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2017年07月12日

神戸の垂水区にあるアパートで!

サインディスプレイ部  営業のKです。

今日も蒸し暑い1日でした。

これでもまだ7月の12日ですから、先が思いやられます。

それでは、怖くない話、今日もいってみましょう!

どうぞ~!


大学時代は神戸で過ごした。

大学にはあまり行かず、ほとんどがバイトとバイクで占められた生活

だったのだが、それでも友達は沢山できた。

実際、俺のように石川県から来ている者は少なく、北は北海道、南は九州の熊本

など全国各地から来ている友人が多かった。

そんな友人達の中で一際浮いてしまっている男が1人いた。

彼は、もともと大阪の出身なのだが、何故か、垂水区の汚いアパートに住んでいた。

どうせなら、元町や三ノ宮は無理としても、須磨とか舞子といったお洒落な場所

に住めばどうか、といつも思っていたのを記憶している。

彼が浮いていたのは、その言動に拠るところが大きかった。

とにかく、話が大袈裟なのだ。

最初は信用して聞いていた友人達も、そのうちにその話の大袈裟具合に辟易

してしまった。

それでも、根はいい奴だったから、俺は気にせず付き合っていたのだが・・・。

そんな彼がある日、前述の垂水区にあるアパートに引っ越したと聞いた。

なんでも、さすがに大阪から毎日通うのは大変ということで、ようやく

決心しての引越しだったそうである。

そして、その時も、彼は周囲の友人達に、こう話して回った。

今度、引っ越してきたアパートなんやけど、とにかく安い物件を探しとったら、

とてつもなく安い部屋がみつかったんや!

なんと駐車場代も含めても、一万円もしないんやで!

こんな感じだった。

さすがに周りの友人達も、その話を聞いて、

(また始まったか・・・・そんな安い部屋があるわけないだろ?大袈裟なんだよ)

と誰もが思った。

確かに、垂水区といえば、高級住宅地でもないのだが、さすがにその金額は

ありえないだろ?

と俺も思ったのだが、別に、そう言われて俺自身が迷惑を被るわけでもないので、

ああ、そうか・・・・良かったな~

という感じで適当に相づちをうったのを覚えている。

それから、月日が流れたある日の事。

俺と彼が在籍していた大学の自動車部の飲み会が何故か垂水区で行われた。

下町の飲み屋街といった感じの店で飲んでいると、何故か懐かしい感じがして、

俺はついつい飲みすぎてしまう。

時刻は既に12時をまわっていた。

だから、彼の勧めもあり、俺はその日の夜は、彼のアパートに泊まらせて貰う

事にした。

初めて見る彼のアパートは、とても古く薄汚れた建物だった。

そして、壊れそうな階段を慎重にのぼった2階の一番左端の部屋が彼の部屋

だった。

彼は急いでドアの鍵を開け、俺を部屋の中へと招き入れてくれた。

彼が明かりを点けると、部屋の中は、それなりに綺麗であり、広かった。

俺はつい、

これで本当に、1万以下なのか?

と聞いてしまう。

すると、彼は、大家に毎月支払っている部屋代の明細を見せてくれた。

そこには、なんと月額6500円という金額が記されていた。

おいおい、1万円以下どころか、6500円なのか?

と聞くと、彼は少しだけ真面目な顔をして、こう言った。

あのな。誰にも言わんといてほしいんやけどな・・・・・。

この部屋・・・出るねん・・・・。

そう言われ、俺は、

え?出るって何が?と尋ねる。

すると、彼は

勿論、幽霊にきまっとるやないか!

だから6500円なんや。納得したか?

と言い放った。

俺は

いや、納得も何も・・・出るっていつ出るの?

と聞くと、

そんなん、夜にきまっとるやないか!

と返してくる。

夜って・・・・これから出るの?

