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2017年07月23日

仮住まいでの怪異(前編)

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、こんにちは。

こちら、石川県にも大雨・洪水警報発令中です。

でも、東北方面は、もっと凄い降水量なのだとか・・・。

これから夏に向けて、渇水も心配ですが、やはり

降りすぎるというのも困りものですね。

あっ、ちなみに、出版記念のサイン会の予定はありません。

というか、買って頂いた本に、アルファベットで、K、とだけ

書くというのも如何なものか・・・と。

まあ、もしかすると、そのうちに水着写真集でも発売するかも

しれませんので、その時には、サイン会&握手会でも

開かせて頂きますね(嘘です)

それでは、今日は、Aさんが主役の話をアップさせて

頂きますが、長いので、前編と後編に分けさせて

頂きました。

ちなみに、前編にはAさんは全く出てきませんが・・・(笑)

それでは、怖くない話、スタートします。

どうぞ~!



これは俺の友人夫婦が体験した話である。

彼らは、それまで住んでいた中古物件の自宅を建て直す事になった。

最初はリフォームを考えていたのだが、やはり新築の家というのは、結婚当初

からの夢であったので、思い切って、新築として立て直す事にした。

ただし、ここで問題が発生する。

住宅会社の工程表では、家が完成するまでには、約3ヶ月かかるとの事だったが、

それまでの間、何処に住めば良いのかという事だった。

本来なら、どちらかの実家に間借りするというのが、好ましいのかもしれないが、

どちらの実家もかなり遠方にあり、現実的ではなかった。

それでも、やはりその間、アパートでも借りて住んでしまうと、それなりにお金が

掛かってしまう。

しかし、そんな余裕は無く、出来ることなら、可能な限りの少ない負担で、3ヶ月間

過ごせないものか、と思案していた。

すると、そんな様子を見ていたのか、住宅会社の営業さんが、ある提案をしてくれた。

それは、どんな提案かといえば、その住宅会社が管理している中古住宅を無償で

貸しても良いという、願ってもない提案だった。

彼らはすぐにその家を借りる事になったのだが、その際、その営業から言われた

言葉がこんな感じだった。

どうせ、誰かが正式に住まわれるようになったら、壁紙とかフローリングも張替えます

から、好きにお使い頂いても結構なんですが、ひとつだけお願いがあります。

それは・・・・。

その家で、何が起こっても、何を見ても絶対に口外しないで頂けますか?

そう言われ、一瞬、

どういう意味だ?

と思ったらしいが、無償の仮の住居を得た事で、喜び舞い上がっていた彼らは、

それほど気にはしなかった。

それからすぐに仮住まいへの引越しは行われた。

いざ引越しとなると、思っていたよりも荷物が多かったが、それでも友人達に頼み、

なんとか無事に引越しは完了した。

最後に、住宅メーカーの営業さんがやってきて、一応それなりの注意事項を説明

された。

その際、お二人だけの生活だから、2階は使わないでも大丈夫ですよね?

と念を押される。

しかも、2階へ上がれないようにと、階段の上り口にダンボールで目張りをして、

2階は使用禁止、という張り紙まで貼っていった。

そこまでしなくても・・・・と思ったが、まあ2階を使う予定も無いし、なによりも

無償で借りられるのだから、と気にするのをやめた。

それから、あっという間に2ヶ月が過ぎ、新築の家も順調に建てられていった。

仮住まいでの生活は快適そのものであり、いっそ、このままこの家に住むのも

悪くないな~、といつも口にしてしまう程だった。

ただ、その間も、住宅メーカーの営業さんに会う度に、

特に変わった事はありませんか?

2階へは行ってませんよね?

といつも聞かれる。

しかも真剣な顔で・・・・。

そうなると、さすがに2階に興味が沸いてしまう。

2階に一体何があるというのか?

もしかすると、とても豪華な部屋があるのかも?

そんな感じに。

そして、本当にただの軽い悪戯心で、ある日、彼ら夫婦は2階へと足を踏み入れて

しまう。

2階へのぼる階段は、かなり傷んでいるのか、1段のぼる度に、ギシギシと

大きな音がした。

2階に上ると、そこから左へと長い廊下が続いていた。

廊下には、埃が積もり、真っ白になっていた。

そして、そこには何故か裸足の足跡がついていた。

それも一つや二つではなく、大量の足跡が・・・・。

そして、その足跡の上には埃が積もっていなかった。

これはどういうことなんだ?

