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2017年05月16日

新聞配達の音が2回聞こえる話

サインディスプレイ部 営業のKです。

やはりネットの力というのは凄いですね。

コメント欄で、CBCラジオの北野誠さんの番組でも、

拙いプログの話が取り上げられたというのを

知らされました。

ちなみに、昨日は、東京のテレビ制作会社から

取材の電話もあったそうで・・・・。

今日、仕事で回った客先でも、

いゃー、凄い事になってるね~

と言われてしまい、支離滅裂な返答しか

出来ませんでした。

本当にありがたい話です(涙)

やはり、娘に朗読させて、効果音をプラスして

Youtubeにアップして、広告料で優雅な生活を・・・・。

という夢が再燃してしまいます(笑)

まあ、娘が、すぐ怖がって泣くので、無理なんですけどね(泣)

ということで、1話、アップします。

これは、本当に本当に怖くない話だと思います。

それでは、どうぞ~!


これは友人が体験した話である。

その友人というのは、いわゆる水商売をしており、いつも夕方から

お店を開き、早い時でも午前1時、遅い時には午前3時~4時に

帰宅するのだという。

そして、ある日の事、彼は帰宅するのが午前3時を回ってしまう。

その時は何故か、そのまま寝る気分でもなかったらしく、彼は

2階にある自分の部屋で家族を起こさない様に気を付けながら

部屋の電気を点けたまま読書に耽っていた。

そして、ちょうど午前4時を回った頃だった。

彼の耳に新聞配達のバイクの音と、郵便受けに新聞を入れる様な

音が聞こえた。

今日の新聞配達はやけに早いな?

と思いながら、そのまま読書を続けていた。

すると、それから30分位経過した午前4時30分頃に再び

バイクの音がして、郵便受けに新聞を入れる様な音が聞こえた。

さすがの彼も

あれ?なんで?

と思い、静かに階段を下りて1階へ行き、そのまま玄関へと

向かった。

すると、そこには郵便受けに入れられた新聞が1部だけ見えた。

おかしいな?

確かに新聞配達が2回来たような気がしたんだが・・・・。

彼は郵便受けの下や回りもくまなく探してみたのだが、やはり

新聞は1部しか入っていない。

だが、ほぼ徹夜状態だったので、

きっと聞き間違いだろう・・・・

と自分に言い聞かせ、そのままベッドに入った。

しかし、彼はすぐに家族に起こされてしまう。

時計を見ると、時刻は午前7時を回っており、妻や子供が新聞を

持ってきて、ギャーギャーと騒いでいる。

彼はしょうがなく、ベッドから起きて、家族のいる1階のリビングへと

向かった。

そこで、妻や子供が騒いでいる理由が分った。

どうやら新聞がベッタリと濡れているのである。

その日は晴れであり、昨日も雨など降ってはいなかった。

しかし、彼が確認すると、確かに新聞は部分的にベッタリと濡れており

無理にページを捲ろうとすると、破れてしまう程だった。

仕事や学校がある妻や子供は、彼に対して新聞配達所にクレームの

電話を入れるように言い残して、それぞれ出かけていった。

1人残された彼は、しょうがなく、新聞配達所に電話して、

至って普通の口調で、新聞が濡れていた、というクレームを

伝えた。

彼の頭の中では、こんなクレームを言ったってしょうがないだろ?

という感覚しかなかったのだが、予想外に、電話の相手は

まるで思い当たる節が在るかのように、平謝りで対応した。

彼は、以後気をつけてくださいね、とだけ告げると、そのまま電話

を切った。

それから、彼はリビングでボーっとしていると、正午近くになり

玄関のチャイムが鳴った。

インターホン越しに対応すると、どうやら新聞配達所の人間のようだ。

彼は眠い目を擦りながら玄関へと向かい、ドアを開けた。

すると、年配の男性が、1人立っていた。

聞くと、新聞配達所の店主なのだという。

そこで、再び、謝罪され、お詫びの品まで渡された。

彼は、さすがに申し訳なく思い、

今後、気をつけてくれれば良いだけですから・・・。

だから、お詫びの品なんて必要ないですよ!

