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2017年04月06日

偶数階が使われない会社。

サインディスプレイ部 営業のKです。

皆様、いつも、拙いブログをお読み頂きまして本当に

ありがとうございます。

また、中西様、ちんぱん様、ソレイユ様、に置かれましては、

いつも暖かいコメント、本当に感謝しております。

更に、中西様に至っては、過去の怖くない話の改修版の

コメントまで頂きまして、本当に感謝の極みです。

実は、最銀、体調が優れません。

というか、働くのにも支障が出るくらいでして・・・・。

少しずつ、良くなっておりますので、いましばらくは、

前説なしで、怖い話だけをアップさせて頂きます。

ご理解のうえ、ご無礼をお許しくださいませ。(ペコリ)

それでは、怖くない話です。

どうぞ。


これは俺が体験した話である。

以前、担当していたお客さんで、少し奇妙な会社があった。

その会社は、それなりに名前も通っており、そこそこ規模も大きく、自社ビル

を持った会社なのだが、訪問するたびに、首をかしげる事が多かった。

では、何が奇妙なのかと言えば、その会社は、6階建てなのだが、奇数階しか

使用していないのである。

つまり、2階、4階、6階は、全く使わず、電気が点いているのも見たこと

が無かった。

普通に考えれば、なんという無駄な使い方をしているのだろう、という話になる

と思うのだが、どうやら、それにはやむを得ない理由があった。

出る・・・・のである。

いや、元々は、会社の業績が下がり、単に経費節減の目的で、遇数階を

使わないようにしただけであった。

しかし、一旦使用しないようになると、大して不便も感じないのか、本当に

全く使用しないようになってしまう。

そして、年月が経つうちに、遇数階へ足を踏み入れる者も居なくなってしまった。

それからである。

偶然、偶数階の前の階段を通った者が、様々な怪異を体験するようになった。

ある者は、使われていない偶数階から、明らかに、甲高い女の笑い声を聞き、また

ある者は、子供が楽しそうに走り回る足音と声を聞き、また、ある者は、真っ暗な

フロアの中を飛び回る首のようなものを見た。

さすがにこうなると、仕事にも支障が出てしまい、密かに御祓いの類も行ったのだが、

怪異は一向に収まる素振りはなかった。

だから、仕方なく、その会社では階段から、各フロアへ入る場所に、大きな間仕切りを

置いて、そのフロアへのアクセスが出来なくしてしまう。

そして、エレベータも同じように、2階、4階、6階の階数ボタンは押せなくしてしまう。

これで、しばらくの間は、怪異は収まったかに見えた。

しかし、そうやって、完全に遮断する事に拠って、更に邪悪なものが棲みつく

場所になってしまう。

エレベータは、何度も、運転中に停止してしまったり、階段を下りていると、

突然、背後から突き落とされて大怪我をしたり・・・・。

まだまだ、沢山の事が起こったが、どれも、ひとつ間違えば、命に拘わる事

ばかりだった。

だから、会社側は、かなりのお金を掛け、著名な神官や、僧侶、そして

霊能者にまで、除霊を頼んだ。

だが、結果はどれも同じで惨憺たるものであり、ただ怪我人が増えていくだけ

だった。

仕方なく、別の場所にある工場に、会社としての経理や総務などは移したが、

やはり、営業部門としては、立地の良い、その場所を離れる訳にはいかず、

結局、受付部門と、営業部門だけが、その場所に留まる事になった。

実は、その会社の営業部門には、以前、俺が勤めていた会社の同僚が

働いていた。

そこで、俺に相談してきたということだ。

やはり、営業の中にも、

俺が何とかしてやる!

