2017年06月06日

自殺霊の誘い。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、こんばんは。

今日も暑い1日でした。

今日は娘が帰宅すると、何やら大騒ぎしてました。

話を聞いてみると、かばんにしらないうちに、

てんとう虫が付いていたらしく、虫嫌いの娘は

半泣き状態でした。

なんで、てんとう虫って可愛いだろ?

と聞くと、あの模様を見ると鳥肌が立つそうです。

しょうがないので、からかって楽しんだ後、

カバンから取って外へ逃がしてやりました。

交換条件で、マッサージ10回の約束をさせましたが、

まあ、ずくに忘れるでしょう(笑)

ちなみに、幼い頃から溜まりに溜まったマッサージ券が

沢山存在しますが、一度もマッサージをしてくれた記憶は

ありませんね(涙)

あっ、ちなみに私はてんとう虫やゴキブリよりも

妻の冷たい視線が恐ろしいです。はい。

それでは、今夜も怖くない話、いきましょう。

どうぞ~!




それは今から10年以上前の話。

その日、俺は夜遅くまで取引先のお客さんの所にいた。

使用しているパソコンの調子が悪く、既に帰宅している俺の自宅まで

電話が掛かってきた。

風呂からあがり、くつろいでいた俺は、

明日じゃダメですか?

と拒否したが、

待ってるからな!

とだけ言って電話が切れた。

しばらく悩んだが、今後の仕事上の付き合いにも影響しそうなので、

とりあえず様子を見に行く事にした。

家からお客さんの会社までは車で20分くらい。

到着すると、有無を言わせずパソコンの前へと連れて行かれる。

どうしても、今夜中に仕上げなければいけない仕事があるのだという。

そして、そのデータはパソコンの中に入っているらしく、俺がパソコンを

調べている間も、社長さんは、まだかまだか、と口を挟んでくる。

調べてみると、どうやらハードディスクが物理的に壊れているらしいのだが、

既にパソコンショップも家電量販店も閉店している時刻だった。

それで、仕方なく俺は自宅まで戻り、手持ちのハードディスクを取りにいく

事にした。

自宅に帰り、時計を見ると時刻は既に12時近かった。

既に寝ている家族を起こさない様に、静かにハードディスクを探し出すと、

俺は再び、その客先へと向かった。

既に睡魔が襲ってきていた。

だから、俺は途中にその客先の側の公園にある自販機でコーヒーを買う。

季節は初夏だった。

俺は車のエンジンをかけたまま、車に寄りかかるようにして缶コーヒーを飲む。

すると、公園に誰かがいるようだった。

こんな時刻に?

俺は一瞬身構えた。

しかし、それがすぐに公園で話しているカップルだと分った。

どうやら、あちらのカップルも、突然の俺の登場に、おっかなびっくりで

様子を窺っている感じだった。

そこで、俺はカップルの邪魔をしてはいけない、と思い、軽くそのカップルに

会釈して、車に乗り込んだ。

そして、客先に到着すると、社長は待ちきれなかったのか、一人でビールを

飲んでいた。

お前も飲め!

