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2017年07月22日

その救急車に乗ってはいけない!

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、暑いですね。私も暑いです。

コメントで出版する文庫本に私の写真が載るのか?

というのがありましたが、とりあえず、速水もこみちの

写真でも貼る事にしましょうかね(笑)

ちなみに、電子書籍でも販売されますので、詳細が

決まりましたらお知らせ致します。

ちなみに、最近のうちの娘ですが・・・。

来月上演する演劇の監督に抜擢されたらしく、

「こらこら、ちゃんと監督と呼びなさいよ!君!」

と偉そうに言ってくるので、台本に書いてあった

「八百長」という漢字を読んでみろと言ったら、

「はっぴゃくちょう」と自信たっぷりに答えてくれました。

演劇の完成度が今から楽しみです(涙)

頑張ってくれ!監督さん(笑)


それでは、頑張って書きました。

怖くない話。

スタートします!

どうぞ~!



これは以前、友人が体験した話である。

その日、彼は1人で出かけたツーリングから帰宅する為に、富山県の山の中

をバイクで走っていた。

時刻は既に午後10時を回っており、対向車とも一台もすれ違わない。

初めて通る山道だったのだが、地図で確認する限り、その道を使えばかなりの

近道になる筈なのだが、夜になると外灯もまばらなその道は、1人で走るには

怖過ぎたという。

だから、彼は焦っており、スピードを出しすぎたのかもしれない。

気がついた時には、とき既に遅し。

そのままガードレールの方へと吸い寄せられるように近づいていった彼のバイクは

そのまま体勢を立て直す暇もなく、その場で転倒してしまう。

バイクとともに、滑りながらガードレールにもぶつかり、鈍い音とともに、

彼とバイクは停止した。

最初は背中を打ったのか、息が出来なかったというが、それも次第に収まった。

そして、彼が体を起こそうとすると、体に力が入らない。

いや、力が入らないというよりも、両足が全く反応しなかった。

折れてるのか?

彼は、そう確信するとともに、漆黒の闇の中に1人取り残されたような気がして、

とても怖くなった。

急いで、ライディング・ジャンバーのポケットをまさぐり、携帯を取り出し、

119番へ電話をする。

しかし、繋がらず、携帯の画面を見ると、圏外と表示されている。

なんで、此処が圏外なんだよ?

彼は、不思議に思ったが、現実は切迫していた。

何とかして助けを呼ばなければ・・・・。

そう思い、彼は必死になって考えていたのだが、先程から車すら通らないこんな

山道では、偶然、誰かが通りかかるというのもありえない話だった。

両足がジンジンと痛み出し、更に体を動かそうとすると、体の至る所がひどく痛んだ。

このまま、誰にも気付かれなかったら、俺はこの場所で死ぬ事になるのか・・・。

彼は更なる恐怖に襲われる。

その時である。

何やら、道路の向こうから誰かが近づいて来る気配がする。

彼は、こんな時間に、こんな場所を通る人間など居るのか?

しかも、こんな夜更けに明かりも持たずに?

と一度は声を押し殺し、恐怖を感じていたのだが、それでも、

とにかく、相手が誰であろうと、助けて貰わないと、死んでしまう、と思い直し、

突然、大声で

おーい、助けてください。怪我しています。おーい。

と助けを呼んだ。

しかし、その声が聞こえていると思われるのだが、向こうから近づいて来る

人影は、相変わらずゆっくりと彼に近づいて来る。

聞こえないのか?

それとも助ける気は無いということなのか?

それとも、やはり近づいて来るのは、人外のモノだというのか?

そう思うと、彼は大声で叫んだ事を後悔し、口を閉ざして、近づいて来る

恐怖に必死に耐えた。

そして、それが彼のすぐ目の前に来た時には、彼は絶句した。

それは、ゆっくりと近づいてきて、彼の横を通り過ぎようとした時、突然、彼

の方を向いたのだが、そこに居たのは、1人の女だった。

いや、女のようなもの、と言った方が正しいだろうか。

裸足のそれは、白っぽい布を纏い、そのルックスから何となく女だという事は

分かったのだが、その顔には口と鼻しか無かった。

鳩のような声を出しながら、それは彼の方を覗き込むようにしてから、突然

ニターっと笑うと、そのまま通り過ぎていった。

今のはなんだったんだ?