と意気込んでいる者も少なからず居るそうで、どうやら俺に、その手助けを

して欲しいとの事だった。

しかし、俺には悪霊を除霊する能力などある筈もなく、とりあえず、下見を

してから、決めよう、という事になった。

下見を決行したのは、日曜日の午前中だった。

勿論、会社の許可も取っているという。

俺は、大きな間仕切りで塞がれた2階への入り口を、他の営業にも手伝ってもらい

何とか、人が1人通れるくらいに開ける事が出来た。

そして、懐中電灯で、2階のフロアを照らす。

埃こそ、被っているが、掃除すれば今にでも使用出来そうな位に整然と

机や棚が並んでいる。

俺は、この下見に参加した、他の営業3名が、間仕切りからこちらへ入ったのを確認

して、ようやく、少しずつ歩を進めた。

まるで、夜になったかのように、完全なる闇が支配する世界。

俺は、間仕切りのこちら側に来てからずっと、酷い耳鳴りに襲われていた。

しかも、とてつもなく寒い。

これは、絶対に何かが居る、と確信し、俺は動きを止めた。

突然、俺が停止したので、俺にぶつかってしまう者もいた。

そして、此処から先は危険だから・・・・。

もう、何かが居るのは、間違いないから・・・・。

と説明し、戻ろうと促すが、営業3名の中の一人が、

せっかく、ここまで来たのに、逃げるんですか?

と俺の制止を無視して、一人でズンズンと先に進んで行く。

そして、それから10秒くらいして、急に静かになる。

そして、次の瞬間、大きな悲鳴が聞こえ、先程の彼が、血相を変えて

此方へと走ってくる。

そして、俺達を通り越して、さっさと間仕切りの向こうへと消えた。

そうなると、恐怖が連鎖してしまい、残りの2人も、我先に、と間仕切り

の方へと向かう。

と、その瞬間、ガターン、と大きな音がして、全員が振り返る。

そこには、身長が3メートルはありそうな大きな女が立っていた。

着物を着ており、上品な外見だった。

しかし、その顔は、まるで、蛇のように気持ちの悪いものだった。

腰を抜かす他の2人をゆっくりと間仕切りの外へ出るように促し、それを

見届けると、俺もゆっくりと後ずさりしながら、其処を出た。

そして、何事も無かったかのように、その間仕切りを再び閉めた。

そして、それから数日後、知り合いの霊能者であるAさんに尋ねてみた。

俺が見聞きし、そして体験した事を話すと、Aさんは、こう言った。

ああ、あそこのビルですよね。

あそこは、もう駄目ですね。

無理です。

ずっと人が立ち入らない状態にしてしまったから、それを人間から提供

された場所として認識してしまった神が住んじゃってますから・・・。

あっ、神といっても、ありがたい神様というものではなくて、昔から

忌み嫌われて、神社で封印されていたような魔物ですかね。

あんなのに、立ち向かうなんて、命が幾つあっても足りませんから・・・。

一応、神として祀られるくらいですから、力だけは相当のものですから。

まあ、あの方なら、大丈夫でしょうけどね。

少なくとも私には無理なので・・・。

そう言われた。

あの方って、たぶん、あの方だと思うけど・・・。

あの方なら、大丈夫なのかな?

と食い下がる俺に、

あの・・・ですね。あの方の力、そんな事に使わないでくださいね。

それに、色々と事情もあるのは、知ってるでしょ?

と釘を刺された。

あの方とは、勿論、最強の霊能者と呼ばれている方なのだが・・・。

ということで、俺は、友人に断りと謝罪の連絡をして、この話は忘れる

事にした。

そのビルは、今も金沢市内に実在している。




Posted by 細田塗料株式会社 at 19:25│Comments(9)
この記事へのコメント
営業のKさん

私にはKさんを取り巻く環境を知る術はありません。
そして知る事は出来たとしても、それを解決する方法を知りません。
出来る事はただ回復を願うのみ、微力ながら福岡の地より、Kさんとそのご家族、そして支え会う方々の幸福と安全を祈ります。
こ慈愛下さい。

人が出入りしない住居は、殊更はやく朽ち、亡者の棲み家となる・・・そんな事象と同じなんでしょうか?