というお誘いを丁寧に拒絶して、俺は手早くハードディスクの換装、OSの

インストール、データの復旧、ソフトのインストール、ドライバーのインストール

を終わらせると、そそくさと社長に挨拶して、車に乗り込んだ。

しかし、時刻は既に午前2時を回っており、俺は再び酷い睡魔に襲われる。

このまま運転したら危険かもな・・・

と思った俺は再び、公園横の自販機で一番苦そうなコーヒーを買って、車に

寄りかかるようにして、コーヒーを味わった。

さすがに午前2時を回っているので、車のエンジンは切った。

虫の音しか聞こえない中で飲む苦いブラックコーヒーは、涼しい空気と相まって

眠気を吹き飛ばしてくれる。

すると、どこからか、ボソボソと話し声が聞こえてくる。

俺はさすがにドキッとして、辺りを見回した。

すると、どうやら、さきほどのカップルが、あいかわらず話し込んでいる

様子が見えた。

2人とも、立ったままで話しているようであり、その頭の位置はかなり

高い位置にあったのを記憶している。

背の高いカップルだな~

それくらいにしか思わなかった。

実際、会話から聞こえてくる内容は、本当に仲の良いカップルそのものだったから、

俺は特に不審には思わなかった。

俺はそのカップルの会話を聞きながら、コーヒーを飲んだ。

こんな時刻で、見知らぬカップルではあったが、同じ場所に誰かが居る、と

いうだけで、不思議と心強かった。

俺はその後、コーヒーを飲み終えると、ゆっくりとドアを開け車に乗り込んだ。

その時、一瞬だったが、そのカップルは驚いたように、俺の方を見たのを

覚えている。

そして、無事、帰宅した俺は急いで着替えをしてそのままベッドに入った。

翌朝はとても眠かったが、妻に叩き起こされて会社へ向かった。

会社に着くと、昨夜のお客さんから電話が掛かってきた。

電話に出ると、パソコンでメールが送れないという。

それ位自分でやってくれよ(泣)

と重いながらも急いで客先へ向かう。

客先に行く途中、公園に沢山の人や警察が居るのが見えた。

だから、客先に着くと、社長さんに聞いてみた。

あの公園、凄い人だかりになってましたけど、何かあったんですか?

すると、

ああ、詳しくは知らないけど、昨夜あの公園でカップルが自殺したらしいよ。

首吊りだってさ。

え?と思った俺は、それって何時頃なんですかね?

と聞いてみると

詳しい時刻は知らないけど、昨夜お前が来てた時には、もう自殺してたらしいぞ。

との事だった。

俺は少し気になったので、メールの設定を終えると、そのまま公園へと車を

走らせた。

すると、公園の一番太い木の幹に、ロープが2本ぶら下がっていた。

それは、昨夜、俺がカップルが立ったままで話している、と思っていた場所に

他ならなかった。

立ったまま話している、と思っていたのは、もしかして、首を吊ったまま、

死んでからも話していたというのだろうか。

あんなに楽しそうに・・・・。

何が原因で、心中自殺したのかは分らないが、何故か知り合いが自殺したかのように

とてもショックだった。

そんな事があってから、俺はその公園の横を通らないようにしている。

今はもう心中自殺も風化してしまっているのか、昼間は子供達の遊ぶ姿で

溢れている公園も夜になると誰も近づかない様だ。

そして、あの夜以来、一度だけ、昼間にその公園に行った事がある。

客先の社長さんの所伺うとどうやらその公園でゴルフの練習をしているということで、

仕方なく・・・・。

車を降り、社長がゴルフの練習している場所へ近づこうとして、俺は動けなくなった。

その時、紛れもなく、その晩に聞こえてきたカップルの声がはっきりと聞こえたから。

そして、社長さんがパターの練習をしているそのすぐ背後の木の影から、

その時のカップルらしき男女が、俺に向かい手招きしていた。

俺は、そそくさと車に乗り込むと、急いでその場から離れた。

そして、それ以来、2度とその場所へは近づいていない。

その小学校のすぐ横にある公園では、今も、ひそひそと話す人影か、沢山の人に

目撃されているそうである。




Posted by 細田塗料株式会社 at 21:06│Comments(7)
この記事へのコメント
こんばんは。
初めまして。

少し前から
怖くない話読ませてもらってます。


この話とは
少し違うかもしれませんが
私にも似たような経験があります。

深夜に線路の近くを歩いてるとき
線路の方から誰かに呼ばれてる気がして
もしかしたら呼ばれてる?と思いつつ
スルーして家へ帰って
数時間後テレビを見たら
その場所とは違ったんですが
二人轢死したという
ニュースが流れてました。

周りの見える人からは
憑かれやすい呼ばれやすいと言われるので
もしかしたら呼ばれてたんでしょうか?