それにしても助かって良かった。

と安堵したのだが、勿論、根本的な問題が解決した訳ではなかった。

なんとかして助けを呼ばなければ・・・・。

彼は再び、必死になって考えた。

しかし、その状況では、良い打開策など見つかる筈も無かった。

その間も彼の体の痛みはどんどん酷くなっていく。

痛みで何度も意識を失いそうになりながらも、彼は必死に耐え続けた。

眠ってしまったら、もう助からないような気がしたから。

すると、突然、彼の耳に信じられない音が飛び込んでくる。

なんと、それは救急車のサイレンだった。

もしかして、遠くの音が、山に反響して聞こえてるのかもしれないと思ったが、

なんと、その音は確実に彼へと近づいて来る。

なんで?どうして?

彼は、もしかしたら、先程の人外のモノが・・・・・。

と思ったが、そんな事はどうでも良かった。

彼は、最後の力を振り絞って、近づいて来る救急車に向かって手を振った。

すると、ゆっくりと近づいてきた救急車は彼が倒れている目の前で停まった。

なんか、古いデザインの救急車だな・・・・。

彼はそう感じたというが、それよりも、助かったという安堵感から、彼は無意識に

涙を流してしまう。

時計を見ると、ちょうど午前1時になっていた。

そして、救急隊員らしき白い服を着た男二人が降りてきて、彼に近づいてきて、

手際よく彼を担架に乗せると、そのまま救急車の中へと運び入れる。

その男達が着ている服も、どこか古めかしく、更にその2人の男は、彼に

声をかけてくる事もなかったので、彼は少し不審に思ったらしいが、体の

痛みと安堵感から、彼はそのまま意識を失ってしまう。

そして、次に彼が気づいたのは、午前1時5分頃だった。

先程、時計を確認してから、5分しか経っていない。

そして、目覚めた彼は、何かとても嫌な予感を感じてしまう。

そもそも彼が意識を失ってから、たった5分で目覚めたのも、きっと彼の中の

危険信号が鳴り響いているからに違いない、と強く感じてしまう。

それくらい、酷く危険な感じがした。

救急車の中を見回すと、先程の男2人は、運転席側に座っているのか、その

姿は見えなかった。

そして、上半身を起こしながら、横を見た時、彼は思わず大きな声を出してしまいそうに

なった。

そこには、彼が寝ている担架を挟むように二つの担架が置かれており、そこには

明らかに死体としか見えない男女1人ずつが寝かされていた。

この車に、このまま居てはいけない・・・・。

彼はそう確信する。

そこで、彼は這うようにして、救急車の背後のドアに近づく。

折れているであろう足は、すでに感覚が麻痺しているのか、それほど痛みは

感じなかったという。

そして、背後のドアのノブを回すと、ドアが開けられることが確認出来た。

そっと、外の様子を確認すると、どうやら、救急車は、たいしたスピードでは

走っていないようだった。

これならいけるかも・・・・。

彼は、ゆっくりと体を這い出すようにドアから身を乗り出すと、そのまま地面へと

体を投げ出した。

体、特に足には激痛が走ったが、彼にはそんな事を気にしている時間は無かった。

早く此処から逃げなければ・・・・。

あいつらが、気付くまえに・・・・。

彼は、心の中で、このままあの救急車が走り去ってくれれば、と願っていた。

しかし、次の瞬間、その救急車はゆっくりと停止した。

そして、運転席、助手席のドアが開き、そこから何かが出てくる。

本当なら、そこから出てくるのは、先程の2人の男だった筈である。

しかし、その時、そこから出てきたのは、1人の女だった。

いや、間違いなく、彼が救急車に乗る前に出会った人外の女だった。

そして、その女は、あの時と同じように、ペタッペタッとゆっくりと歩いて

彼の方へと近づいてきた。

彼は必死になって、両腕だけで這うようにして逃げた。

それでも、執拗にその女は追ってくる。

彼も必死で逃げているから、その距離こそ、縮まってはいないように感じたが、

だからといって、いつまでも両腕だけで這い続けられるものではないのは、彼が

一番良く分かっていた。

両腕は擦り切れ、血が滲んだ。