扉を開き、日の光を入れ風を通す、人間の心も同じですね。
それでは、次回も怖くない話を楽しみにしております。
Posted by 中西 at 2017年04月06日 20:50
k様
怒涛の更新なので絶好調かと思ってました。
具合の悪い時は無理しないで下さい。
健康って大事です。

怖い話ですが幽霊も生きてる人間みたいに空室有をチェックしてるのかと思うと少しおかしいです。
敷金礼金1ヶ月分なんて張り紙したら幽霊がお金持ってきたりしてww
偶数階に更新のお知らせなんか置いたらどうですかねぇ~
Posted by ちんぱん at 2017年04月06日 21:48
Kさんこんばんは、ご無沙汰してます。

体調はいかがですか、病院は行かれましたか。

昔ですが、自分は些細な傷を放っていたら一ヶ月程入院したことがあります。
医者から「あと少し遅かったら、死んでたね」と言われました。
他人事のように簡単に言いやがって。(笑)
医者からすれば他人事ですが。


お話の邪神は「軒先貸して母屋を取られる」と言いますが図々しいですね。
日本には様々な神がいますが、そのような者も神と呼ばれることに幼い頃から不思議だと思ってます。
例えば、貧乏神とか疫病神とか・・・


それでは、また次の話を楽しみにしています。
Posted by TO at 2017年04月06日 21:56
おはようございます☆
名前を出して頂いて恐縮です!

体調思わしくなかったんですね。
私が初めてコメントさせて頂いてから、同様に楽しみだった青字欄がビビリとなくなってしまったので、もしや私のせいではと大変心配しておりました。そして逆に色々考えてしまって、殊更不安と恐怖感がありました(笑)

コメ返のような前説のようなK様の人となりを唯一感じられるところでしたので、実はけっこう楽しみなんです。
回復に向かってらっしゃるならいいのですが、身を削る無理はならさらないで下さいませ。

ちょうどお花見本番になりましたから、心身リフレッシュされに行かれては!?
私も昨日海老蔵様を観劇して前向きオーラ拝んできました(笑)
先日の名園も斎場も(笑)大好きなお花見スポットで、一年のうち僅かな今だけですので、頑張って忘れて楽しんできたいと思います!

まあまあ鈍感で冷め忘れやすい私ですが最近一層ビビリが増してる為、仕事前や合間の明るい時間に拝読するようになりました(笑)
私の方が若干通信が重くもたつくのが気になる程度でしょうか(苦笑)

あ、まさか過去記事を改修されてることと体調は関連してないでしょうか?
思い過ごしならいいのですが少し案じてしまいました。
K様の無理ないペースで、また楽しみに待っています。
Posted by ソレイユ at 2017年04月07日 08:14
初めて読みました、ヤフーニュースから来ました。クオリティ高いですね、素晴らしい。
多分これからもっと読者が増えると思うのですがマイペースでぼちぼち頑張って下さい。体調良くなるといいですね。
Posted by tamasudare at 2017年05月12日 03:36
ヤッフーニュースから来ました。本怖に勝に劣らない素敵なお話ありがとうございます。これからも宜しくお願いします。
Posted by ゆき at 2017年05月12日 08:26
私もヤフーニュースから来ました。
↑上の方も書かれているほん怖、好きです。中でも松浦亜弥の話がビビりました。
漫画の話では、車で漫画読んでたら隣に座ってたって、私ならもうその車無理です。
私は見えないし分かりませんが、使ってない部屋とかも掃除しなきゃですね。
これからもお身体に気をつけて頑張ってください。
Posted by ポコ at 2017年05月12日 23:09
懐中電灯を使った方が良かったと思います。
Posted by iq1 at 2017年05月13日 06:33
本当にそういうとこありますよね。
霊感があるわけでも払えるわけでもないけどなんとなく一瞬視界の隅に見えちゃうんですよね〜。
リアリティーがあってすごい良い話だなあって思います。稲川淳二さんとのコラボみたいなことしても面白そうですねえ!
Posted by ヤフーからきました at 2017年05月13日 11:57
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