と優しい口調で言った。

すると、店主が、

ちょっと良いですか?

といい、新聞が入っていた郵便受けをじっくりと観察しだした。

そして、

やっぱりか・・・

そう言った。

そう言われ、さすがに気になってしまい、彼は

何が、やっぱり・・・・なんですか?

と聞いてみた。

すると、その店主は、彼を玄関の外へと連れ出し、郵便受けを

指差した。

そして、こう言った。

最近、頻発してるんです。

郵便受けが濡れてるんですよ。

あっ、いや、お客さんが悪いとか、疑ってるとか言ってる訳では

ないんです。

ただね・・・・

お客さん、もしかして、新聞配達のバイク、2回来ませんでしたか?

そう言われ、彼は、早朝に聞いたバイクの音の事を話した。

すると、店主の顔色が一瞬、こわばったかと思うと、そのまま

口を閉ざしてしまう。

だから、彼は、こう返した。

新聞配達の音は2回聞こえましたけど、それが何か?

すると、店主は、無理に笑顔をつくり、こう言った。

いえ、何でもないんですよ。

気にしないでください。

そして、出来る事なら忘れてください。

間違っても、2回来る新聞配達に興味など持たれないように・・・・

それだけ言うと、店主は、再び頭を下げて、そのまま帰っていった。

彼は、もっと詳しく話を聞きたかったのだが、それは難しい、と

感じた。

ただ、興味を持つな、と言われてしまうと、逆に興味が沸いてしまう。

だから、彼は、その日からずっと新聞配達の音が聞こえるのを

待つようになってしまう。

そして、数日が経過した時、彼には判ったことがあった。

新聞配達のバイクの音が2回聞こえるのは、決まって木曜日の朝だということ。

そして、木曜日の新聞は、いつもベッタリと濡れているのである。

そして、その頃になると、彼の好奇心は頂点へと達しており、どうしても

2回来る新聞配達の姿を見てみたくなってしまう。

そこで、木曜日は、早めにお店を閉めて帰宅し、そのまま少し仮眠をとった。

そして、午前3時に目を覚ますと、そのまま2階の部屋でバイクの音が

するのを待った。

そして、午前4時。

間違いなくバイクの音が聞こえてきた。

50ccのカブなのだろうか。

それらしいバイクが走ってきて、彼の家の前に停まる。

彼は、慌てて2階の部屋のカーテンを捲り、その動きを観察した。

だが、その動きは至って自然であり、郵便受けに新聞を入れるような

音が聞こえたと思ったら、そのまま普通にバイクに乗り、そのまま

バイクは、その場から走り去ってしまう。

うーん。普通すぎるな。

彼はそう思いながら、再び、耳を済ませてバイクの音が聞こえるのを

待った。

すると、午前4時30分を少し過ぎた頃、再びバイクの音が聞こえた。

彼は例によって、2階からその動きを観察する。

だが、その動きも、至って普通であり自然なものだった。

そして、バイクが立ち去ると、彼は急いで1階へと降り、玄関へと

向かう。

すると、そこには郵便受けに入れられた新聞が1部だけ見えた。

手にとって確認すると、やはりベッタリと濡れていた。

そこで彼は考えた。

やはり郵便受けで待っていないと、どちらが犯人なのか、

判断しようがない。

それで、その翌週の水曜日もお店を早く閉めて帰宅し、仮眠の後、

バイクの音が聞こえるのを待った。

しかも、今度は、玄関に陣取り、あわよくば犯人を捕まえようと、

意気込んでいた。

そして、時間が経過し、またしても午前4時ピッタリにバイクの音が

聞こえてきた。

彼は身構えた。

手には木製バットを持っていた。

何が彼を熱くさせるのかは彼自身判らなかったが、正義感に駆られて

いたのは事実なのだろう。

バイクが家の前に停まる。

そして、バイクから降り、歩いて郵便ポストの方へと近づいて来る足音

が聞こえた。

彼は息を殺して待ち構えていた。