それでも、止まれば捕まるという恐怖が彼に、いつも以上に力を出させていた。

しかし、さすがにそのペースも落ちてくる。

その女の足音はもう彼のすぐ後ろまで近づいていた。

彼は何か良い案はないものかと思案する。

しかし、やはり妙案など見つからない。

と、その時、突然、彼の足が掴まれる。

折れているその両足は酷い激痛を伴った。

だが、そんな事などお構い無しに、その女は彼の折れた足を掴んだまま、彼の体を

引き摺っていく。

そして、彼は痛みで意識が薄れていく中で、

もう助からないんだろうな・・・。

と死を覚悟した。

そして、翌朝、彼は、富山県の職員に起こされる事になる。

彼は、その時、富山県にある斎場(火葬場)の前に倒れていたらしく、朝、出勤してきた

職員に発見された。

その後、彼は病院へと収容され、彼のバイクも回収されたのだが、彼のバイクの場所

から、彼が発見された斎場までは、直線距離にして30キロほど離れていたというのだから

不思議だ。

そして、いつものように、Aさんに、その友人の話をしてみた。

すると、

それって、ちゃんとした救急車ですよ。

あっ、違った。霊柩車ですね。

私も一度だけ見た事があるんですけど、でもKさんの友達、よく無事でしたよね。

ある意味凄いことですから。助かるのって・・・・。

たぶん、諦めずに逃げたのがよかったんだと思います。

そうじゃなかったら、斎場でもう焼かれちゃってますね。

夜中に、斎場から煙が上がってる時があるんですけど、それも同じです。

要は、霊の救急車・・・じゃなくて霊柩車。

そういうのが、あるんですよね。実際に。

Kさんも、さっさと諦めないようにしないと(笑)

そう言われたので、

それじゃ、Aさんは、以前、その霊柩車を見た時はどうやって助かったの?

と聞くと、

あっ、見たというか、呼んだというか・・・・。

タクシー代わりに使おうと思ったんですけど、逃げられたんですよ(笑)

ほんと、ケチくさいですよね(笑)

と言ってのけた。

Aさんは、いったいどこまで霊の方達を舐めきっているのか、少し不安になったが、

いや、一番ケチなのはAさんでしょ?

とは口が裂けても言えなかった。





Posted by 細田塗料株式会社 at 16:57│Comments(14)
この記事へのコメント
今日も怖くない話が出ていたので嬉しくてコメントしてみました(^^)
ここを見つけてから毎日拝見させていただいてるんです
石川県の怖い話を探していたので、私のお気に入りになりました。毎日暑いですがお体にお気をつけて、頑張ってください。私もここを楽しみにお仕事頑張ります!
Posted by 加賀市ゆうさい at 2017年07月22日 17:21
こんにちはK様!
娘さん可愛らしいですね笑
天真爛漫、のびのびとした
子なんだなぁ…といつもほっこり
してます
監督さん凄い!頑張って!

それにしても怖すぎる
痛みに弱い私としては折れた脚を
引きずられるという想像だけで…

Aさんまた今日もかっこいいですね笑
きっと彼女はケチくさいのではなく…
…ケチなのかな??汗

それではまた次回も楽しみにしてますー!
Posted by ヘゼル at 2017年07月22日 17:59
営業のKさん

今日も暑かったですね〜たぶん最高気温は36度位かな・・・さらに今は無風の状態、湿り気がまとわり付く不快感の福岡です。

>八百長

色んな読み方があるんですね(笑・・・お嬢さんに乾杯!

以前の記事にも、消防車やタクシーに纏わる怪異がありましたね・・・どちらも時代を遡った車体でしたね・・・今回は救急車風の霊柩車ですか・・・(泣

私も散々、バイク事故を経験しましたが骨折は一度だけ・・・機動力を生かし、どんな林道も酷道も走破出来そうなバイクですが、ソロツーリング、民家もない見知らぬ峠道、時刻は深夜、しかも重症を伴う事故・・・それだけでも絶望的な状況なのに・・・想像もしたくないですね(泣
そのご友人の、無事が何よりです。

しかしAさん・・・なんぼなんでも、タクシー代わりはあかんやろ!・・・と、小声で呟きましたが・・・何か?