と聞くと

うん、まあ、たぶん。だから早く寝ないとな。

と返してくる。

そして、彼が言うには、その幽霊というのは、知らぬ間に現れて、そのまま顔を

覗き込んだ後、しばらくするとそのまま帰っていくのだそうだ。

だから、顔を覗き込まれても絶対に寝たフリしてくれんとな。

そうでないと、厄介な事になるからな・・・・。

と最後に俺に言い残し、自分はさっさとベッドで寝てしまう。

俺は、彼が敷いてくれた布団にしぶしぶ入った。

そして、そんな話を聞いてしまった俺は、もう寝るどころではなかった。

酔いは醒め、目が冴えてしまい、とても眠れそうになかった。

そんな俺とは対照的に、すぐにスースーと寝息を立て始める彼。

おいおい、置いてきぼりかよ?さっさと寝やがって・・・・。

俺はそう思いながらも、なんとか寝ようと試みる。

しかし、なかなか眠りにつけない。

そんな状態がどれだけ長く続いただろうか・・・・。

突然、酷い耳鳴りがした。

金縛りには遭っていなかった俺は、首を持ち上げて辺りを確認する。

すると、天井部分からスーッと足のような物が天井の板を通り抜けるように

下りてくるのが見えた。

俺は軽いパニックになったが、それでも、そこから目を離す事は出来なかった。

すると、そのまま、足、腰、上半身と続き、最後に顔が天井を通り抜ける。

そして、そのまま、まるで無重力の中で着地するかのように、静かに畳へと

降り立った。

格子模様の浴衣のような服を着た女だった。

中肉中背といった体格だったが、その身長は異様に高く、そして、その顔だけが

異様に痩せ細っていた。

その顔は、とても怖い形相であり、彼が言っていたように、危害を加えない

幽霊にはとうてい思えなかった。

そして、突然その女が上体を前へと倒す。

すると、その上体がスルスルと伸びたようになり、その女の顔が一気に俺に

迫ってくる。

俺はとっさに寝ているフリを決め込んだ。

しかし、先程見た偉業の女が、今まさに俺の顔を覗き込んでいるかと思うと、

すぐに逃げ出したい気持ちになる。

さらに、俺の顔の前辺りから、フーフーと苦しそうな息づかいが聞こえてきており、

そして、俺の顔にかかる女の息は、とても生臭く堪えられるものではなかった。

だから、俺は一気にその場で起き上がると同時に、後ろへと飛び退いた。

すると、起き上がった俺の姿を見た、その女はニターっと気味の悪い笑みを

浮かべる。

○○!○○!

俺は必死になって寝ている彼の名前を呼んだ。

しかし、全く反応が無い。

それでも、俺は彼の名前を呼び続けるしかなく、願いを込めて連呼し続けた。

すると突然、彼がむくっとベッドから起き上がると、

だから、寝たふりしろっていうたやないか?

しゃーないな、もう。

と言いつつ、一気にベッド横の窓を開け、

ええ加減にせんかい!

と叫ぶと、ベッドの横に置いてあった日本酒のビンをその女に向かって

投げつけた。

当然、そのビンは女には当たらなかったが、それでも台所に飛んでいったそのビンは、

とてつもなく大きな音を出しながら割れた。

すると、そのアパートの別の部屋から

うるさい。何時やとおもっとんねん!

という怒号が聞こえた。

すると、その女も、そのまま薄ら笑いを浮かべたまま、スーッと壁の中へと

消えていった。

すると、次の瞬間、彼が間髪を入れずに明かりを点け、俺に言った。

あーあ。だから寝たフリしろって言うたやんか・・・。

悪いけどしばらくはこの部屋で寝られんから、お前の部屋に泊めてな!

そう言って、大きなため息をついた。

それから、2人で一睡もせずに朝が来るのを待った。

その間、彼は、割れた日本酒のビンから飛び散ったお酒を綺麗に掃除していた。

そして、

この部屋の幽霊の事は、誰にも言わんといてな・・・・。

と小さく言った。


Posted by 細田塗料株式会社 at 22:18│Comments(12)
この記事へのコメント
Kさんこんにちは!
今日のお話も怖かったんですェン(p´;ω;`q)ェン

関係ないですがつぼみ…本日テスト返しでした( ˙-˙ )えぇ、そりゃもう酷くって( ˙-˙ )夏休み呼び出しだぁ………。

では、これからも応援してます!
Posted by つぼみ at 2017年07月12日 22:23
Kさんこんばんは
毎日蒸し暑いですね
事故物件ってやつですか‥安くても共同生活は無理ですね。その友人は霊の対処法知って暮らせてたんですね。( ̄▽ ̄;)
Kさん連続更新ありがとうござます。
Posted by tomoaaa24 at 2017年07月12日 22:56
営業のKさん

蒸し暑いですね〜これでもか!と合唱するニイニイゼミに混じり、アブラゼミの鳴き声が聞こえだした筑後地方南部です。
早朝のご飯時に姿を見せなかった野良猫モモですが、取り合え片付けを家族に託し、ご飯を玄関先に置きました。
夕方はしっかりと「ご飯下さい」のモモでしたが・・・治療時に重宝した猫用おやつ「チュール」・・・今日は無いんですか?の眼差しに苦笑します、勿論ありますよ!

垂水にあるアウトレットのショッピンクモールには良くいきましたよ。
そこで購入したジーンズは未だに履いてますから・・・15年前くらい?物持ちが良いですね(爆

そやけど、そんなアパートが垂水に有りましてんな?全然知らんかったです。
寝た降りせえ言われても、そんな気色の悪い顔で除かれて、臭っい息ハ〜ハ〜ハ〜ハ〜されたら、そら誰でも起きまっせ!
まぁ〜、ケツから臭っい屁〜かまされるよりはマシやねんけど。
あ〜そやけど、酒、もったいなかったな〜・・・って、なんで記事に感化されとんねん(汗

その方はその後も、そのアパートに住まれたんでしょうか?
福岡に移住して15年近く経過しても、未だに関西弁(播州弁)の私です(キリッ

それでは次回も怖くない話しを楽しみにしておりますが、くれぐれもご自愛下さい。
Posted by 中西 at 2017年07月12日 23:04
埼玉北部も暑いです。今週まで休業で昼間も自宅にいますが、かなり遠くでひどい落雷音がしてまして。群馬栃木埼玉の県境付近で落雷だらけだったようで、ここまで聞こえるとはとびっくり。