いま思い出しても怖いです。


最後になりましたが
これからも
怖くない話楽しみにしてます!!
Posted by あき at 2017年06月06日 21:33
更新されているのを見て

嬉しくなりお話を読んでましたが

途中で「ヤバイ、まだ風呂に入っていない。最後まで読んだら風呂に入れなくなる」

途中でお風呂に入り、最後まで読みました。

子供の頃に祖母に、行っては駄目だと言われていた公園を思い出しまして

風呂で温まった身体が、ゾクリと冷えてしまいました。

K様の文章は状況目に浮かぶので

あと引く怖さがあります。

まるでもうじき関東では販売休止になる

明治のカールチーズ味のように。

そういえばカールって、カブトムシの幼虫に似てますね。

私も娘さん同様、虫は大嫌いです‼

( ゚д゚)ハッ!長々と失礼致しました。

次回も楽しみにしております。

お身体大事になさって下さい。

ユルユルと宜しくお願い致しますm(__)m
Posted by ミニ子 at 2017年06月06日 22:12
Kさん、こんばんは。

楽しそうに話をしていた(本当は違うのかもしれませんが)カップルが自殺をして、死んでもなお話をしている。どれだけこの世に未練があるのか、また手招きして誰かを引きずり込もうと、ハッキリ言うと迷惑なバカップルですね。
自殺すると成仏出来ないとききますがその典型だと思います。


お嬢さんのミニストーリー、ほのぼのしたKさん一家の仲よさげな画が想像できます。( ^ω^ )

それでは、また次のお話を楽しみにしています。
Posted by TO at 2017年06月06日 22:16
怖いお話を読む前にお嬢さんのミニストーリーをも読めるのも楽しみにしています
Posted by 二階堂二千夏 at 2017年06月06日 23:15
営業のKさん

九州北部、福岡は梅雨入り・・・しかし最近の天気は予報通り、今日は夕方から雨模様です。

お嬢さんに贈りたい歌があります・・・チェリッシュのテントウムシのサンバ・・・赤、青、黄色の衣装をつけたテントウムシがしゃしゃり出てくるなんて・・・想像を絶しますか?(笑
テントウムシの幼虫は、成虫とは似つかぬ形態ですが、サナギからの変態で・・・そう!カールに似たカブトムシの幼虫も・・・それではaikoのカブトムシをお・・・失礼しました。
幼少期には昆虫博士と言われたファーブル中西が、調子に乗りました(汗

地味に怖くない話し・・・です(泣
そのヒソヒソ話しはカップルのものなのか?・・・それとも、死の連鎖を招こうとする死神の井戸端か・・・世の中、本当に不思議ですね。
一番気になるのは、時間外に直接顧客から電話で呼ばれる当時のKさん・・・私と同じ境遇に・・・(汗

それでは、くれぐれもご自愛下さい。
Posted by 中西 at 2017年06月06日 23:23
こんばんは。

お嬢様はブツブツ症候群、トライポフォビアだったかな?ではないですかしら。てんとう虫とか蓮の実とか蛙の卵とかブツブツもんがダメなことです。
私も幼少期に風疹と水疱瘡で皮膚にぶつぶつカサブタに恐怖感もったのか、ダメなんです。幽霊は平気なのに、蓮の実、亀の甲羅・・・だめだめ。
一応(深い意味はないながら)精神疾患に分類されてますので、無理強いはやめて下さいね。
Posted by はるた夏雲 at 2017年06月07日 00:13
はじめまして。

いつも楽しく拝見させてもらっています。
本日ついに全話完読させていただきました!
ある種の満足感に浸っております。

CBCラジオでこちらのブログを知ったときは宝の山を
見つけた気分でした。
それからずいぶんと楽しませていただきました。

今後も楽しみにはしておりますが、何よりご自身第一でおねがいしますね。
Posted by メリコ at 2017年06月07日 14:00
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