それでは、次回も怖くない話しを楽しみにしておりますが、くれぐれもご自愛下さい。
Posted by 中西 at 2017年07月22日 19:38
初めてコメントします。いつも楽しみにしています。
家が関西地方なので、行った事のない地域の話ばかりですが、行った気になって楽しんでおります。

私は、有難いことに体験は全くしていませんが、何故か女子高時代の友達にストーカーされていて、今はそれが一番怖いです。

きっとAさんにお願いしても、ダメなんでしょうねぇ。

おばちゃんに、好かれても嬉しくないです。

では、夏バテなどしませんように。
Posted by ぷぅ at 2017年07月22日 20:36
Kさん、おばんでございます。

毎日暑い日が続いていますが、いかがお過ごしですか。
久々登場のお嬢さん、かわいいじゃないですか。おそらくお嬢さん位の年齢は“やおちょう”なんて言葉、普段は使わないでしょうから。(判らない人は八百屋の長兵衛さんに聞いて下さい 笑笑)

悪霊(と言っていいのかな?)の“待ってました”との目論見は外れたようですね。うまく逃げれたのは不幸中の幸いだと思います。

Aさんのタクシー代わりにと言う豪胆さ、改めてさすがと言わせてもらいます。(笑)
やはり、その後はパフェのおねだりがあったのでしょうか。(^_^;)

それでは、また次のお話を楽しみにしています。
Posted by TO at 2017年07月22日 20:48
Kさんこんばんは(@゚▽゚@)ノ
本日も大変暑かったですね。
さすがKさんの娘ちゃん!演劇監督ですかっ!( ๏_๏ )そして決して裏切らないオチ(笑)(◍´꒳`)♡♡

霊柩車(霊の救急車)に乗せられても助かった友人助かってホント良かったです〜最悪な状況でも強い気持ちを持ち続ける‥私はすぐ心折れちゃうからムリだなぁ(・д・`)

姐御Aさん…霊柩車をタクシー代わりにしようとしてたなんて、やることが男前ですなぁ

Kさんの写真のるんですか?(笑)
伏し目がちな感じでリクエストします( •̀ω•́ )✧
更新ありがとうございます。お疲れ様でした。
Posted by tomoaaa24 at 2017年07月22日 22:20
自分もバイク乗りで、峠を攻めるので怖いです。
Posted by 宮川 at 2017年07月22日 22:31
こんばんは。お嬢様は元気そうで。漢字の読み間違いなんて可愛いもんですよ(笑)我が家の娘なんて(涙)
恐い話、生きてる人間が救急車で亡くなった人は霊柩車ですか~最近は霊柩車も見ませんよね。それにしても夜中に乗せられるのが救急車に見える霊柩車って……
Aさんはどこまで恐いもの知らずなんでしょうね。閻魔様に会ったことあるわけじゃないですよね?
Posted by いなばっち at 2017年07月22日 22:41
K様おはようございます。更新ありがとうございますm(__)m

助けに来てくれたと思ったら、とんでもない救急車でしたね。最近暑さのせいか、救急車のサイレンがよく聞こえますが、その中に今回の救急車が交ざっていたら…。Aお姉様のようにタクシー代わりにしようかしら?(笑)無理ですけど…

酷暑が続きますが、皆さま体調崩さないように、お身体お大事になさって下さいね。
Posted by ミニ子 at 2017年07月23日 06:09
Kさん、おはようございます。
お嬢さま、名監督になりそうな
感じでしょうか?
将来が楽しみですね。
さて、今回の救急車?霊柩車?の
お話、とても怖いですね。
行き先は火葬場とは
シャレにならないのです。
Aさん、霊柩車をタクシー代わりに
しようとするなんて・・・
ブルブル・・・・
大物です(>_<)
また、よろしくお願いします。
Posted by 一郎 at 2017年07月23日 08:02
Kさんこんにちは!
骨折してる足を掴まれたって想像するだけで痛いし私だったら耐えられないです…。
そして安定のAさんww
さすがですw
Posted by つぼみ at 2017年07月23日 09:06
そんなものが実際にあるんですかっ!
知らなかったー
もし焼かれてたら、生きたままって事になるんですか?汗
ソウそのままじゃないですか…

最近終バスに乗ってても、夜山道ドライブしてても、ぁぁこーゆー中でKさんの話は起こるんだもんねぇ、マジかー信じられんよなーと感慨深い私です(笑)
Posted by メチャ✩ at 2017年07月23日 13:22
k様こんにちは!

Aさんすごいですね~
そのうち霊にスイーツを奢ってもらっているかも(笑)
これでK様は奢らずにすむ??(^^)

またまた楽しく読ませて頂きました~
Posted by まってぃん at 2017年07月24日 13:28
オバケの救急車~♪じゃなかですか!(;・ω・)ウケル いやウケんですね(ToT)
Posted by ちーろ at 2017年09月07日 06:57
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