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2017年06月08日

日本画が趣味の友人の話

サインディスプレイ部  営業のKです。

今朝は何故か早い時間に目が覚めてしまい、リビングに

行くと、何故か、いつも時間ギリギリまで寝ている娘が

起きているではないですか。

どしたの?

と聞くと、

いや、怖い夢みたから・・・・と娘。

どんな怖い夢?と聞くと

オバケの夢だったらしい。

で、どんなオバケだった?とブログの題材にしようと思い尋ねると


こんなオバケだったそうです(涙)

お前、高2にもなって、こんなの怖いの?

と聞くと、だってオバケじゃん?

との返事でした。

ちなみに、その後、安心してソファーで眠りについた娘ですが、

お母さんが起きてきたら伝えといて、とのことで、

カレーライスと、たらこスパゲティ大盛りを告げたあと、

すぐに熟睡モードに突入しました。

最近、朝食、しょぼいから・・・・。

という捨て台詞を残して・・・・。

ということで、今夜も怖くない話、やります。

4日連続、我ながら凄い快挙です。

誰か誉めてください(涙)

それでは、どうぞ~!



友人に趣味で絵画をやっている男がいる。

日本画をメインにやっているそうで、展覧会で入賞もしているから、

それなりにセンスは良いのかもしれない。

それに、日本画を描く専用の部屋もあるというのだから羨ましい。

実は何度か実際に日本画を書くところを見せてもらったことがあるのだが、

絵を描き始める前に、とにかく準備が大変だな、という印象が強い。

顔料を皿?の上でこね回して、色を作り、それで絵を描いていくわけだが、

やはり時間がかかるそうで、書き始めから完成まで1年以上掛かっている

という作品もざらにあるのだという。

油絵とかの方が楽なんじゃないの?

という俺に、

準備を含めた全ての過程が楽しいんだよ!

と彼。

そういう俺も実は、一枚気に入った絵があったので、お願いして五千円で

売ってもらった。

普通は友達からお金取らないもんだけど?

と嫌味を言うと、

あのな。五千円なんて材料費にもならないんだけどな。

本当は10万以上貰いたいくらいだよ。

と彼。

ちなみに、その日本画は、今も我が家のリビングの壁に掛かっている。

そんな彼だが、以前、俺に相談してきた事があった。

その相談の内容とは、こんな感じだった。

ある時、彼は知り合いの画家から、高価で貴重な日本画専用の筆を買った。

その筆は、元々、知り合いの持ち物だったわけではなく、高名な日本画家が

生前使用していた筆なのだという。

彼は、その筆をかなり無理して購入する。

そして、その筆を使って日本画を描いてみると、とても書き易く、タッチも

素晴らしいものであり、とても筆が進んだらしい。

だから、すっかりその筆を気に入ってしまった。

更に、その筆を使って描くと、まるで別人のように上達した作品が書けたらしい。

と、そこまでは良かったのだが、その後不可解な事が起こりだす。

その不可解な事とは、彼が仕事から帰宅し、寝るまでの時間を使って、せっせと

絵を書き進める。

だが、翌日、帰宅して、再び、絵を描こうとすると、どうも変だというのだ。

書いた本人にしか分らないような微細な違いなのかもしれないのだが、

彼が言うには明らかに、誰かが自分の描いた絵に手を加えているのだそうだ。

それも、彼が使えない様な高度な技法で修正されているのだ。

しかも、彼家族には絵を描く者は彼以外には1人もいない。

では、一体誰が?

だから、彼はある日、目印になるように、描いている絵の隅に、小さな汚れを

付けたらしい。

これが修正されず、そのまま残っているなら、彼の思い違い、気のせいで

説明がつく。

そう思ったから。

だが、翌日、仕事から帰り、絵を見に行くと、汚れは綺麗に修正されていた。

それからは、彼は毎晩、絵を描き終えると、必ず1枚だけ写真を撮影して、

翌日の夜に、違いを確認するようになった。

不可解で怖いというよりも、自分の作品に勝手に手を加えられているという

怒りの方が強かった。

しかし、やはり写真を撮りだしてからも、彼の絵は修正され続ける。

もうそこには怒りしかなく、絶対に犯人を突き止めてやる、と決意する。

そこで、彼はある日、仕事を早退して帰宅し、静かにいつも絵を描いている

部屋へと向かった。

彼の家は共働きであり、日中、家には誰もいない。

それなのに、家の中に入ると、まるでつい今まで人が其処に居たような

不思議な感覚がリビングにもキッチンにも満ちていた。

もしかして、泥棒なのか?