彼ら夫婦は顔を見合わせた。

俺たちがこの家に住んでから、もう2ヶ月になる。

その間、当然誰も2階には上げていないし、俺達自身も2階にはのぼらなかった。

なのに、この新しい足跡はなんなんだ?

彼らは何か得体の知れない気持ち悪さを感じた。

と、その瞬間、2階の廊下に面した部屋のドアが突然パタンと閉まった。

何もしていないのにひとりでに閉まったのだ。

彼らは、思わず声を上げながら、ドタドタと階段を駆け下りた。

心臓がバクバクしていたが、しばらくすると落ち着いてきた。

そして、彼ら夫婦は考えてみた。

もしかすると、2階には誰かいるのかもしれない。

霊とかそういうものではなく、空家になっている時に住み着いた浮浪者か何かが。

しかも、あの営業さんは、それを知っていて、俺達にこの家を貸したのかもしれない。

浮浪者ともどこかで面識があって、追い出すのは可哀相だと思い、俺達と

この家で、共生出来るように、俺達に2階へは行くな、とあれほど念を

押したのかもしれない。

そういう結論に達した。

それ以外は考えなれなかったから。

しかし、そうだとしても、やはり知らない浮浪者と一緒に生活するのは怖い。

そこで、急いで、住宅メーカーの営業さんに電話をした。

そして、遠回しに聞いてみた。

もしかして、あの2階には秘密があるんじゃない?と。

すると、営業さんは、

え?仰っている意味がよく分からないんですが・・・・。

何かありましたか?

と言葉を濁す。

そこで、思い切って更に突っ込んでみる。

あのさ。2階に誰かいるんでしょ?

だとしたら、最初から言って貰わないと・・・・。

それに、見知らぬ人と共同生活するとは、聞いてなかったけど?

と語気を強めた。

すると、その営業さんは、急に口調が変わったのだという。

もしかして、2階に上がったんですか?

大事なことなんです。はっきりと答えてください。

2階へ上がってしまったんですか?

そう言われ、

ああ、ちょっとだけ・・・・。

と返すと、

なんで約束破るんですか?

絶対に2階へは行かないでくださいって、あれほど言ったのに!

もう取り返しがつかないかもしれませんが・・・・。

わかりました。

何とか手は打ってみますが、もしかすると、すぐにあの家を出て行って貰わなくては

いけなくなるかもしれません!

と強い口調で言われた。

その日は、そのまま納得できないまま、電話を切った。

しかし、翌日、彼ら夫婦が仕事から帰宅すると、明らかに、朝とは家の様子が

変わっていた。

家の周りにはしめ縄のような縄が張られ、そして、家の中に入ると、至る所に

御札らしきものが貼られていた。

そして、2階へのぼる階段には、まるでバリケードのような板が張られ、完全に

塞がれている。

どうしたんだ?これは?

2階には浮浪者が居るんではなかったのか?

彼らは、すぐに営業さんに電話をかけて、問いただした。

すると、冷たい口調でこう言われた。

出来る限りの手は打たせて貰いました。

ただ、それで安全なのかどうかは、現時点ではわかりませんが、当社で出来る

手は全て打たせて頂きました。

あとは、このまま住み続けるか、出て行かれるか、と○○さんの方でお決めください。

それから、こうなったのも、○○さんが約束を破られたからですので、もしも

今後も継続して仮住まいとして住まわれるのでしたら、何が起きても自己責任である、

という書類に署名、捺印をお願いしますね。

それを聞いて、彼ら夫婦は、何も言い返せなかったが、それでも、一体2階には

何があるのか、という事を尋ねてみた。

すると、絶対に口外しないという条件で教えてくれたそうだ。

その家は、曰くつきなのだということを・・・・。


Posted by 細田塗料株式会社 at 13:21│Comments(15)
この記事へのコメント
怖い‥
けど早く続きが読みたい‥。
Posted by ももちん at 2017年07月23日 13:41
友達から勧められてからすごくハマりいつも更新されるたびに高校への登下校の楽しみとして読ませてもらってます。
時々ある、前編後編の物語大好きです!早く後編みたいです!!
Posted by Kn at 2017年07月23日 13:45
Kさんこんにちは!
最近の雨は想像を絶する降り方をしますよね。(•́ω•̀ ٥)

絶対後編ヤバいのくる…明るいうちに更新お願いします。(・д・`)

