中、訪れたいラーメン屋さんがあったのですが、30分ほどさ迷った挙げ句、目的のあっさりコク深豚骨ラーメンを味わう事が出来ませんでした(泣

近況報告から続く怖くない話の構成・・・じゃない事に不安を覚えますが、大丈夫ですよ、気にしません(笑

その亡者は何様ですかね・・・彼方側の道理は分かりませんが、本当にその家の住人を連れて行ったなら、許せないですね・・・と言っても私にはどうする術もありませんが(泣

それでは、次回も怖くない話を楽しみにしております。
Posted by 中西 at 2017年04月04日 21:22
その女性の霊二度と現れないでほしいですね。
それにしてもいつも思うのですが成仏できない霊も苦しいだろうに現世に執着するんですかねー
成仏したくてもできないのならかわいそうです。
逆に成仏なんてそっちのけで恨みをぶつけたい欲求もあるのかなぁ
自分は死んだら「現世あばよ!」でさっさっと成仏したいです。
どういう死に方するかはわからないですけど・・・
Posted by ちんぱん at 2017年04月04日 21:37
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