そう思った彼は、いっそう物音を立てないように、息を殺して家の中を

移動した。

階段も、出来る限り静かに上った。

そして、廊下の突き当たりの部屋が彼の絵画専門の部屋だった。

彼は、ゆっくりと床がきしむ音もたてない様にして滑るように進む。

すると、朝はしっかり閉めていった筈のドアが開いていた。

彼は、そーっとドアに近づき、ドアの隙間から部屋の中を見た。

彼は心臓が止まるかと思ったらしい。

そこには、長い髪を後ろで束ねた1人の女が、ぎらぎらした顔で、彼の絵に

手を加えていた。

そして、時おり、チェッとかくそっ、とか言葉を発している。

彼には意味が分らなかった。

この女は何者で、一体ここで何をしているのか?

彼は一瞬、ドアの隙間から離れ、これからどうすれば良いかを思案した。

やはり、怒鳴って部屋に入っていくべきだろうか?

それとも、このまま気付かれないようにそっと家から出て行くべきか?

それくらい、危険な存在に感じたらしく、もしも精神異常者やサイコパス系の

人間だったら・・・・・。

そう考えると、急に怖くなってしまい、彼は、このまま静かに家を出て警察を

呼ぶという選択をした。

そこで、彼はそーっと体を廊下の方へ向けようとした。

そして、その時、ドアの隙間に何かが立っているのが見えた。

先程の女だった。

束ねていた髪をほどいたのか、長い髪を前に垂らした女が、ドアの隙間のすぐそばに

立ち、彼を睨んでいた。

彼の顔とその女の顔は、50センチ位の距離しかなく、その女の顔は、

憎悪や怒りに満ちた顔だったという。

彼は思わず、うわっと声を上げて廊下の方へ飛びのいた。

すると、その女の手は、しっかりと下ろされているにもかかわらず、ドアが

勝手にゆっくりと開いていく。

その女の身長は、180センチ近くある彼よりも更に高く、その痩せた体型と

合わさって、異様なほど高い身長に感じた。

彼は、その時、人生で初めて腰が抜けてしまい、廊下に倒れたまま、手だけを

ジタバタと動かしていた。

殺される・・・・・

そう感じたという。

しかし、その女は、そのまま彼にうっすらと笑みを浮かべると、そのまま

スーッと壁の中へと消えていった。

彼は、恐怖で声も出せず、そのまま手だけで移動し、何とか、家の外へと

逃げる事が出来た。

そして、そのまま家族が帰って来るまで、家の外で放心状態のまま過ごした。

その後、家族が帰ってきたのを確認すると、彼にその筆を売ってくれた知人を

呼びつけ、そのまま筆を持って帰ってもらった。

全ての怪異は、その筆が家に来てから起こっている事に気付いたから。

その後、彼の知り合いに聞いてみたらしいのたが、その筆の前の持ち主は

女性ではなく、曰くつきの筆ではないということが確認出来た。

では、あの女は、一体どういう繋がりで、彼の家に現れたのか?

その後、彼の家には、怪異は発生していないが、気を利かした彼の知り合いが、

その筆を別の人物に高値で売り、そのお金を彼に返してくれたらしい。

もしかすると、今もその筆の女は、別の画家の家で、ひっそりと絵を描き続けて

いるのかもしれない。




Posted by 細田塗料株式会社 at 22:29│Comments(8)
この記事へのコメント
初めましてアストレイです!初コメントです!