郵便ポストの扉が開く。

そして、そこから、突然、細く長い手が伸びてきて、郵便ポストの中を

まさぐるかのように動く。

それは、どう考えても人間の手の動きではなかった。

手がベットリと濡れているのか、その手が動くたびに、ビチャビチャと

嫌な音がした。

彼は身動きすら出来なかった。

それどころか、悲鳴を上げないように我慢するのがやっとだった。

長い手が、郵便ペストの中をまさぐり終わると、手は郵便ポストから

引き抜かれた。

彼は、ふーっと小さく息をした。

しかし、バイクが走り去っていく音はおろか、郵便ポストから離れていく

足音すら聞こえない。

彼は、口に手を当てた状態で、おもむろに顔を上げた。

すると、そこには、郵便ポストからこちらを覗く二つの目が見えた。

外にいる男が、郵便ポストの隙間から、彼を睨みつけていた。

彼は、思わず、ヒッと小さな声を出してしまう。

今にも外に居る何者かがドアを開けて中へ入って来る気がした。

そして、それと人間ではない、ということも十分理解出来た。

新聞配達所の店主の言うとおり、興味を持つべきではなかった。

玄関が間に存在しているとはいえ、外に居る異形のものと、自分が

とても近い距離に存在している事実が恐ろしくて仕方なかった。

だが、次の瞬間、郵便ポストと扉は静かにスーッと閉じられた。

そして、遠ざかっていく足音が聞こえた後、バイクの走り出す音が

聞こえ、そして、その音はどんどん小さくなり、聞こえなくなった。

彼は、緊張が一気に切れて、その場にへたり込んだ。

しばらくは放心状態で、その場に座っていた。

だが、その場にいる事が堪えられないくらい恐ろしかった。

それで彼は、自分を諭すように、ゆっくりと立ち上がり、2階へと

上がり、自分の部屋へと向かった。

自分の部屋に入ると、少し落ち着いた。

だが、先程見たモノは何なのか、という事はもう考えたくもなかった。

彼はしばらく、部屋の中で木製バットを握り締めたまま、

早く忘れろ!と自分に言い聞かせた。

そうしていると、少しずつではあるが、自分が落ち着きを取り戻してくる

のが判った。

すると、彼は、窓の鍵が掛かっているかどうか、ということが気になりだした。

なので、カーテンを開けて、鍵が閉まっているかを確認することにした。

窓に近づき、カーテンを開けた。

息が止まるかと思った。

恐怖で声は出なかった。

そこには、窓にベッタリと顔をつけて室内を覗き込んでいる男が

いた。

彼は、そのまま意識を失い、その場に倒れこんだ。

そして、朝になって、倒れているところを家族に発見された。

郵便受けに入れられていた新聞は、やはりベッタリと濡れていた。

それから、彼は、毎週木曜日には、自室ではなく、家族と一緒に

寝るようになったのだが、やはり、それでも怪異は続いたようで、

それから半年後には、その家から引っ越した。

自分も、たまに新聞配達の音が2階聞こえる事があるのだが、

彼のように確認はしていない。

もしも、皆さんの中で、新聞配達の音が複数回聞こえる方がいるのなら、

気を付けた方が良いのかもしれない。




Posted by 細田塗料株式会社 at 22:09│Comments(11)
この記事へのコメント
営業のKさん

まさか新聞配達での怪異とは・・・意表を突かれました(泣

けど、安心して下さい!我が家は新聞を購読しておりませんから(爆

想像したくない体験ですね・・・そんな時、新聞も濡れている様に、私の股間も生暖かい事でしょう(泣
Posted by 中西 at 2017年05月16日 22:33
営業のKさん

取り和えす・・・セールストーク的な感じで・・・その朗読・・・奥さんじゃ駄目なんですか?・・・なんでしょ・・・おっと誰か来たようだ(笑
Posted by 中西 at 2017年05月16日 22:45
Kさん、こんばんは。