怖いけど、Aさん登場するから、楽しみ早く〜(笑)
Posted by tomoaaa24 at 2017年07月23日 14:29
昼下がりにコメントさせて頂くのは珍しからん、優曇華でございます。
K様におかれましてはそろそろ出版御予定の著書の校正も終わられた頃かと……店頭に並ぶ日を首長く踵高くして待ち望んでおります。

既にK様はじめ何人か言及されておりますが、コメント欄を拝読させて頂きますと年齢層の幅広さに驚かされます。
古い事ばかりやたらと語る私など些か場違いではなかろうかとも思いますが、生き変わり死に変わりして打つ田かな、とは鬼城の句。この世に生を受けて生き変わり死に変わりしています私には大概の方はお若い方で……済みません、嘘です。

却説、今回は前後編の前編。
後編には皆様お待ちかねのA様御登場との事で、相変わらずの御活躍をなされるものと大いに期待しつつ次回更新を楽しみにさせて頂きます。

ではまたいずれ……
Posted by 優曇華 at 2017年07月23日 15:04
Kさん、こんにちは。

所謂、心理的瑕疵物件てやつですね。
不動産屋もこれ幸いとばかりに、正式に貸し出しまたは売却する為に実績を作ったのですね。
しかも、無償と説明無しと言う姑息な手段で。

早く続きが読みたいですね、Aさん大活躍なのでしょう。
おまけにKさんにおねだりとボヤキもお約束だと思いますが。( ̄∇ ̄*)ゞ

それでは、また後程。
Posted by TO at 2017年07月23日 15:07
明日にならないとわからないため今日はこれだけ。

水着ではなくビルパン写真集でお願いいたします。
めずらしいからこちらも売れ・・・(-_・)?

老人ホームの改修調査に行きましたら、前回工事で写真に無数のオーブが写りこんだ理由でゲンナリしてる社員が、工事する霊安室になかなか行きたがらず、中に入る私に、ドアの外からこことあちらと撮って!と命令口調なんです(コワイからついつい)。はいはいと写真とりました。
他の場所を写した中にやはりオーブが写りまして、調べたら処刑場が昔あった地域とわかりました。
老人ホームも怪奇現象よくあるそうですけどね。
Posted by はるた夏雲 at 2017年07月23日 15:17
K様、本日も怖くない話の投稿お疲れ様です。ここ最近の雨は異常ですよね( ´△`)...まぁ、自分の所は雨が降ってなくてカラカラなんですけど。

今回の曰く付きの仮住まい、続きが非常に気になりますね!(`・ω・´)二階に住まう者は一体、何者なのか... 後編を楽しみにしています!
Posted by 怖くない話! at 2017年07月23日 15:32
おぉ~!この続き方…すごく気になる!!!
こちらは深夜で、これから寝るんですけどモヤっとします(笑)
朝起きたら続編あるかな??
Aさん、待ってます!!
おやすみなさい(つ∀-)
Posted by 北米 at 2017年07月23日 15:48
もうタダというところで怪しむべきだとは思うんですけど(笑)
2階に行かなければ快適で無償なんてちょっと羨ましいですね~
それまで被害も何もなかったんでしょうし。

続き楽しみにしてます♪
Posted by アリス at 2017年07月23日 16:11
K様こんにちは!
今日のもやっぱり怖い…
最近後ろを振り返ることが
増えました;;;;

もちろん、舌打ち暴言と共に…
(精一杯の反抗)

自分に憑いてるのも嫌ですが
家や物に憑くのももっと嫌!
約束破ると霊相手でも人相手でも
ろくな事がありませんね
Posted by ヘゼル at 2017年07月23日 16:20
(Kさん…記事にコメントじゃなくすみません(笑))

中西様
( இ﹏இ )ウルウル
何処に書こうか迷いながら、私は過去に読んだコメ欄にそのまま書いてしまうから埋もれるパターンなんだと発見し(笑)自分が悪いんで(笑)最新記事にきました(笑)…(オヒサシブリデス)

あの…中西様のコメント…スクショして1人でニヤニヤしていいですか?涙。落ち込んだ時、お世辞でも嬉しい♪小躍りします!(←Kさん使いましたよ♪小躍り)

私だって中西様をアピれますっ
<( ¯﹀¯ )>エヘン(笑)
バイクも昔ご趣味とされたりした中、早くにご結婚され成人したご子息がいらっしゃる。と~っても紳士で、大変思慮深い意見と心を常に持たれてる中、たまにギャグを発する(笑)
お風呂に15cmお湯をはり、湯船底でサンショウウオみたいにピチピチされてるのが、たまらんオモシロイ51歳(笑)