その幽霊の正体が気になります(-_-;)
Posted by アストレイ at 2017年06月08日 22:48
(オヤジを)ほめるよりも
お嬢の食欲ほめてやりたい
うらめしや~m(- -m)~

健診前の悪あがきのセーブしたかいあり異常なしでした。朝カレーは某薬科大学長がおすすめしてるくらいでスパイスは生薬ですからね。

その筆で美人に描いてもらえず燻ったままの不成仏モデルさんなのかな。やな幽霊がいるものだ。

シャチョー、K様たまにはほめてやって下さーい。
Posted by はるた夏雲 at 2017年06月08日 22:58
Kさん、こんばんは。

物には使用していた者の念が宿ると言われますが、恐らく何らかの関係のある者の念ではないでしょうか。
例えば、その画家の弟子とかそれ以前の使用者とか。
私は基本的にいくら良い物でも、中古品はイヤですね。友人が使用していたとか出所のはっきり判る物以外は、他人の使用していた物は買いません。

お嬢さん絶好調ですね、オバQが怖いとか朝からカレーとかたらこスパゲッティとか、私も昔は朝から牛丼だとかラーメンだとか、今では年齢と共に収まってきましたが、たまぁ~に食べたい時があります。(笑笑笑)

それでは、また次のお話を楽しみにしています。
Posted by TO at 2017年06月08日 23:06
k様
はじめまして、いつも怖くない話ありがとうございます。
いつも更新される度楽しく読ませて頂いております!

4日連続で更新されていて今日は更新されてないだろうなと見てみたら更新されていてびっくりしました。

更新していただくのはとてもうれしいのですが、あまり頑張りすぎてお体を壊さぬようご自愛くださいませ。
Posted by 蒼猫 at 2017年06月08日 23:15
営業のKさん

今宵の満月、その月光は力強いですよ。
薪ではなくガスに電磁器、水汲みではなく蛇口、収穫ではなく冷蔵庫・・・利便性が増し、時間が短縮されたとしても、微睡めるお嬢さんの傍らでは、そのブラックホールな胃袋を満たすために、複雑な全ての感情を刃に込め、そして炎で浄化させ朝食を提供する・・・そんな当たり前な生活が幸せなんですよ・・・ショボイなんて言っちゃ〜いけません(笑

それに画像のオバケのQ太郎は仮の姿・・・白装束の中身は、このブログ記事にあ・・・おっと、誰か来た様だ(笑

三味線にギター、そして車・・・絵画もありましたが、筆ですか・・・しかも作画を修正してくれる・・・世の中、本当に不思議ですね。

私が長年使用する工具達は・・・未だ私の間違いを修正してはくれませんね。
いや、望んではいませんよ、まだまだその域には達してないと言う事ですから(汗
それでは、くれぐれもご自愛下さい。
Posted by 中西 at 2017年06月08日 23:28
Kさん連続書き込みお疲れさまです!!!!!
いつもありがとうございます(T-T)
今日は仕事でボコボコにされ、いい年こいて泣くはチャンスを逃すはもう情けない一日だったんですが、Kさんの怖くない話をよんでほっと一息つけます。怖くない話になんか癒やされてます笑なんか変ですね笑これからもこれを楽しみに20代の苦汁に耐えていきます!
Posted by 仕事に疲れた20代 at 2017年06月08日 23:28
連続の更新嬉しいです‼

そしてお疲れ様。ありがとうございます。

K様素晴らしいです。

お嬢様に私のたらこスパゲティ

ご馳走したいですわ。

バターたっぷり確かな満足。

しかし幽霊?って女性が多いですね。

何故か髪も長いし。

幽霊さんの定番スタイルなのかしら?

古道具は何かしらの因縁があるんですかね?

呪いの宝石とかもありますしね。

更新嬉しいですが、くれぐれもお身体大事になさって下さいね。

お休ミニー
Posted by ミニ子 at 2017年06月09日 00:24
ちぇっ、とかくそっとかというのは
自分ならこうするのに!という
そこのあたりからくるのか
それとも何かくやしいところから
きているのかはわからないけれど
絵を描きたがっている様子なので
別の白い用紙を用意しておいて
観察ではないけれど
描かせるままにするのも
ありだったかもしれないねえ
と思いましたとさ。

そしてオ○Q……
犬で逃げるよと娘さんに是非。
Posted by ろくがつ at 2017年06月09日 11:08
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