その新聞屋に何か因縁があるのでしょうか、いやな出来事ですね。

話は変わりますがネットなどで話題になるくらいだから、いっそのこと本にしてみたらどうですか。印税の何割かを社長さんに渡して、Kさんは臨時収入で家族旅行でも。
あっ、でもその分ボーナスカットされるかな(笑) 冗談です失礼しました。

それでは、また次のお話しを楽しみにしています。
Posted by TO at 2017年05月16日 23:08
こんばんわ。

郵便受けは入れるのも入れられるのも怖いものがありますね…。近所に玄関というか家の周りが全体的に暗いお宅があるのですが、そこの郵便受けの向こうがいつも真っ暗で、広報などを入れるときは手が出て来て引きずり込まれそうでビクビクしてます。実はそのお宅に電気がついたところを1回も見たことがないんですが、郵便物は無くなってるんですよね…。

気にするなと言われれば気になってしまうものですよね、私は怖いので絶対に待ち伏せなどしませんが笑
結局その幽霊さんは何を探していたんでしょうか?間違って配達してしまった新聞、とかですかね…?

次回のお話も楽しみにしてます。それでは。
Posted by みっちょ at 2017年05月17日 00:30
初めてコメントします。LINEニュースから飛んできて、3日かけて過去から読ませて頂きました!もう背中が気になる話ばかりで、午前中に読むようにして居ました(笑)私はほとんど見たり体験した事がないのですが、友人や親族にちらほらいて昔からそういう実話が大好きなビビりです。体調があまり良くないとのこと、どうぞご無理なさらず、ご自愛くださいませ!ゆっくりでも、これからも楽しみに読ませていただければと思っています。
Posted by 怖がりビビりの怪談好き at 2017年05月17日 10:15
k様
動画良いですねー
音楽 効果音
k様 作曲までできるならやるべきですよー
あぁー期待してしまうぅー
ギター音で耳鳴り音 
延長で短編映画作ったらいかがですか?

この霊 雨の日に新聞配達で事故死した霊ですかねぇ?
友人君無事でよかったけど怖かったと思う。
私だったらお漏らし失神ですわ。
Posted by ちんぱん at 2017年05月17日 20:52
kさま

お元気ですか?
無理してませんか?

新聞、家のpost系はホントに怖いです。
又 暫くpostが気になって気になって。。。
(T_T)

今後のご活躍を楽しみにしています
Posted by ファン子 at 2017年05月17日 21:15
初めましてショッカー戦闘員のオスカーと申します。
ヤフーとねとらぼでKさんの怪異談がスゴイとの事で、来ました。
首のうしろがゾワッとする話ですね。

新参者ですが、宜しければこのオスカーが娘さんの代わりに朗読のお手伝いを希望します。
Posted by オスカー at 2017年05月18日 00:42
新聞配達の音…2回聞こえること…
数回、経験あります。
あれっ?新聞配達じゃなかったのかなぁ…?と思いつつ、また寝たけれど。
Posted by けけこ at 2017年05月19日 23:25
はじめまして!
友達に薦められ読みふけっています(。 ・`ω・´)
この新聞配達の話を読んでから、何故か毎朝新聞配達が来る時間に目が覚めるようになってしまいました(^ω^;);););)
新聞は取ってないので問題ないですが、バイクの音が聞こえるとドキドキしちゃいますね(;・∀・)
Posted by 流日 at 2017年05月26日 18:13
オーストラリアから失礼します。
これを読んで思い出したのは、つのだじろう先生の「恐怖新聞」です。真夜中に配達される新聞は、読めば確実に寿命が削られる代わりに、書いてある予告は確実に起こるというストーリーです。
いつも読んでいる新聞なのに配達人とは顔見知りでないし、その逆もそうだし。
そんな事に拘ると、怪の扉が開くのかも。
Posted by コアラのマーチ at 2017年07月20日 19:50
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