まだありますよ…(笑)

ちなみに、お母様への手紙は感動しました。18歳という若い時にお父様を亡くされた辛さや当日反発されていた後悔が後にあるからこそ、
中西様の文面からでも溢れてる、人を受け止める優しさや、感心させられる深い心。
ここの皆さんから愛され1目置かれる理由が十二分にあるって事ですっ。

あ、褒められてむずがゆくなられた場合は、背中かきに行きますよ(笑)今月のお小遣い、多めによろしくお願いしまっす♪
Posted by メチャ✩ at 2017年07月23日 16:21
記事に対してのコメントをしたいが、ただ出来ないだけと言う…(笑)

後編が出たら一気に読むぞ(Kさんの文調は上手いからね。ムリのない中でがんばってくださいね。待ってるよ)
前編だけなら眠れないから…という勝手な理由の私です(笑)

その間、優雲華様が教えてくださってるやつでもググッて読んできます(笑)
以前も、どなたかが蛇でよく似た話があると題してられた書物をググッて読んでました(笑)

はるた夏雲様の知識にもいつも関心を持ちながら、

ミニ子さんの「お後が宜しいようで」の〆には笑わせてもらい、

皆さん本当にスゴイ。。。(笑)

ちなみに、へゼル様がモモちゃんやネコちゃんの話に混ざりたいとおっしゃっていらっしゃったのは、混ざれましたか?(笑)大丈夫ですよ!
素敵な常連の方達ばかりですから、臆することなく混ざっちゃいましょー(笑)←お節介ババアとは言わせない
(`・ω・´)キリッ

まずは、中西様に単独指名で話を振ってみましょー(笑)
(`・ω・´)アトハシラン
Posted by メチャ✩ at 2017年07月23日 16:56
Kさん、こんにちわ!
続きが凄く気になります。(´д`|||)
ついにAさんが登場するか?と思うと気になって仕方ありません。
今回スィーツはどれ位奢らされたのかも気になります(笑)
Posted by かずや at 2017年07月23日 17:57
営業のKさん

今日は、生温くはありますが風が通る筑後地方、野良猫モモをはじめ、外猫には過ごしやすい夕方です。

兵庫からの単身赴任でも良かったのですが、家族で移住する事になった福岡の地。
会社負担の借家でも良かったのですが、土地を購入し我が家を建てた福岡の地。
辿ってみれは、我が両親と同じ生き方をしている私です・・・これでいいのだ!それが答だ!

人間の業が為せる所業・・・見ては、やっては駄目と念押しされている事に興味疑念を抱き行堂を起こす・・・昔話しにもありますね。

継続中東尋坊体験、危険なバイト、首吊りの木、トンネルと橋探索・・・等々、記憶に残る2部、3部作はありますが、安易な好奇心より不安定な空間を招き寄せた・・・そのご夫婦お結末は如何に・・・(汗

この場をお借りして

>メチャさん

見つかってしまいましたか・・・(笑

過去記事のコメントは埋もれてしまいがちですが、祝福ならば届けてあげたいじゃないですか、ご本人に・・・届くかなぁ〜と勝手ながら(汗

私事ですが、日々懸命に生きていれば、お天道様は見ておられる・・・窮地に立たされた時に、思わぬ助けの手が差し伸べられる事を幾度も体験しましたよ。
細田塗料株式会社・営業のKさんも怪異と向き合い、変わらぬ姿勢で記事を更新されて居られるのを見習いながら、少しでも応援になればと、怖くない話し愛好家の酔っ払い親父がポチポチと打ち込んでいます(笑

それでは、頑張りましょう!お互いに!
Posted by 中西 at 2017年07月23日 18:56
はるた→メチャさま。K様拝借いたします♪

読んでいただいてますか、ありがとうございます。
私は除霊はよほどでないとしません共存派ですが、幸いなことに、あまり悪質なm(- -m)~には遭遇しません。
なんか見てるなー・・・振り向く。緑の中にいらした、はいはい、何も邪魔しませんよーの無視。が多いです。じゃないとからだ持たない。
なのでA様の体力が尋常でなく本当に人間か?その知人のこちらの主も妖怪じゃないのか?と最近思いはじめてます。はい。
Posted by はるた夏雲 at 2017年07月23日 19:02
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