今日みたいに蒸し暑くて生ぬるい風の日は、山の斜面の墓地なんか雰囲気ありそうだなーと想像してしまいます・・・怖くて行けませんが。

地元に一軒家の事故物件があります。大島てるの炎が1つあるのは知ってましたがしばらくして見たらまた1つ増えていて2つとも自殺。しばらく空家で最近また人が住みはじめていて気になってます。

芸人さんとかいますよね、よく住むなぁ・・・
Posted by はるた夏雲 at 2017年07月12日 23:31
こんにちは。
私の旧友も神戸の山の手で怖い体験をしたそうです。
女3人旅だったそうですが、知人所有の空き家に泊まったそうですが、夜間に怪異が続き警察まで読んだそうです。
2回目に来たパトカーの若い警官は、僕ここは入れない!と言ったそうです。聞くとその警官の実家がお寺で。。
そんな事って本当に有るんですね。
Posted by 欧州より at 2017年07月13日 00:05
Kさん、おばんでございます。

事故物件なのか、違う理由で出てくるのか解りませんが、気にしない人は気にしないのですね。
私のアパートも事故物件になった部屋があります。ケーサツも来ていて何が有ったのか聞きましたが、ハッキリとは言いませんでした。
因みにネットで検索しても出てきません。
まだまだ知られていない物件が沢山あるので、引っ越しを考えている方は注意を。

お嬢さんやAさんが出てこないと、物足りないと思うのは私だけでしょうか?(笑笑)

それではまた、次のお話を楽しみにしてます。
Posted by TO at 2017年07月13日 00:22
K様おはようございます。更新ありがとうございます\(^o^)/

天井から降りて来る臭い息の女。最悪ですね。その後その友人さんはどうなったのかしら?気になります。臭い息の女と案外ラブラブなんてね(笑)猛暑日が続きますが、体調崩さないようにお身体お大事になさって下さい。

追伸、中西様&ももちゃんへ

ももちゃん美味しいオヤツ貰えて良かったですね。そして中西様の関西弁、バス停で、プッと吹き出して笑ってしまいましたよ。あっオナラじゃないですよ。ももちゃん共々健やかに過ごせますように。
Posted by ミニ子 at 2017年07月13日 05:23
友人のベタベタな関西弁に笑ってしまいました…さすがメンタル鉄板!(笑)
現れるシチュエーションは、本当にホラー映画そっくり。
ホラー映画って、よく考えられた恐怖心つく構成だなーと今までは感心してましたが、違うんですね(笑)実話を再現してただけっぽい。

実は、Kさんが書いてた神戸の女子トイレの鏡の大学も…いつの間にか学祭とか子供や友達が行って知らずに悲劇はいやなんで、調べてみたんですが、
当たり前か、全然検索出てきませんね、苦笑。

垂水と近い須磨区も子供が通ってる学校区域なんですが、かなり昔、集団自殺があった土地と検索したら出てきたのでビックリしました。
まぁ、掲示板ではよく、他県の人から兵庫県は猟奇事件多くないか?と書かれてます…汗

って所で、娘の小話一つ。
今は買った水着も着てプールに行き、期末テストもまずまずの結果で返却され、次は夏休みのバイトを探して…

場所の話になった時、「ママ~頭の上で電車がぶるんぶるんって通る所あるやん!」

「ぁぁ…高架下ね…()」
わかる私もスゴイわ!
Posted by メチャ✩ at 2017年07月13日 16:22
Kさんこんにちは
ちょっとだけ悪い点とってしまったので、成績が心配です。くだらない話をしてしまいすみません。
ちょっと思ったのですが、霊って女の人多くないですか?クラスの女子もなんか怖いです。(>_<)
本当にくだらない話ですみませんでした。
それではまた~
Posted by 大大大凶 at 2017年07月13日 22:14
Kさんこんにちは!
あぁ…昨日のうちにコメントできなかったェン(p´;ω;`q)ェン

呪いって怖いですね…。
その人助かってよかったです。

そしてKさん、お財布が底をつかないことを祈ってますww
では、部活いってきまーす(・ω・)ノシ
Posted by つぼみ at 2017年07月14日 10:30
Kさん

楽しんで拝読させて頂いてます。
いやー事故物件!?怖いですねー!
息の臭い女性幽霊嫌ですねー
今で言うスメルハラスメントですね。
私だったら恐いわ、臭いわ、絶対耐えられないです。友達の方はたくましいですね!
また、ボチボチ更新お願いします。
でも無理は禁物ですよー
Posted by かずさん at 2017年08月06日 11:14
震災前の滝の茶屋駅周辺は、トイレ共同な下宿ぽいアパートや風呂無しアパートも多かったのですが、祖父が住んでいた風呂無し2Kなアパートでも月4万円でした。
お話の部屋は6500円とのことでしたが、住居でなく倉庫として貸せばもう少し高く貸せたでしょうに、そうしなかった理由が気になります。
Posted by 須磨区で生まれて垂水区で育ちました at 2017年08月13日 05:28
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